小ネタ集
Panasonic、Let's note W2を発売
(2003年5月7日著)

Let's note W2
Let's note W2

 2003年5月7日、松下電器産業鰍ヘ、DVD-ROM&CD-R/RWコンボドライブと12.1インチ液晶を内蔵しながら、わずか1.29kgのノートパソコン「Let'snote W2」を発表した。

わずか1290gの本体
 
 この製品は、上記の通り1024×768ドットの12.1インチ液晶ディスプレーを搭載した新設計の新シリーズだ。コンボドライブの性能はCD-R書き込み16倍速、CD-RW書き換え10倍速、DVD-ROM読み出し8倍速、CD-ROM読み出し24倍速となる。この他DVD-RAM(2倍速)やDVD-R(4倍速)、DVD-RW(2倍速)の読み出しも可能となっている。
 本体サイズは幅268×奥行き209.2×高さ27.5mm(最厚部41.5mm)で1.29kgとメディアドライブ非内蔵型に匹敵するほどの軽量で、持ち運び苦にならない。CPUには超低電圧版Pentium M-900MHzを採用し性能と低消費電力を両立している。Centrinoモバイル・テクノロジにも対応している。チップセットはIntel855GMでグラフィック機能はチップセット内蔵の物を利用する。メモリは256MBのDDR SDRAMで512MBまでしか増設できないのは不満が残るところだ。ハードディスクは40GBだ。またCentrino対応と言うことで、Intel PRO / Wireless 2100を搭載し、IEEE802.11bの無線LANに対応している。10BASE-T/100BASE-TXの有線LANとV.90対応56kbpsモデムも持つため、様々な状況でのネット接続が可能だ。また、他の機種と同じくファンレス設計となっており、駆動音は比較的静かになっているのも特徴だ。
 拡張性は、PCカードスロット(TypeII×1)とSDメモリーカードスロット、USB2.0が2基とこのサイズにしては合格である。キーボードは他のLet's noteシリーズと同じデザイン(グレーに銀)でキーピッチは19mm、キーストーロークは2mmを実現している。ポインティングデバイスも従来のLet's noteシリーズと同じ円形だが、ボタンが上下に配置されている。バッテリ駆動時間は7.5時間となっている。
 

特徴あるコンボドライブ

 この機種が1.29kgを実現するのに貢献した物の一つとして、わずか99gのDVD-ROM/CD-RWコンボドライブを採用したことがある。しかしこのドライブ、特徴的なのは軽量である事だけではない。とにかく下の写真を見てもらいたい。

コンボドライブのフタを開けたところ
コンボドライブのフタを開けたところ

 このコンボドライブはノートパソコンに広く用いられている本体側面を引き出す「トレー式」ではないのだ。なんとパームレスト左側部分がフタ状に開く「トップローディング式」が採用されているのである。単体の外付け薄型ドライブではトップローディング式も珍しくないが、ノートパソコンに内蔵されると、なんとも不思議な感じである。しかしこの形状は、特殊デザインやインパクトだけではない。松下電器によるとこの形状によりドライブ部分の軽量化・薄型化が可能となり、従来のトレイ式コンボドライブの半分程度の重量になったのだという。

 コンボドライブを内蔵してわずか1.29kgと言う重量が気に入った人だけでなく、このドライブの形状に惚れてしまったという人、購入を検討してみてはいかがだろうか。


松下電器 個人向けパソコンのページhttp://panasonic.jp/pc