EGG資産

　1997年から2000年にかけて、下北沢近辺を好き勝手に荒らしまわった超絶轟音３ピースロックバンド、ＥＧＧのファースト・ライヴＣＤ。

　何しろ音がでかい。しかも、その上、その日の体調や気分次第で果てしないインプロビゼーションに突入することも多々あり、持ち時間をふっ飛ばすことは日常茶飯事であった。

　また、消耗した体力を回復させることを目的とした何とも言えない力の抜けたＭＣはいちいちその場の雰囲気を壊すのだが、ひとたび演奏が始まるとあっという間に緊張感が張り詰め、異様なまでの抑揚を作り出した。

　そんな傍若無人なステージは、正に「ＥＧＧの後に演奏するのは嫌だろうな」というものであった。そのため、噂によると対バンのブッキングは困難を極めたらしい。ある種ライヴハウス泣かせのバンドであったが、客にとってはそれこそ感涙のバンドであった。

　そんなＥＧＧだったし、もともと活動期間が、「とーべんが飽きるまで」とアナウンスされていたこともあり、まあ、絶対にアルバムが出ることはないだろうな、と思っていたら、最善の解決策＝ライヴ盤としてこのアルバムが出た時は、嬉しかったなあ。

　因みに、製作担当の淳さんは、マスタリングをやり直したり、色々大変だった模様。最も難しかった問題は、とーべんさんのベースのチューニングが大雑把だったことらしい（笑）。

　全８曲　現在は入手困難か？

　なお、同時期にＥＧＧでレコーディングしていたアルバムについてはこちら。上からも行けますが（笑）。