イコシン資産

　手塚真監督による、衝撃的映像作品。

　ビート的にぶっ飛んでいるイコシンの「アングリー・クエスチョンズ」のほぼ全編をぶっ飛んで映像化した作品。

　宇宙からの贈り物、的な感じでイコシンを見事に映像化した。

　ところで、どうやらイコシンは「ライヴをやらないバンド」というコンセプトが当初あったらしい。

　その後、８８年ごろ、ライヴハウスで突如ライヴ活動を開始した。よりダンサブルになった曲が、このビデオでも多々見られる独特な歌舞伎を模したようなパフォーマンスが、激しい演奏の中に織り込まれており、それは素晴らしいパフォーマンスであった。

　一度このLD盤を忍ばせてライヴハウスに行ったことがあるのだが、サインを貰いに行く勇気が出なかったことに、未だに後悔の念を禁じえない。そして、その後ライヴ情報なども全く入らなくなってしまい、先日のモーションブルー横浜で、久々に山本振市さんを見かけるまで、十余年の月日を要してしまった。

　後藤氏のラジオか何かで聞いた記憶では、サードアルバムの製作をしていたとも言われるが、何とか新作を聴いてみたい。復活を心の底から切望したい。　