恐山百景02
ハリマオ

石仏の前に供えられた小さなわらじ
幼児をなくした人だろう。編んだ「わらじ」が供えて行った。風が激しいためだろう、焚いた形跡のない線香の束が傍らに置いてあった。花束とともに、波打ち際には風ぐるまも挿してあり、あたりの静謐さとは裏腹に、風に巻かれた羽根が激しく回転しているのが印象的だった。

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