4k89:パパはサンタよ
おにわのきについていたはっぱもちってしまったさむいあさ。 それは、ともだちにはなしておかなければならないことがあったからでした。 「ねえ、ちはるのパパってサンタさんになったんだよ」 さっそくともだちのゆきちゃんとさとこちゃんにはなしたちはるちゃん。 じつはきのうのよる、こんなことがあったのです。 ばんごはんはごちそうでした。 「パパにいいことがあったのよ」 といいました。 「ただいま〜」 パパがかえってきました。 するとパパが 「パパにはいわない」 といいました。 パパとママはニコニコして「そう? じゃあサンタさんがもってくるプレゼントをたのしみにまっていようね」といいました。 ほら、やっぱりサンタさんがもってきてくれるんだ。 ごはんをたべて、はをみがいて、そのよるはねたのですが……。 「おめでとう。よかったわね」 さいきんパパはつくえでほんをよんでいることがおおかったのです。なにかのテストがあったみたいでした。ちはるちゃんはトイレにいくのもわすれて、そうっとパパのへやにはいっていきました。 パパのへやにはつくえとほんだながあって、むずかしいほんがおいてあります。 『サンタクロース■定■会』 むずかしいじがたくさんありましたが、どうやらパパがうけていたテストは「サンタクロースになるためのテスト」だったようなかんじです。 「プレゼントの■■は重■です。■も大■なことは『後々まで印■が■るプレゼント』を■ばないこと』です」 いんふれということばはよくわかりませんが、どうもあまりいいプレゼントはもらえないようなきがしてきました。 「体型■■も重■です。赤のサンタスーツが似合う体型の■■につとめましょう。あまりスタイルの良すぎるサンタも■囲気を■します」 パパはふとっているので、サンタのかっこうはよくにあうとおもいます。 「入手できるのであればトナカイも■れるようになっておいた方が良いでしょう。一級サンタになるにはトナカイソリに乗る技■も必■です」 ちはるちゃんは、このまえどうぶつえんにいったときに、パパがシカをみながら「あれじゃかわりにならないかなあ」とブツブツいっていたことをおもいだしました。 ちはるちゃんのパパはきっとサンタになったのです。ことしのクリスマスからはいままでのサンタではなく、パパがプレゼントをくれるにちがいありません。 でも、それからなんにちかして、クリスマスのあさ。 そのよる、このふゆはじめてのゆきがふりました。
|