三貫寺(さんかんじ)貝塚

                                ▼ 相馬郡新地町駒ヶ嶺字田丁場
                                ▼ 常磐線駒ヶ嶺駅下車20分

 駒ヶ嶺駅から国道6号線を越え、阿武隈高地に向かってのびる直線道を行くと、桑畑のなかに三貫寺貝塚(県史跡)の案内板が立っています。この貝塚は、新地貝塚に続いて1893(明治二六)年に発見され、1924(大正一三)年・1952(昭和二七)年・1954年の三回組織的に発掘調査されて、多様な葬法をした百十数体の人骨をはじめ、双口土器・中口土器などの優れた土器、多様な骨角器が出土し注目されました。これらの結果から、三貫地貝塚は縄文時代後期から晩期にかけて形成されたアサリを主とする内湾性の貝塚で、この貝塚人の平均寿命は男29.2歳・女32.1歳と推定されるなど、貝塚研究に画期的な役割を持つものとして特筆され、現在では福島県内でもっとも保存状態のよい貴重な貝塚です。

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