2012年春時点のプリンタ 〜エプソンとキャノンのプリンタを比較〜 (2012年8月19日公開)
1万円中盤の複合機は、手軽に購入しやすい価格ながら比較的高性能であるため、売れ筋となる価格帯の製品である。ここには、エプソンのEP-773AとPX-504A、キャノンのPIXUS MG5330の3機種が該当する。EP-773Aが15,300円、PX-504Aが13,260円、PIXUS MG5330が14,800円と若干の価格差があるが、大きな差ではないため価格差はあまり考えずに見ていく方が良さそうだ。この価格になると、必要な部分は上位機種と同等ながら、上位機種では必須の機能が省略されていたりという事がある。どの部分の機能が省略されているのかを見ていけば、どの機種が自分の用途に向いているか分かるはずだ。
まずプリンタ部から見てみよう。EP-774Aとはインク構成やインクの種類、最小インクドロップサイズ、最大解像度、ノズル数など、全ての面に於いて最上位機種EP-904Aと同等の機能を持っている。ブラック、シアン、マゼンダ、イエローの基本4色に加えてライトシアンとライトマゼンダが採用されており、カラー原稿での色の薄い部分では、シアンやマゼンダをまばらに打つよりも薄い色のインクが使えるため粒状感が抑えられる。さらに最小インクドロップサイズも1.5plと非常に小さいため、粒状感が肉眼では分からないレベルになっており、非常に高画質である。また、インク自体も「つよインク200」を採用しており、アルバム保存200年、耐光性50年と十分なレベルだ。写真印刷は超が付くほどの高画質で印刷できる。また最小インクドロップサイズは小さいが、Advanced-MSDTという5つのインクサイズのインクを打ち分ける機能を搭載しており、必要に応じて大きなインクサイズを打ち分ける事で高速化と高画質化を両立している。ノズル数も最上位機種と同等だが、L判フチ無し写真印刷速度は最上位機種の14秒から微妙に遅くなり17秒となる点は不思議だ。とはいえ非常に高速なのに変わりはない。一方のPIXUS MG5330は基本4色の染料インクに、ブラックの顔料インクを加えた5色構成だ。最上位機種とは異なりグレーインクを搭載していない点で画質はやや劣る。実際、写真印刷は4色で行うため、色の薄い部分ではEP-774Aより若干粒状感が出ることになる。とはいえ最小インクドロップサイズが1plと非常に小さいため、実際に目をこらして比べなければ分からないレベルの差で、PIXUS MG5330も非常に高画質だ。また顔料ブラックインクのおかげで、普通紙などへのモノクロ印刷ではメリハリのある印刷が行える点ではEP-774Aより上である。インクも「ChromaLife100+」であり「キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド」を使用することにより、アルバム保存300年、耐光性40年を実現している(キャノン写真用紙・光沢ではアルバム保存100年)。また、最小インクドロップサイズは小さいが、ノズル数を多くすることで、L判フチ無し写真印刷速度は最上位機種と同じ17秒となっており非常に高速だ。また奇しくもEP-774AとPIXUS MG5330は全く同じ速度となる。これに対してPX-504Aは傾向は少々異なる。PX-504Aはブラック、シアン、マゼンダ、イエローの基本4色だけで、最小インクドロップサイズも2plと他の2機種より少し大きい。そのため、画質面では他の2機種に劣る。とはいえ2plの最小インクドロップサイズというのは十分小さいので、単独で見れば十分に高画質だ。最小インクドロップサイズが大きいため暗部での黒のドットが目立ったり、色の薄い部分でカラーインクのドットが見えるため、そのあたりが粒状感につながるが、目をこらして見なければそれほど気にならないだろう。PX-504Aの特徴は、全色顔料インクであることだ。そのため、モノクロ、カラー問わず普通紙への印刷画質は高く、にじみの少ないメリハリのある印刷が行える。また、耐水性も高く、濡れた手で触ったり、マーカー等を引いてもにじまないというメリットがある。PIXUS MG5330とは異なり、全色が顔料インクであるため、カラー印刷時にも同じメリットが得られる事になる。ただし、写真用紙への印刷は行えるものの光沢感がかなり薄くなりポストカードのような雰囲気となる。そのため、写真も一応印刷できるが、基本的には普通紙や年賀状へのプリントやコピーに特化している機種と言える。印刷速度も、カラーのノズル数がEP-774Aより少ないこと、Advanced-MSDTではなく、3つのサイズのインクを打ち分けるMSDTであること等があり、L判縁なし印刷が56秒と、他の2機種の3倍以上かかる。この点から見ても他の2機種より写真印刷には向いていない。ただし、アルバム保存200年、耐光性45年と耐保存性は十分なレベルになっているため、顔料インクによる写真印刷時の光沢感が薄れてしまう問題はあるが、耐保存性は写真印刷にも問題ないレベルになっている。 印刷速度の面では普通紙への印刷速度は傾向が異なる。PX-504Aではブラックインクのみノズル数がカラーの3倍の384ノズルとなっている。これはEP-774Aの2倍以上だ。そこで、普通紙への印刷速度を比較してみると、PIXUS MG5330はA4普通紙カラーで9.3ipm(image per minute:1分あたりの印刷枚数)、モノクロが12.5ipmとなっている。これは最上位機種と同等で十分高速な値だ。一方PX-504Aはカラーが7.3ipm、モノクロが15ipmとなっている。カラーはさすがにPIXUS MG5330に劣る物の、写真印刷に比べると差は縮まっており、モノクロ印刷に関しては上回っている。PX-504Aの本来の用途である普通紙印刷は非常に高速だと言えるだろう。ちなみに、EP-774Aは普通紙への印刷速度が公表されていないため、比較することはできないが、写真印刷の速度から考えて、十分高速であると予想される。 給紙関連の部分を見てみると、EP-774Aが前面のみ2段、PX-504Aが前面のみ1段、PIXUS MG5330が背面と前面の2方向となっている。EP-774AとPX-504Aでは前面給紙のみとすることで、コンパクトさとデザイン性を高めた形だが、背面給紙がないため、特に厚い紙やラベル用紙などへの対応は少し心配だ(前面から給紙し前面から排紙するためプリンタ内部で曲げられるため)。またL判より小さな名刺サイズなどには対応しないのも残念である。一方でEP-774Aでは、前面給紙トレイを2段とすることで、L判用紙やハガキなどとA4用紙が同時にセットできるため、利便性は確保されている。PX-504Aは1段のみだが、普通紙印刷やコピーが本来の用途であるため、普通紙が1種類セットできれば問題ないとも言える。A4普通紙の一度にセットできる枚数はEP-774Aの120枚より多い150枚となっている点では逆に便利とも言える。PIXUS MG5330は背面からも給紙できるため、厚紙などへの対応も問題ない他、名刺サイズにも対応する点はメリットだ。ただし、本体の薄型化のために、前面給紙は普通紙のみとなっている点は注意が必要だ。普通紙は前面に、写真用紙やはがき、厚紙は背面からとなるだろう。セット可能枚数は前面、背面共にA4普通紙で150枚となっており、大量にセットできる。これを見るとEP-774AやPX-504Aでも問題ないレベルだが、PIXUS MP5330が最も便利であると言える。 自動両面印刷はPIXUS MG5330とPX-504Aが標準搭載、EP-774Aはオプション対応となるが、「同時」両面印刷ではないため、使う場面は限られるかもしれない。またPX-504Aは普通紙のみ対応だ。その他CD/DVD/Blu-rayレーベル印刷機能はEP-774AとPIXUS MP5330が備えているが、EP-774Aはトレイが内蔵されているため、内蔵トレイの上にディスクを置くだけで印刷が可能であるため、便利さではややEP-774Aが上だろう。写真の自動補正機能も3機種とも備えており、EP-774AとPX-504Aは「オートフォトファイン!EX」、PIXUS MG5330は「自動写真補正II」と名称は異なるものの、逆光や色かぶりをした写真でも、顔やシーンを認識して高いレベルで自動補正が行われるものである。しかもパソコンからの印刷時、ダイレクト印刷時のどちらでも使用できる点も便利である。その他、PX-504Aはカラーインクが切れた際にもモノクロ印刷は継続できる機能が搭載されている。通常は1色でもインクが無くなるとプリントが出来なくなるため、便利な機能である。ただし5日間限定であり、常にカラーインクを搭載せずに使用できるわけではなく、急になくなった際に、購入するまでの間使い続けられる程度の物だと考えた方がよい。 続いて、スキャナ部を見てみよう。3機種共、解像度2400dpiのCISスキャナを搭載している。上位機種のようなADFやネガスキャン機能は搭載していない。またCIS方式と言うことで、分厚い本など原稿が浮いてしまう部分が苦手なのも同様だ。解像度も上位機種より低くなってはいるが、実際には紙原稿のスキャンしか行えないことを考えると、一般的にはは300〜600dpiで高くても1200dpiでスキャンを行うため、2400dpiでも十分すぎるほど高解像度だ。つまり紙原稿をスキャンするにはこの3機種とも問題ないレベルになっていると言える。スキャンした原稿をパソコンを使わずにメモリカードに保存する機能も、3機種とも搭載しているため便利だ。 ダイレクト印刷も3機種とも備えている。ただし、EP-774AはSDカード/メモリースティック/コンパクトフラッシュ/xDピクチャーカードに対応しており、数年前以降のデジタルカメラの全ての種類に対応しているが、PX-504AはSDカード/メモリースティック/xDピクチャーカードの対応でコンパクトフラッシュには非対応、PIXUS MG5330はさらに少なくSDカードとメモリスティックのみの対応となる。ただし、現在販売されているデジタルカメラはどちらかのカードを採用しているため、問題になることは少ないとは言えるが、持っているデジタルカメラのメモリカードの種類が対応しているか注意したい。EP-774AとPIXUS MG5330はメモリカードだけでなく、USBメモリからの印刷やPictBridgeにも対応しているのは便利だ。さらに、EP-774AではUSBメモリからの印刷だけでなく、各種メモリカードからUSBメモリへのバックアップが可能な他、USBメモリ以外に対応の外付けドライブへのバックアップやそれらからの印刷も行える。さらに赤外線通信にも対応しているなどダイレクト印刷の機能は豊富だ。一方PIXUS MG5330はオプションでBluetoothに対応している。ダイレクト印刷時の機能として代表的な手書き合成シートもEP-774AとPIXUS MP5330が対応している。またPIXUS MG5330はCD/DVD/Blu-rayレーベルの手書き合成にも対応しているため、写真から手軽にディスクのレーベル印刷が行える。その他、EP-774Aでは塗り絵風の白黒印刷が行える「塗り絵印刷」と、写真を背景に印刷した便箋を始めとする罫線やマス目などの用紙が印刷できる「ノート罫線印刷」機能を搭載している。一方のPIXUS MG5330も「カレンダー印刷」機能に加えて、原稿用紙、方眼紙、楽譜などの印刷ができる「フォーム印刷」機能を備えている。両機種とも単体でいろいろと楽しめる機能を搭載しているのはうれしいところだ。しかしPX-504Aは、「ノート罫線印刷」機能は備えるものの、前述のようにUSBメモリからの印刷やPictBridge、手書き合成に対応しておらず、顔料インク搭載という事で、写真のダイレクト印刷は基本的な機能のみとなる。ダイレクト印刷を色々と楽しむならEP-774AかPIXUS MG5330がオススメとなる。 スマートフォンとの連携機能はPX-504AとPIXUS MG5330が対応している。いずれもiPhone4 / iPhone3G / iPhone3GS / iPod touch / iPad / Androidに対応しており、専用のソフトを用意する。印刷できる内容としてまず写真はがある。用紙サイズや用紙種類、フチ無し設定まで行えるため、スマートフォンで撮影した写真を手軽に印刷できる。さらにドキュメント印刷にも対応している。ただしPX-504AはPDF/Word/Excel/PowerPointといった主要なファイルに対応しており、Webページの印刷もできる一方、PIXUS MG5330はPDFのみで、しかもAndroidはAndroid端末でスキャンして作成したPDFファイルのみ対応している。ドキュメント印刷を行うならPX-504Aの方が便利だろう。またスマートフォン上からスキャンを実行し、データをJPEG又はPDF形式で受け取ることもできる。出かける前に紙の情報をさっとスマートフォンに転送するといった使い方ができるため便利だろう。 コピー機能を見てみよう。単純なコピー機能としては、3機種とも単純な等倍コピーだけでなく、原稿サイズを自動で認識し用紙サイズに合わせて拡大縮小する機能や、原稿と印刷する用紙サイズの組み合わせを指定して拡大縮小コピーが行う機能、さらに25〜400%の間で1%刻みで拡大縮小コピーが行える機能を搭載した高性能な物だ。またCD/DVD/Blu-rayレーベル印刷ができるEP-774AとPIXUS MP5330は、レーベルコピーにも対応している。また原稿面に写真を複数枚置き、焼き増し風のコピーを行う機能も3機種とも備えている。この際、EP-774AとPX-504Aは退色復元、PIXUS MG5330は色あせ補正と名称は異なるが、両機種とも昔の色あせした写真も自動で補正してくれる機能も備えている。写真からの焼き増しだけでなく、色あせた写真の復元に使えるため便利だ。EP-774AとPIXUS MP5330は2枚の原稿を1枚に縮小してコピーする2アップに対応する。さらにPIXUS MG5330では4枚の原稿を1枚に縮小する4アップにも対応している。その他、EP-774Aはコピー時にも「塗り絵印刷」が行える他、見開きの本を左右ページで別々にコピーする「BOOKコピー」、アイロンプリント紙への印刷時に使える「ミラーコピー」を行うことが出来る。、また通常のコピー時にも、文字領域と画像領域を認識し、それぞれが見やすくなるよう別々の画像処理を行う「領域判定コピー」機能を備え、最上位機種と比べても遜色ない。「領域判定コピー」のみPX-504Aも備える。一方PIXUS MG5330には、厚手の原稿など原稿台のカバーが浮いてしまう場合に黒くなる部分を消去する「枠消しコピー」機能を搭載している。 操作パネルは両機種で大きく異なる。PIXUS MG5330は本体上面(スキャナの原稿カバー部)の前方に操作パネル、ちょうど真ん中あたりに液晶ディスプレイが配置される。液晶ディスプレイは原稿カバーと平面になるように埋め込まれた形だが、液晶ディスプレイを起こして角度調整が可能である。これは最上位機種と同じである。液晶ディスプレイも3.0型と1つ上位機種のPIXUS MG6230と同サイズであり、十分なサイズが確保されている。ただし、PIXUS MG5330では、上位機種で採用されているインテリジェントタッチシステムと名付けられた静電式のタッチパネルではない。ちょうどタッチパネルをボタンに置き換えたようなイメージだ。そのため、使用するボタンだけが光って分かりやすいということもなく、電源を切ってもボタンが見えるためスマートさでも上位機種に劣る。一方、EP-774Aの操作パネルは本体前面に取り付けられ、液晶ディスプレイだけでなく操作パネル全体を持ち上げて角度調整が可能だ。最大90度まで起こすことができるので、見やすい角度で操作ができる。液晶ディスプレイは2.5型でありPIXUS MG5330より一回り小さいが、1つ上位機種のEP-804Aと同サイズで、視認性を損なうほどではない。PIXUS MG5330と異なり、EP-774Aでは上位機種同様の静電式タッチパネルの「LEDナビ」を採用する。旧機種の本体デザインであるため、上位機種のようにグリーンではなくオレンジ色に光るが、使用できるボタンだけが光るため、非常にわかりやすい。また電源を切ったときにボタンが見えなくなるため、外見上もスマートである。PX-504Aは操作パネルの位置はEP-774と同じく本体前面で、液晶ディスプレイだけでなく操作パネル全体を持ち上げて角度調整が可能なのは便利だ。ただし、「LEDナビ」ではなくボタン式なので、操作性と外見上の両方でEP-774Aには劣る。また角度調整も、90度まで持ち上げる事はできない。ただ液晶ディスプレイに関しては2.5型とEP-774Aと同サイズで視認性は悪くない。これを見ると操作パネルごと角度調整ができる事に加えて、LEDライトによる分かりやすい操作性という点でEP-774Aに軍配が上がる。 インタフェースはEP-774AはUSB2.0のみとシンプルだ。一方PX-504AとPIXUS MG5330はUSB2.0に加えて、ネットワーク接続も可能だ。最近では家に2台以上のパソコンがあり、ルータで複数のパソコンがインターネットに接続できる状態になっているのも珍しくないはずだ。そんな人には無線LANによりどのパソコンでもプリントできるのは非常に便利だろう。両機種とも無線LANはIEEE802.11n/g/bに対応している。ただし、PX-504Aは有線LANと無線LANの両対応だが、PIXUS MP5330は有線LAN接続には対応しない。無線LANの電波の入りにくいところに設置する場合の注意が必要なほか、スキャンスピードが劣る可能性があるため、PX-504Aの方がUSB接続と変わらない使い勝手を得られるはずだ。 本体サイズはEP-774Aが446×385×150mmと上位機種EP-804Aと同サイズ、PX-504Aが445×367×169mm、PIXUS MG5330は450×366×166mmと上位機種PIXUS MG6230より横幅が少し小さくなっている。また3機種を比べると奥行きはPX-504AとPIXUS MG5330がほぼ同じでEP-774Aより小さく、高さはEP-774Aの方が小さい。設置面積はPX-504AとPIXUS MG5330の方が小さいため、小さいスペースに置くならこれらの方が良いが、どちらの機種でも置けるスペースがあるなら、高さの小さいEP-774Aの方が圧迫感は少ない。ただ、両機種とも大きな差ではなく、また両機種ともコンパクトなので、本体サイズはそれほど気にする必要はないかもしれない。 こうやって見てみると、3機種の違いが浮き彫りになってくる。EP-774Aは最上位機種と同等の印刷画質と機能を持っていて、印刷速度もわずかに遅いだけ、スキャナも紙原稿なら問題ないレベルで、ダイレクト印刷時の対応メモリカードの豊富さや機能の豊富さでも最上位機種に劣らず、コピー機能も豊富、操作性も非常によい。最上位機種と比べて価格差が大きい割に機能の差は非常に小さいため、万人にお勧めできる機種だ。ただし、接続がUSB2.0だけという点が上位機種と比べて大きく劣る点だ。その点で、PIXUS MG5330は無線LANだけとは言え、LAN接続に対応しており、それに伴ってスマートフォントの連携機能も上位機種同様に搭載しているのがメリットだ。ただし、対応メモリカードが少なかったり,ダイレクト印刷やコピー時の機能が多少省かれていたり、操作性という面では、上位機種やEP-774Aに劣る部分である。写真印刷もメインで行う場合、無線LAN接続やスマートフォントの連携に惹かれるならPIXUS MG5330が、USB接続だけで問題ないという場合はEP-774Aがオススメと言えるだろう。一方普通紙への印刷やコピー、年賀状印刷などが主な用途ならPX-504Aがオススメだ。写真印刷が苦手な顔料印刷も普通紙印刷なら逆にメリットになるし、スペック的には劣る画質も普通紙へはメリハリある印刷が行える事を考えるとむしろ上位機種より上である。印刷速度も速く、有線・無線LANの両方に対応する。用途が合うならPX-504Aの方が良いだろう。 (H.Intel) 【今回の関連メーカーホームページ】 エプソンhttp://www.epson.co.jp/ キャノンhttp://canon.jp/ |