伊達家始祖の霊をまつる
伊達朝宗の墓所

                                     ▼ 福島交通バス桑折町新町下車徒歩7〜8分

 伊達家といえば独眼竜政宗が有名ですが、彼にまさるとも劣らない人物が、伊達家の始祖朝宗です。朝宗は初め常陸の国伊佐の庄中村に住み、中村姓を名のっていましたが、文治五年(1189)源頼朝に仕え、軍を率いて同年八月国見町の阿津賀志山(厚樫山)で、当時奥州一の勢力を誇っていた藤原泰衡・国衡の軍と交戦、さらに大鳥城主(飯坂)佐藤基治の軍を破り、その戦功で佐藤氏の所領信達地方を授かり、地名をとって伊達氏を名乗るようになりました。
 朝宗は正治元年(1199)七十二歳で没しましたが、伊達家では始祖の功を称え、文政四年(1821)ゆかりの桑折町万正寺に墓を建立しました。五輪塔の表には「満勝寺殿浄光念西」裏には「文政四年辛巳十月造立」と刻まれています。

                 

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