ほしたびの旅

日本一周2001 四国編

旅日記1~6日目: 四国一周

1日目: 5月11日(金) 四国最西端

今日の天気は晴、旅日和だ。朝、自宅を出発する。国道31号を走り、海が見えてくると寝ぼけていた頭が目覚める。呉の阿賀港からは松山堀江港に向かう船に乗り込んだ。この松山行きフェリーは最近値上げしたばかりで、400ccバイクと旅客合わせて2700円だった。松山堀江港に到着し、まずは松山市三津にある「おどるうどん永木」でしょうゆうどん(450円)を食べる。味が良い。店長の人柄もいい感じだ。忙しそうなので、食べ終わってすぐに出た。

河辺村御幸橋
屋根付の橋

砥部町、小田町、河辺村と、山の中に入っていく。木陰の中にあって日差しがあたりやすいところを中心に白い大きな花が咲いているのが目立つ。河辺村ではいくつかの屋根付きの橋を見ながら下っていき、肱川町からは肱川沿いに伊予灘まで出た。海に出ると風が心地よい。伊方町で国道197号に出る。村下孝蔵の「幸せのメロディー」を口ずさみながら、佐田岬メロディーラインを西に向けて走る。ここは快走ライン。途中、道の駅でじゃこ天を食べたが、ゴムを噛んでいるような妙な味だ。

佐田岬からの景色
四国最西端

さらに西に進み、四国最西端の佐田岬に到着する。駐車場から約20分かけて灯台の所まで歩く。1ヶ月ちょっと前に訪れた大分の佐賀関が見える。このあたりの海岸には佐賀関の南海岸でも見た、緑色がかかった岩や石が多く見られる。似たような岩は昨年、石鎚山周辺の川沿いで多く見ており、その時、面河村にある面河山岳博物館で聞いた話では中央構造線の南側に多く見られる緑色片岩という変成岩であるということであった。灯台から駐車場に戻る途中、清掃活動をしている地元の2人連れのおばちゃんを追い抜く直前に突然足音が出たため、1人のおばちゃんを驚かせてしまった。おばちゃん、ごめんなさい。

八幡浜あたりで日が暮れたので今日の寝床を探す。宇和町の運動公園にキャンプ場があったのでそこにテントを張った。

  • 今日の天気:晴
  • 走行距離:311.54km
  • 宿泊地:愛媛県東宇和郡宇和町運動公園内キャンプ場

2日目: 5月12日(土) 四国最南端、高知市へ

ひんやりとした空気の中で目覚める。朝早くから南に向かって国道56号、321号を走る。道の駅大月に寄ると、近所から一人で来ていると思われる小学生低学年ぐらいの子供がくつろいでおり、「お金ちょうだい」とせがまれてしまう。甘やかすわけにはいかないので、拒否した。(^_^)

高知県の土佐清水まで進む。竜串海岸は、海岸の岩が特徴的な形に浸食されていておもしろい。四国本島最南端の足摺岬はテレビでもおなじみの景色がある。海もきれいだ。足摺スカイラインからは木々が多く景色があまり見えない。

竜串海岸
変わった岩が並ぶ
足摺岬
四国本島最南端
四万十川の橋
沈下橋

中村市に入り、四万十川河口の南西岸側にある小高い丘に登り、四万十川と太平洋を見る。そこからしばらくは四万十川に沿って上流方向に進む。所々にある沈下橋の一つを走ってみる。橋の上にガードレール等が無いので違和感を覚えるが、つくりはしっかりしているようだ。(当たり前か)

窪川町で四万十川と別れ、国道56号を高知市内へと向かう。はりまや橋をバックに記念写真でも撮ろうと思って行って見たが、一般の車やタクシーが連なって駐車していて近寄れるような感じではなかったのであきらめた。

今晩は、浦戸大橋を挟んで桂浜と反対の位置にある種崎千松公園のキャンプ場で泊まることにした。土曜日ということもあり、昼間ピクニックなどをした人たちが後片付けをしている。夜、テント内で懐中電灯を横向きにして照らしていると、明かりがあたっている面へ犬におしっこをかけられてしまった・・・何と言うことだ。

  • 今日の天気:晴
  • 走行距離:410.0km
  • 宿泊地:高知県高知市種崎千松公園キャンプ場
  • 入浴地:高知市中宝永町 司湯(330円)

3日目:5月13日(日) らくちん登山、剣山

昨晩は、少なくとも明け方の3時ごろまで夜中に打ち上げ花火などをして騒いでいる連中がいた。しかもピーと音が出るやつで、仲間同士で追っかけ合いをして打ち合っている様子だった。いったい何を考えているのか。おかげでほとんど眠れなかった。

7時前に出発し、まずは昨日近づけなかったはりまや橋に行って記念写真を撮った。しかし、昔ちらりと見かけたのとは少し雰囲気が違うみたいだ。昔は、「なんでこんなところに」というようなところにあったような気が。案内板には、要望によって元の場所から少し離れた場所にきちんとした橋の形に再現したと書いてある


剣山頂上付近にて

国道32号を北上し、大歩危まで行く。途中、大豊町あたりから緑色の石が川原に目につくようになる。そこから剣山を目指して深い谷を東に進む。ふと下を見ると、きれいな川の流れが美しい。見ノ越の駐車場にバイクを止め、上りはリフトを使い(片道1000円)、残りの登山道を登って剣山山頂にたどり着く。頂上付近は笹原が広がっている。とても天気が良くて気持ちがいい。視界のずっと先まで山が続いていて、四国の奥にいることを実感する。下りは見ノ越まで歩いて降りた。ところどころに石灰岩質の石が見られる。

再びバイクに乗って下山する。国道439号で京柱峠を越えてみた。東祖谷山村側の道は悪路だったが峠を越えるときちんと舗装された道である。峠からの眺めは良い。南国市のJRごめん駅では、頭を下げた格好の記念写真を撮ってしまった。m(__)m

夜は四国に入って初めて他のライダーがいるキャンプ場に泊まった。斜面を少し登ったところに炊事棟があるようだが、サイトの場所にある手洗い場のような水道で歯磨きをした。街灯はなく真暗だ。風呂は3km程はなれた国民宿舎海風荘に17:00~21:00の間で250円で入ることができる。

  • 今日の天気:晴
  • 走行距離:261.8km
  • 宿泊地:高知県香美郡香我美町月見山こどもの森キャンプ場
  • 入浴地:夜須町国民宿舎海風(250円)

4日目: 5月14日(月) 最東端経由、高松へ

今朝も7時に出発し、まず室戸岬にたどり着く。そこで、犬を連れて車で神奈川県から旅をしている人に会って話をした。犬を連れていることであまり移動距離を大きくとれないで不自由な面はあるが、ぼちぼち回っているという。

岬を後にして北東方向に進み、四国最東端になる蒲生田岬に行く。しかし、岬には灯台と遊歩道があるだけで、他の場所にあるような看板などはない。徳島市、鳴門市はバイパスで快適に走りぬけることができた。吉野川大橋は結構長く、渡りきるまで時間がかかった。吉野川の下流は幅が広いのだと実感する。

香川県との県境付近に「日本一大きな喫茶店」というのがあり、気になったがそのまま通り過ぎた。香川県に入り、今晩の寝床を探し始める。夜に雨が降る予報が出ているので屋根があるところを探す。なおかつ、明日は小豆島に行きたいので高松港に近いところが良い。候補地を幾つか見つけた後、高松市内に入り、ついでにと思って峰山公園に行ってみた。そこには夏のみであるがキャンプ場があり、屋根付きの大きな休憩所もあった。そこで夜はこの休憩所にテントを張って寝ることにした。

  • 今日の天気:曇
  • 走行距離:346.3km
  • 宿泊地:香川県高松市峰山公園の休憩所
  • 入浴地:高松市 宮脇温泉(銭湯)(300円)

5日目: 5月15日(火) 小豆島、四国本島最北端で立ちゴケ

二十四の瞳
岬の分教場

結局昨晩は雨が降らず、今朝はいい天気だ。高松港から小豆島の土庄港へフェリーで渡る。(旅客1割引券を使い、400ccバイク共で片道1220円)世界一狭い土渕海峡は汚い川みたいだ。時計回りに島の海岸線を走る。島の北側には石の切り出し場があったりする。岬の分教場に寄ってみる。中学の時、二十四の瞳は夏休みの読書感想文を書くために読んだことがあるので多少なじみがある。壁には映画の一場面の写真が貼ってある。低学年用の机や椅子は小さい。寒霞渓方面に上がり、スカイラインを通って土庄に戻った。さらにオリーブ園まで足をのばして再び土庄港に戻り、フェリーで高松に戻る。

四国本島最北端
香川県庵治町竹居岬

おそい昼食は、高松市内のうどん屋「瀬戸」でぶっかけうどん(250円)を食べた。庵治町の竹居観音岬が四国本島最北端らしいのでその場所を探してまわる。細い道から県道に出るT字路の急坂を一時停止してから左折発進しようとした時、ギヤがニュートラル状態になってしまい失速。立ごけ状態で転倒してしまい、その際ちょうどガードレールがあり、左腕をこすってしまった。うー、痛い。(*_*) なんとか立ち直り、竹居観音に降りる道を見つけて四国本島最北端に到着。

西方向へ向かい国道11号を走って国分寺町に入ると、橘ノ丘総合運動公園キャンプ場の看板を見つけたのでそこでテントを張ることにした。時間ぎりぎりで受付してもらって、管理人に水道の栓を開けてもらうなどした。公園内にははくちょう温泉(400円)(10:00~20:00、月曜休館)もあり便利だ。

  • 今日の天気:晴夕方曇
  • 走行距離:216.7km
  • 宿泊地:香川県綾歌郡国分寺町橘の丘総合運動公園キャンプ場
  • 入浴地:白鳥温泉(公園内)(400円)

6日目: 5月16日(水) さぬきうどんアイス

出発する時になってジャンパーが無いのに気が付いた。どうやら昨日、竹居観音岬の近くで転倒した際、後ろの荷物を解いたときにジャンパーが落ちてしまい、そのまま忘れてしまったようだ。まだあるかどうかわからないが、そこまで戻ってみることにした。戻ってみると・・・、あった!とりあえず良かった。しかし大きな時間の損失だ。

さぬきうどんアイス
さぬきうどんアイス

綾南町にある道の駅滝宮にさぬきうどんアイスなるものがあった。そこで「さっぱり味」(250円)を食べたが味の薄いバニラといった感じでよくわからなかった。他に「こってり味」というのがあり、こちらはチャレンジャー向けだそうだ。

暑いので琴平町を通過し、瀬戸内海沿いの国道11号に出た。伊予三島から山側に入り、国道319号、県道6号と進む。別子ダムの下近くまで行った所で、「この先通行止」の看板が目に入った。げっ、新居浜に抜けられない。伊予三島まで戻るのも悔しいので高知県側に出ることにした。峠を越えて高知県大川村に入り、県道6号で坂を下っていく。途中ダートもあったが、何とか行けた。

国道194号に出て愛媛県西条市へ。丹原から今治あたりまで農道を使って快適走行。波方から中四国フェリーで竹原港へ(1900円)渡る。これで四国は終了だ。来島海峡大橋や瀬戸内の島々をながめながら、のんびりとする。竹原からは暗くなった道を走り、自宅まで戻った。

  • 今日の天気:晴
  • 走行距離:333.1km
  • 総走行距離:1893.4km