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2009年4月時点のプリンタ 〜エプソンとキャノンのプリンタを比較〜 (2009年5月1日著)
コンパクトプリンタ4機種を比較するが、エプソンの3機種はL判やはがき、ハイビジョン用紙までのコンパクト機なのに対し、キャノンのPIXUS iP100はA4サイズまで印刷できる機種だ。エプソンのような機種はコンパクトに置いておける上にデジカメのダイレクト印刷が行えるため、写真やハガキが主体という家庭に置いておくのに向いており、比較的高い売れ行きを示している。一方のPIXUS iP100はどちらかと言えばビジネス用途に考える人が多いようだが、家庭用としても十分な機能が搭載されている。これら方向性の異なる4機種を比較しよう。 |
| メーカ | エプソン | エプソン | エプソン | キャノン | ||
| 品番 | E-720 | E-530 | E-330 | PIXUS iP100 | ||
| 製品画像 | ![]() |
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| 予想実売価格 | 26,500円 | 23,000円 | 16,000円 | 24,500円 | ||
| プリンタ部 | 最大解像度 | 5760×1440dpi | 5760×1440dpi | 5760×1440dpi | 9600×2400dpi | |
| インク | 色数 | 4色 | 4色 | 4色 | 5色 | |
| 顔料/染料系 | 染料 (つよインク200) | 染料 (つよインク200) | 染料 (つよインク200) | 染料/顔料(黒) (ChromaLife100) |
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| カートリッジ構成 | 4色一体 | 4色一体 | 4色一体 | 黒+カラー一体 | ||
| 色詳細 | ブラック シアン マゼンタ イエロー | ブラック シアン マゼンタ イエロー | ブラック シアン マゼンタ イエロー | 顔料ブラック 染料ブラック シアン マゼンタ イエロー |
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| 最小インクドロップサイズ | 2pl(Advanced-MSDT) | 2pl(Advanced-MSDT) | 2pl(Advanced-MSDT) | 1pl(3サイズ) | ||
| ノズル数 | 360ノズル | 360ノズル | 360ノズル | 1856ノズル | (各色90ノズル) | (各色90ノズル) | (各色90ノズル) | (C/M各512、 Y/染料Bk各256、顔料Bk320ノズル) |
| 対応用紙サイズ | カード〜ハイビジョン | カード〜ハイビジョン | カード〜ハイビジョン | 名刺〜A4 | ||
| 特殊機能 | DVD/CDレーベル印刷 | − | − | − | − | |
| 自動両面印刷 | − | − | − | − | ||
| 前面給紙 | − | − | − | − | ||
| 写真補正機能 | ○(オートフォトファインEX) | ○(オートフォトファインEX) | ○(オートフォトファインEX) | ○(自動写真補正) PCからのみ |
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| 特定インク切れ時印刷 | − | − | − | ○(黒インク切れ時にカラー3色で印刷) | ||
| メーカー公称印刷速度 (L判縁なし) |
30秒 | 30秒 | 30秒 | 42秒 | ||
| スキャナ部 | 読み取り解像度 | − | − | − | − | |
| センサータイプ | − | − | − | − | ||
| ADF | − | − | − | − | ||
| ネガ読み取り機能 | − | − | − | − | ||
| スキャンデーターのメモリカード保存 | − | − | − | − | ||
| ダイレクト 印刷部 | カードスロット | 対応カード | SD/MS/xD/CF | SD/MS/xD/CF | SD/MS/xD/CF | − |
| PCからドライブとして利用 | ○ | ○ | − | − | ||
| 外付けドライブ/USBメモリへ保存 | ○ | ○ | − | − | ||
| CD/DVDドライブ内蔵 | ○ | − | − | − | ||
| 外付けドライブ/USBメモリから印刷 | ○ | ○ | − | − | ||
| 動画から印刷 | − | − | − | − | ||
| 手書き合成シート | − | − | − | − | ||
| PictBridge対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| 赤外線通信 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| Bluetooth通信 | △(オプション) | △(オプション) | △(オプション) | ○(オプション) | ||
| 携帯電話から写真に文字入力 | − | − | − | − | ||
| テレビ接続 機能 | データ放送から印刷 | △(オプション) | △(オプション) | △(オプション) | − | |
| テレビでメモリカード内の写真表示 | ○ | − | − | − | ||
| コピー部 | 拡大縮小コピー機能 | − | − | − | − | |
| CD/DVDレーベルコピー | − | − | − | − | ||
| 写真焼き増し風コピー | − | − | − | − | ||
| バッテリ駆動 | ○(L判120枚) | ○(L判120枚) | − | ○ | ||
| 液晶ディスプレイ | 3.6型(角度調整可) | 3.6型(角度調整可) | 2.5型(角度調整可) | − | ||
| インターフェイス | USB2.0 | USB2.0 | USB2.0 | USB2.0 赤外線通信 |
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| 外形寸法(横×奥×高) | 231×169×178mm | 231×169×149mm | 231×169×149mm | 322×185×61.7mm | ||
| 重量 | 3.0kg | 2.4kg | 2.2kg | 2.0kg | ||
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去年までと異なり、エプソンの3機種はプリンタ部に違いはない。まずはそれらを見ていこう。インクは写真主体と言うことで染料インクを採用する。4色一体型であり、1色でも無くなれば交換しなければならずコストパフォーマンス面では悪いが、その分どのインクなのか考えることなく、インクが無くなればインクを交換するという簡単さがメリットである。2plのインク滴と5760×1440dpiの解像度であり、4色インクという事を考えると複合機や単機能プリンタの最上位機種と比べると若干劣るが、充分に綺麗な写真が印刷できる。オートフォトファインEX機能を備えているため、写真の顔を自動認識し、シーンを判別して自動的に明るさや色かぶりを補正してくれるため、自動でも写真が綺麗に印刷できる。インクはつよインク200であるため、アルバム保存200年、耐光性50年と保存性も高い。印刷速度はL判縁なしが1枚30秒と比較的高速だ。対応する用紙はカード/L判/KG/ハガキ/ハイビジョンとなる。 一方PIXUS iP100は顔料ブラックと染料4色の5色構成となる。インクは1plのインク滴と9600×2400dpiの解像度となっており、画質だけを見るとエプソンの3機種より上である。さらに顔料ブラックインクのおかげで、普通紙などへのモノクロ印刷の画質も高い。写真の補正機能も備えており、エプソン同様顔の認識とシーン判別をして明るさや色かぶりの補正をすることが可能だが、パソコンからの印刷時しか利用できず、PictBridgeなどでダイレクト印刷した場合は利用できない。インクはChromaLife100であり、アルバム保存100年、耐光性30年とエプソンの3機種より若干劣る。印刷速度も若干劣り、L判縁なし1枚が42秒である。一方対応用紙は豊富で、A4〜A5/レター/封筒/はがき/往復はがき/L判/2L判/六切/KG/名刺サイズとなっている。また、ビジネス用途に使える機種だけあって、黒インクが無くなってもカラー3色を混合して印刷する機能を備えている。 ダイレクト印刷機能はエプソンの3機種が豊富である。まずSD/MS/xD/CFカードスロットを備えており、これらから印刷が行える。もちろん、液晶ディスプレイを内蔵しているため、写真を確認して各種設定をして印刷が行える。また、PictBridgeや赤外線通信による印刷も対応している。ではE-720、E-530、E-330の違いはどこにあるのだろうか。まず、E-720とE-530はメモリカードから印刷するだけでなく、メモリカード内の写真をUSBメモリや外付けのドライブへ保存する事が出来る。また、それらから印刷することも可能だ。さらにE-720はCD/DVDドライブを内蔵しているため、CD-RへのバックアップやCD-RやDVD-Rにバックアップした写真の印刷が行える。E-720単体で、写真の印刷からバックアップまでが行えるため、デジカメを買ったがパソコンはないという人には便利な機能だ。さらにE-720は写真をテレビに表示する機能があるため、大画面で写真を確認しつつ印刷が行える。それ以外に、液晶ディスプレイのサイズにも差がある、E-720とE-530は3.6型、E-330は2.5型となる。大きい方が見やすいのは確かだが、両機種とも角度調整が行える上に、2.5型でもそれなりのサイズであるため、問題ないとも言える。一方のPIXUS iP100はPictBridgeと赤外線通信による印刷のみに対応する。自動写真補正機能も利用できないため、基本的にはパソコンから写真印刷することになるだろう。 これらコンパクトなプリンタの特徴として、別売りのバッテリを取り付けると、バッテリ駆動が可能という点が挙げられる。E-720とE-530は1回の充電でL判写真が120枚印刷できる。PIXUS iP100は具体的な枚数は分からないがバッテリが搭載できる。ただし下位機種のE-330はこれが行えず、差別化が図られている。キャンプなどでバッテリを使ってその場で写真を印刷するなどおもしろい使い方が出来そうである。 コンパクトプリンタだからといってパソコンと接続できないと言うことはなく、USB2.0で接続が可能である。また、PIXUS iP100のみ赤外線での通信も行える。本体サイズはE-530とE-330は同じ本体であり、横231mm×奥169mm×高149mmであり、全体的に四角っぽい本体だ。設置面積はかなり小さくてすむ。E-720はこれらの下にCD/DVDドライブを付けた分高さ29mm増している。一方のPIXUS iP100は横322mm×奥185mm×高61.7mmであり、A4サイズの用紙が利用できるため特に横幅が大きく、設置面積は大きい(といっても一般の単機能プリンタよりかなり小さいが)。その分高さは抑えられており、ティッシュの箱のようなイメージだ。ちなみにE-330はカラーバリエーションが3色あり、より家庭向けにかわいく作られている。 4機種は意外と選びやすいだろう。まずA4サイズまで印刷するという場合はPIXUS iP100である。ただし、メモリカードからのダイレクト印刷をしたいなら、別の機種も検討する必要があるだろう。写真や年賀状の印刷が主で、家にコンパクトにおいて使いたい、また屋外で印刷したいという場合はデジカメからのダイレクト印刷が可能で、設置面積も小さいエプソンの3機種から選ぶことになるだろう。まず、パソコンを持っていない、又はパソコンでCD-R等への書き込み方が分からないという人はE-720のCD/DVDドライブは非常に便利だろう。7,000円出す価値は充分にあるはずだ。一方、そう言ったこと無いならE-530かE-330となる。E-330は前機種のE-300と比べて上位機種との差が縮まり、画質や印刷速度は同等、画面も使えるサイズまで大きくなっている。一般的な使用ならE-330で十分だ。ただし、大型の液晶やバッテリ駆動、カラーバリエーションに惹かれた人はE-530がオススメだ。 (H.Intel) 【今回の関連メーカーホームページ】 エプソンhttp://www.epson.co.jp/ キャノンhttp://canon.jp/
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