木口家住宅


木口家 母屋の外観 非公開      
建築年代:
   18世紀中期 (1753年)   

所在:
   
城之門筋・林町 (じないまち散策地図
由来:
  古い町絵図によると、この辺りは宝暦3年(1753年)から安永7年(1777年)の間に区画ができたと思われる。当家の母屋の遺構は古風な面が多く18世紀中期の築造と推定される。敷地内には江戸末期の土蔵2棟と明治の離れ座敷と蔵が残っており、かつての繁栄が偲ばれる。当家は屋号を木綿屋といいはじめは木綿商を営んでいたといわれるが、四代前より瀬戸物商に転じている
建物の特徴:
  
 屋敷地は一区画の3分の1を占める。 正面にはガラスを埋め込んだショウ・ウインドウが設けられ、玄関先には 「上げ店」と呼ばれる上下に動く陳列棚が設けられている。 現在も近くの堺筋沿いで瀬戸物商を開いておられる。
母屋の外観。現在は瀬戸物商で、店頭はモダンな雰囲気を醸し出している。 木口家住宅全景

木格子 板のれん(家の入口上の板)
格子窓
上げ見世
(あげみせ)
ガラス・ショウウインドウ (明治期)
一体型出格子窓
玄関軒先の上げ店と一体型木格子 上げ見世 (あげみせ、折りたたみ式陳列台)

框の大きい板戸風の台の一方を蝶番などによって家屋の外部にとりつけ板の部分を水平に倒して折り畳みの脚を立てて用いる装置。縁台、帳場、陳列台などの役割を果たす。上げ床机(しょうぎ)ともいう。
上げ見世
京都の町家では「ばったり床几」とも呼ばれてる
上げ見世
硝子ショウ・ウインドウ (明治以降に改築)
硝子ショウ・ウインドウ (明治以降に改築)
煙だし(越し屋根)、鬼瓦 (北西面)
煙だし(越し屋根)、鬼瓦 (北東面)
煙だし小屋根と虫籠窓 煙だし(越し屋根)、虫籠窓(木爪型)

木爪形(爪を輪切りにした紋様)の輪郭の窓。
邸宅外観(城之門筋) 木口家住宅全景

出格子窓 付格子窓
土蔵 土蔵
土蔵の窓

小庇を支える持ち送り
あて曲げの道 (城之門筋)

寺内町は戦国時代の自治・自衛都市の町割をそのまま残しており、直交する2つの道路(南北が筋、東西が町)をわずかにずらすことで、遠方がまっすぐに見通せない構造になっている。



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