小ネタ集
グリーンハウス PicoShot GH-UFD64CAM
Pretec iPEN Camera
(2003年11月15日著)

PicoShot GH-UFD64CAM
 

PicoShot GH-UFD64CAM

 グリーンハウスからUSBフラッシュメモリにデジタルカメラが内蔵された、PicoShot GH-UFD64CAM(以下PicoShot)が発売された。
 USBフラッシュメモリとは、スティック型の本体に数十Mから数百Mのフラッシュメモリが内蔵されており、本体の先端部のUSB端子をパソコンに挿すだけでこれにデーターを読み書きできるという物だ。数Mのデーターを持ち運ぶとなると、フロッピーディスクには入りきらないがCD-Rなどに書き込むと手間がかかる。その点、USBフラッシュメモリは比較的大容量で書き込みも簡単、しかも小さいので持ち運びも便利だ。
 PicoShotは、このUSBフラッシュメモリにデジカメを内蔵した製品だ。製品サイズは一般的なUSBフラッシュメモリとほとんどかわらない68.0(W)×13.0(D)×16.5(H)mm、重さ43gで非常にコンパクトだ。記憶容量は64MBで、もちろん一般的なUSBフラッシュメモリとして利用できる。接続端子はUSB1.1対応でUSB2.0には対応しておらず、読み書きの速度では若干劣るのは残念だ。
 一方のカメラ機能は、30万画素の1/4インチCMOSを採用している。最大で640×480ドットの画像であり、デジカメの代わりとしてスナップ写真を撮るなどの用途には物足りない。どちらかと言えばメモ代わりやちょっとした記録に撮影するのが主な使い方となるだろう。液晶などは当然内蔵しておらず、ビューファインダーをのぞいて撮影する。64MBという容量のおかげで、静止画の場合640×480ドットで最大1600枚の撮影が可能と十分だ。動画の撮影も可能で、VGAサイズ(640×480ドット)で15fps(毎秒15コマ)、QVGA(320×240ドット)で30fpsとなる。なかなか便利な機能である。10秒のセルフタイマー機能や、写真消去も行える。
 もう一つの便利な使い方として、TV電話やチャットなどに利用するWebカメラの機能が搭載されている。付属の固定台とUSB延長ケーブルを使う事で、液晶ディスプレイの上部などにカメラを固定出来るようになっているのも気が利いている。
 パソコンに撮った写真を送るのは簡単だ。USBフラッシュメモリとしても使う「64MBの内蔵フラッシュメモリ」に保存されているので、USB端子に挿すだけだ。また内蔵充電池は「USB端子に挿すだけ」で充電可能だ。USB端子に挿すだけで、データー転送だけでなく充電も行えるのは非常に便利だ。ただし、USB端子はパソコンの電源が入っていなければ電気が供給されないので、充電する際はパソコンの電源が入っていなければならない。充電中にうっかりパソコンの電源を切ってしまう事のない様に気を付けなければならない。店頭価格は1万2000円前後と、64MBのUSBフラッシュメモリとしては随分高い印象だが、デジカメ・Webカメラとしての機能を考えれば悪くない。
 30万画素のデジカメという一見おもちゃのように感じるかもしれない。しかしUSBフラッシュメモリに内蔵されているという性質上、常に持ち歩いている可能性が高く、メモ、記録として意外に重宝するかもしれない。

iPEN Camera
 
iPen Camera

 iPen Cameraはまるでスパイが使うような製品だ。何とボールペンにデジタルカメラが内蔵されているのである。またペン部分は、ボールペンとしてではなくPDAなどの操作を行うペンであるスタイラスとしても使えるようになっている。製造元はPretecというメーカーだが、日本ではソリッドアライアンスという会社が販売を行っており、ホームページからも購入が可能だ。
 カメラはボールペン上部に取り付けられており、30万画素であるので本格的な写真には向かない。メモやホームページ掲載用程度の撮影が主な使い道となるだろう。8MBのフラッシュメモリが内蔵されているが、容量だけを見ると少々物足りなく感じるかもしれない。しかし最大解像度である640×480ドットの静止画を200枚撮影出来るため、実際は十分と言える。また、VGAサイズ(640×480ドット)で15fps(毎秒15コマ)、QVGA(320×240ドット)で30fpsの動画を撮影する事も可能だ。撮影は上部のビューファインダーをのぞいて行う。その下には残り枚数を示すLCDを用意する。その他Webカメラとしての機能も備えており、TV電話やチャットの際にも使える。
 パソコンとの接続は、USBを用いる。iPen Camera側にもUSB端子が用意されており、ここにケーブルを接続する。電源は単4電池1本である。長さが144.8mmもある上太めなので、ペンとしては少々大きいのが残念なところだ。重量も56.7gある。
 価格は1万7800円程度と、高めの印象だ。ただし、USBケーブルや単4電池1個に加えて、ボールペン替え芯5本や専用ケースまでもが付属する点は驚きだ。特にこういった特殊なペンの場合、替え芯の入手が難しい場合が多いので、初めから5本付属する点はありがたい。ペンにデジカメとWebカメラ、スタイラスといった機能が付いているため、普段から胸ポケット等に挿しておき、ぱっと取り出して使うと便利かもしれない。ただし、旅行先などでのスナップ写真を、これで撮っている所を想像すると、ちょっと笑ってしまうかもしれない。

(H.Intel)


今回の関連メーカー
グリーンハウスhttp://www.green-house.co.jp/
ソリッドアライアンスhttp://www.solidalliance.com/
Pretechttp://www.pretec.com/