興正寺別院本堂(二十四孝の欄間彫刻)

興正寺別院本堂の正面欄間には、中国故事「二十四孝」に由来する7話を題材にした欄間彫刻が施されています。

「二十四孝」は、今から約700年前、中国・元の時代に郭居敬という人が、家庭教育、それも特に幼児教育のために、24人の孝行者の物語をまとめたもので、登場人物は上は皇帝から庶民各層にわたって採録されています。江戸時代には寺子屋では日常のしつけの教科書として使われていました。


富田林道場とも呼ばれ、本堂内部は外陣が内陣に比して大きいのが特徴。 興正寺別院の内陣と外陣の境の欄間には、この内7話の欄間彫刻が嵌め込まれています。
欄間彫刻は、江戸時代中期の御用絵師 狩野寿石秀信筆の障壁画 「竹梅図」(左手)と「松図」(右手)のそれぞれ上部に2話、中央部に3話の計7話で構成されています。


(注) 
じないまち ボランティアガイド
の方からご説明と資料ご提供を頂きました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。 (2004年5月7日)

 「竹梅図」(狩野寿石秀信筆、堂内左手)の上の2対の欄間彫刻

 「松図」(狩野寿石秀信筆、堂内右手)の上の2対の欄間彫刻
正面に向かい右手から見て第1番目 (「松図」右上)

「考感動天」(考、天を感動す。第一話)





正面に向かい右手から見て第2番目 (「松図」左上)

「聞雷泣墓」(雷を聞きて墓に泣く。第十六話)

正面に向かい右手から見て第3番目

「爲母埋兒」(母の爲に兒を埋む。第九話)






正面に向かい右手から見て第4番目(中央)

「刻木事親」(木を刻して親に事う。第十二話)
正面に向かい右手から見て第5番目

「攫虎救親」(虎を攫めて親を救う。第十九話)





正面に向かい右手から見て第6番目(「竹梅図」右上)

「乳姑不怠」(姑に乳やりて怠らず。第二十二話)
正面に向かい右手から見て第7番目(「竹梅図」左上)

「哭竹生筍」(竹に哭きて筍を生ず。第二十話)


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