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若林まりこ/CD/end of a rainbow


若林まりこ、という人の存在を知ったのは、新宿のミノトール2で開催された、
やまがたすみこさんのコンサートがきっかけだった。
「昔コーラスで参加した曲で、凄く印象的な曲があったのでそれを歌います」というMCの後、
「真夏の夜の夢」という曲が歌われた時、あまりにも美しい曲を聴いた感動で私は不覚にも涙してしまった。

その時に聞いた曲のタイトルと若林という名前だけを頼りに慌てて情報をかき集め、
やっとの思いで入手できた「レア盤」である。

 詞や曲まで作っている若林まりこという人についてはどういう人なのか未だに私もわからない。
全く情報が入手できずにいる。が、ある種のファンタジーを持った人なのだろうと思う。

日常の中のどうってことないような題材を乙女の目線で描いた歌詞に独特なメロディライン。
そしてこの素朴であっただろう曲が、井上鑑のアレンジによって、あまりにも美しい世界を描き出し、
我々に異様なまでの感傷を引き起こしているのである。

このアルバムとの出会いは、色々なことを教えてくれた。
アレンジメントの生み出す力の偉大さを再認識したというのもあるが、
何よりも、「いい曲を歌い継ぐ」という事の大切さを実感した。
だから、わたしもこのアルバムを誰かに語り継ぎたいと思う。

 こういう、絶対に次の世代まで受け継がれるべき作品が「レア盤」として扱われ、
正当な評価を受けていないということは、
日本の音楽界にとって大いなる損失なのではないだろうか?

佐野元春+井上鑑 / Word in Motion


2ヶ月くらい前に注文して忘れていた私の元に、とんでもないモノが届いた。

これは、2001年の9月に鎌倉芸術館で行われたコンサートのライヴCDである。

このライヴは、鎌倉芸術館で不定期的に行われている、「詩と音楽のコンサート」の5回目。
今回は、井上鑑+山木秀夫+高水健司+山本拓夫の演奏をバックに、
佐野元春氏が自らの歌詞の朗読を行う、というものであった。

コンサートは不思議なものになった。
メロディを削った分、詩の印象が逆に強烈に伝わってくる。
言葉にごまかしが聴かないのだ。

そして、佐野元春氏の歌詞が、実に言葉として強いものを持っていることがよく分かった。

そして、氏の言葉へのこだわりが、この限定アートボックス入りのCDとなって提示されたのである。

値段は1万円とちょっと高かったが、それを上回る力がこもった作品となった。

果たして、昔からの元春さんのファンがついて来れたかどうか。
でも、アーティストがこういう活動をしようとした時に、迷わずサポートできるファンでありたいね。
2001

浦田恵司プロジェクト/CD/月光


1995