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井上鑑アルバム資産
井上鑑/CD/TOKYO INSTALLATION
6枚目にカウントされるであろう大作。

何と、ドラマーに世界に名だたる変態叩き屋、キング・クリムゾンのビル・ブラッフォードを起用。
また、琴を大々的にフィーチャーして、極めて独特な世界を現出させた。メロディが完全に乗った「美しい変拍子」という、今では定番となった脅威の世界が示されたのである。

そして、この作品は当時初めて、アナログ盤発売なしのCDブック(サイトウマコト氏のアートブックと分売不可で販売)というある種無謀とも思えるフォーマットで販売(宇宙初のCDブックは酒井法子ではないのだ)。そのアートも含めて、正にバブル華やかなりし頃の東京をクールにインスタレーションした。

名作、点描の都市、収録。

因みに、発売記念ライヴは目撃できたのであるが、この変拍子をビル・ブラッフォードと山木秀夫の変態コンビが、一糸乱れず叩きまくっていたのは圧巻だった。

客がみんな口を開けて呆然として見ていたのが印象に残っている。ライヴ音源だけでも残っていないものだろうかなあ? もう一度聴いてみたいものである。

これは完全復刻は無理だろうなあ、、。

そうそう、ゲストコンポーザーとして何と浜田省吾と尾崎豊が楽曲提供している。特に尾崎豊の曲は正にインスト曲であり、彼の意外な才能を垣間見ることができる。尾崎豊の2曲は後に彼のベスト盤にボーナス収録されたが、この3人で談笑している部分は収録されなかった。

1986