確か架空庭園論の後に単発で発売された12"。
しかしながら、これは初期井上鑑から中期への過渡期の作品として、ある種集大成的な完成度の名盤である。
変拍子ながら、異様に抑えの効いたリフ。印象的なリムショット。そして曲は歌詞とシンクロして、閉塞感のあるようなビートから、徐々に高まって行き独特の解放感に達するのだ。これこそ言音一致。
全く別のアプローチから達した純音楽の極と言えるだろう。
演奏面では、ジョンギブリンの跳ねまくるフレットレスベースが圧巻である。またB面には、一転機械的ビートで襲いかかるICE
AGEと、川村先生の琴を大胆に使ったスターダスト・オブ・サンサルヴァドール。
こう言う圧倒的な曲は、もっとたくさんの人に聴いてもらいたいし、評価されて欲しい。そのためには、何とかCD化してもらいたいのだが、難しいのかなあ。
架空庭園論再発の際のボーナストラックかなあ? それとも、ウィンディのサントラをボーナストラック的に入れて、2in1でどうだろうか?