早朝練習     

はじめに               改定:平成14年5月15日 

目   次

はじめに

練習の概要

●はじめに

・舞台

車で淡路島へ行くにはJR舞子駅のそばにある全長4kmの明石海峡大橋を渡って行く。しかし、明石海峡大橋への入口はJR舞子駅近くにはない。舞子駅よりも4Kmも北東に戻る必要がある。その入口からしばらく車で走っていくと長いトンネルに入る。トンネルを抜け出ると明石海峡大橋だ。このトンネルは市街地内建設を可能な限り避けるために造られたものと聞いているが、その上部近辺に公園がいくつか出来た。これから紹介する早朝練習の舞台はそのトンネルの真上にある「舞子台緑地公園」というこじんまりとした公園である。東舞子小から北東300m、住宅公団の14階建て住宅の後方にある。

 

・早朝練習を始めたきっかけ

舞子台緑地公園で早朝練習を始めたのは、平成11年の8月からだ。その時受け持っていた子供たち(今は中学生)が、5年生の時である。

始めたきっかけは、5年生になってからのチーム力(全体のレベルアップ)に伸び悩みがあったからである。

どこの地域でも子供たちは自主練習で上手になっていく。ところが、この東舞子小のあたりには自由に練習ができる広い空き地が少ない。学校の校庭では、ボールが低学年に当たるといけないということで原則サッカーは禁止となっているようなことを聞いた。月曜日から金曜日までに遊びながらサッカーをやることで子供たちは少しずつ上手になるものだが、その肝心な期間にまったくと言っていいほどサッカーをしていない子が沢山いた。これでは、思うように伸びないわけである。1週間に1、2回だけの練習だけでは、教えたことはまた次の週には体が忘れてしまう。このままでは現在の技術レベルに成長した分だけの体力が加わっただけのチームで終わってしまうような気がしたからだ。

 

K公園への早朝練習参加

そこで、K公園でかなり昔から早朝練習を続けておられるNコーチに相談したところ、既に4月から(当時の4年生を対象に)早朝練習を開始しているという。そこで、5年生も参加させてもらってよいかたずねたところ、快くOKしてくれた。子供たちには連絡網でK公園に6:00に集まるようにすぐに連絡してもらった。勧めておいて自分が行かなければ子供たちにも、Nコーチにも申し訳ない。そこでNコーチの早朝練習のお手伝いを兼ねて6月から練習に参加することにした。ところがいつまで経っても5年生は誰も練習に来ない。そこで父兄に聞いてみたところ、低学年の子と一緒に練習するのはあまり気が進まないということらしい。できれば同じ学年だけでやりたいという。なぜそんなことにこだわるのかと思ったが、現実に行きたくないのではしょうがない。Nコーチの早朝練習には7月の下旬まで2ヶ月足らずだったが連日参加した。その間に、新しく出来た舞子台緑地公園を使わせてもらえるかどうか打診を始めた。緑地公園の使用について公園管理者のHG氏に打診したところ「ぜひ使ってくれ」とおっしゃってくれた。これで場所は確保できたが、子供達は果たして何人来るだろうか?

子供たちへの召集連絡は当時の5年生リーダのHM氏に全面的にお願いした。HM氏は、「コーチ一人では大変でしょうから、私もお手伝いします。」と言ってくださった。正直これには助かった。朝まったく弱い小生にとっては、初めての早朝練習を一人で取り仕切らなければいけないというプレッシャーと、何より子供たちが毎朝楽しく続けてきてもらえるようにする自信はなかったからだ。

 

・舞子台緑地公園での早朝練習開始

 舞子台緑地公園での早朝練習は平成11年の8月2日から正式に開始した。心配していた人数だが初日に9名も来てくれた。これなら試合をやれるのでひと安心した。練習内容やミニゲームのやり方はNコーチ方式を全面的に取り入れた。

参加人数は秋まで10名前後をキープできた。さすがに冬場になると暗いうえに寒いため、参加人数は4名前後に激減したがなんとか春まで休まず続けることができた。その後も途切れることなく現在まで続けてきたが、平成13年の春に受け持ちの子供たちが卒業したのを契機に、新メンバーに変わった。

 

●練習の概要

 練習時間帯は6:00から7:00までの1時間だ。大まかに、6:00から6:30までは練習、6:30からはミニゲームとしている。ミニゲームだけは人数が少なくても必ずやるようにしている。もしゲームがなかったら楽しみがなくなるので、おそらく誰も来なくなるだろう。しかし、ゲームだけでは上手にはなれない。その前に行っている反復練習が上手になる条件である。早朝練習はできるだけ多くのメニューをやるようにしている。土曜か日曜の時間に余裕がある場合だったら、ある程度長い時間をかけてサッカーの技術が体に染み込むまでやれるが、早朝練習は時間が少ないので、3分間隔位でめまぐるしく内容を変えていく。そのかわり、少ない時間でも毎日やるので昨日やったことの続きとしてできる。いろいろな基本技術を少しずつ覚えていける。

練習時間割は大体以下の様にしている。但し、11月から2月の間は夜が明ける時間が遅くなるので、10分から20分くらいスタート時間が遅れる。大事なことは、ミニゲームの時間だけは変えないようにしていることだ。ゲームであればやはり皆一生懸命やるし、真剣にやった分は上手になるからである。

 

【練習の概略時間割】

6:00〜6:10 基礎練習:リフティング、ボールタッチ、ドリブル、フェイント、

6:10〜6:20 応用練習:2人1組の基本戦術

6:20〜6:30 1対1のシュートゲーム

6:30〜6:55 ミニゲーム

6:55〜7:00 片付け

 

・早朝練習のよいところ

 こんなに朝早くから単なる遊びで来ている子はいない。皆うまくなろうと思って来ている。だから練習に対する態度は皆素直だ。それに、朝は頭も体もまだ半分眠っているようなところがあり、その分ふざけたりする気持ちも働かず素直に一生懸命やるので昼間の長い練習より短時間で色々なことが身につく。早朝練習では昼間の練習ではなかなか出来ない特殊な個人技を教えることが多い。たとえば、オーバーヘッドキック、反転しながらのボール引き、頭越えのチップキック等である。難しそうな課題を与えて、たとえその日にすぐに出来なくても次の日がある。毎日少しずつ体で覚えていけばよい。一週間に1,2回、長い時間かけて単調な練習を続けて覚えるより、短時間だが集中して毎日やった方が確実にものになっていく。練習したことは、すぐその後で行うミニゲームという実戦で試せる。ミニゲームでは、自発的で積極的なプレーが身につくことを期待している。チームにとってプラスになることだったら思う存分、いろいろなことを考えてやれるようにしている。自分の力で何とか打開しようという気持ちがない子には、自信をつけさせて早くそういう気持ちを持ってもらうようにさせているつもりだ。