2012年春時点のプリンタ 〜エプソンとキャノンのプリンタを比較〜 (2012年8月19日公開)
FAX付き複合機は価格帯別に比較すると、全く異なる傾向の製品同士の比較となってしまう。そこで、FAX付き複合機のみ、顔料インクの機種と染料インクの機種に分けて比較を行うこととした。そのうち、ここでは顔料インクの4機種を比較する。いずれもエプソンの機種であり、A3ノビ対応のPX-1700FとPX-1600F、A4対応のPX-673FとPX-603Fである。PX-1700Fは44,320円、PX-1600Fは36,850円、PX-673Fは29,800円、PX-603Fは24,980円であり、いずれの機種も2011年末発売であることもあって、登場時よりは価格が下がってきているが、価格差は倍近い。対応用紙もA3ノビとA4という風に異なるが、その他にどのような違いがあるのだろうか。 |
シアン マゼンタ イエロー |
シアン マゼンタ イエロー |
シアン マゼンタ イエロー |
シアン マゼンタ イエロー |
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(つよインク200X) |
(つよインク200X) |
(つよインク200X) |
(つよインク200X) |
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ブラック:384ノズル |
ブラック:384ノズル |
ブラック384ノズル |
ブラック384ノズル |
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(A4普通紙セット可能枚数) |
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○(250枚) |
○(250枚) |
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印刷部 |
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プリンタ部を見てみよう。4機種とも、インク部分に関しては同性能になっている。顔料インクで、ブラック、シアン、マゼンダ、イエローの基本4色構成となっている。この点ではエプソンの染料インクのFAX付き複合機「EP-904F」より劣るところだ。最小インクドロップサイズも2plとEP-904Fより若干大きめだ。とはいえ2plでも十分に小さいため、色の薄い部分で目をこらせば粒状感が感じられる程度で、十分高画質である。また、最大解像度も5760×1440dpiと同等であり、4機種に画質の違いはなく、その点では機種を選ぶ上での決め手にはならない。また、顔料インクを採用しているため、写真用紙のような光沢感の高い用紙に印刷しても、光沢感が薄れてポストカードのようになる点は注意が必要だ。ただし、その点さえ気にならなければインクは「つよインク200X」を採用しておりアルバム保存200年、耐光性45年、耐オゾン性30年と耐保存性は高い。3つのインクサイズのインクを打ち分けるMSDTに対応しているが、「EP-904F」のAdvanced-MSDTより機能が劣る事、またカラーインクのノズル数がEP-904Fより少ない128ノズルであるため、L判写真1枚はPX-1700FとPX-1600Fで60秒、PX-673FとPX-603Fで56秒と、「EP-904F」の14秒や、同じく染料インクのキャノンの機種「PIXUS MX893」の17秒と比べると、遅めなのは残念だ。ちなみにA3ノビ対応機種とA4対応機種の間で4秒の差が付いているが、これはA3ノビ対応機種の方が、全てにおいて大きいため、給排紙部分やインクヘッドの移動距離が大きいなど、若干の時間がかかるためと思われ、基本的には印刷速度も同じである。 一方、写真印刷はやや苦手な4機種だが、普通紙への印刷時は状況が異なる。染料インクのEP-904Fでも十分綺麗に印刷できるが、普通紙に印刷すると多少にじんでしまい、文字が太く見えたり、白抜き文字がつぶれやすくなるなど、メリハリが弱くなる。一方、顔料インクのこれら4機種ではにじみの少ないくっきりとした印刷が行えるメリットがある。場合によってはインク数が多く最小インクドロップサイズの小さなEP-904Fよりも綺麗に見える場合もあるだろう。また、耐水性も高いというメリットもあり、濡れた手で触ったりマーカーで線を引いても滲まない点で便利である。そのため、パソコンから普通紙への印刷や、普通紙コピー、年賀状印刷に向いている他、FAX機能を使う時も、受信したFAXを普通紙に印刷する際に高画質、高耐水で印刷が出来る。また印刷速度も、A4普通紙カラーがPX-1700FとPX-1600Fで8.0ipm(image per minute:1分あたりの印刷枚数)、PX-673Fで9.5ipm、PX-603Fで7.2ipmとなっている。前述の写真印刷では大きな差があったPIXUS MX893で9.3ipmなので、これら4機種は決して遅くはない。またA4普通紙モノクロ印刷は4機種とも15ipmとなっており、PIXUS MX893の12.5ipmをも上回る。これはカラーに対してブラックインクのノズル数が3倍の384ノズルとなっている事も関係しており、これはEP-904Fの倍以上である。この速度ならばモノクロ原稿の印刷やモノクロコピー、ハガキの宛名面や、受信したFAXの印刷はストレスのない速度で印刷ができると言える。本来、顔料インクの機種という事で、写真印刷よりも普通紙印刷が得意としているだけに、印刷速度も普通紙印刷時に高速であれば問題ないとも言える。 4機種が大きく異なるのが対応用紙と給紙に関する部分である。対応用紙はPX-1700FとPX-1600FはA3ノビまで、PX-673FとPX-603FはA4までとなっている。単機能プリンタでも4桁型番はA3ノビ対応、3桁型番はA4対応なので、ここでも法則通りである。ちなみに最小用紙サイズはL判で、名刺サイズなどL判より小さな用紙に印刷することは出来ない。給紙は4機種とも前面給紙のみだ。いずれもカセット式となっており、PX-1700FとPX-1600FではA3ノビまでの用紙を、PX-673FとPX-603FではA4までの用紙をセットできるようになっている。前面給紙のみとすることで、背面給紙部分がなく上面がすっきりするほか、前面からカセットごと取り外して用紙が交換できるので、置き場所によっては背面給紙より使いやすい。しかし背面給紙がないため、特に厚い紙や封筒、ラベル用紙などへの印刷は問題ないとは言われていても、前面から給紙し前面から排紙するため用紙がプリンタ内部で曲げられるため少し心配だ。とはいえ4機種とも同じなので、このあたりは気にしても仕方がないとも言える。そして、カセット1つには用紙を1種類セットできるのだが、A4普通紙で250枚までセットできるため、大量印刷や大量のFAX受信にも耐えられるため安心だ。そして、さらにPX-1700FとPX-673Fはカセットが2段となっているのである。純粋にPX-1600Fのカセットをもう一段セットできるようにしたのがPX-1700F、PX-603Fのカセットをもう一段セットできるようにしたのがPX-673Fだ。それぞれのカセットに制限はほとんど無く、カセット2はB5サイズ以上という制限だけである。そのため、A4用紙を両方にセットし一度に500枚給紙できるようにすることも出来るし、片方にB5やA3(PX-1700Fのみ)、L判写真用紙などをセットしておき、使い分けることも可能だ。A4カセット1段のPX-603F、A4カセット2段のPX-673F、Aノビ3カセット1段のPX-1600F、A3ノビカセット2段のPX-1700Fという違いとなる。ちなみに、PX-1600F、PX-1700Fでは前面給紙カセットが完全に本体に収まるのはA4サイズ以下の用紙の場合で、それより大きな用紙をセットする場合は前面給紙カセットが本体より前に飛び出す事になる点は注意が必要だ。もっとも使用するときは排紙トレイを出す必要があるため、使用時には前方に余分な空間が必要なわけではないが、非使用時に排紙トレイを収納しても、セットしている用紙サイズによってはあまりコンパクトにはならない。 写真印刷時の自動補正機能として、4機種とも最新の「オートフォトファイン!EX」に対応している。逆光や色かぶりをした写真でも、顔やシーンを認識して高いレベルで自動補正が行われる高性能なものだ。また、4機種ともダイレクト印刷時にも使用できるのは便利だ。それ以外の機能として、自動両面印刷はPX-1700FとPX-673F、PX-603Fの3機種が対応する。いずれも普通紙のみで、またPX-1700FでもA4用紙までの対応となる。CD/DVD/Blu-rayのレーベル印刷機能は4機種とも搭載していない。それ以外のおもしろい機能として4機種ともカラーインクが切れた際にもモノクロ印刷は継続できる機能がある。通常は1色でもインクが無くなるとプリントが出来なくなるため、便利な機能である。ただし5日間限定であり、常にカラーインクを搭載せずに使用できるわけではない。 続いて、スキャナ部を見てみよう。PX-1700FとPX-1600FはA3プリントに対応しているだけでなく、A3サイズの原稿のスキャンに対応しているのがメリットだ。PX-673FとPX-603Fは一般的なA4サイズの原稿までである。4機種ともCIS方式で、FAX機能付きなのでADFを搭載している点で共通する。ただし、それぞれ微妙に異なる点があるため注意してみていこう。解像度はPX-1700FとPX-1600Fが1200dpi、PX-673FとPX-603Fが2400dpiとなっている。スペック上は大きな差があるが、紙原稿のみのスキャンであることを考えると、写真を綺麗にスキャンする場合でもせいぜい1200dpiで、それ以上になるとファイルサイズが大きくなりすぎて扱いにくい。そのため、4機種とも1200dpi以上という点で、スペック上で見るほどの大きな差はないと言える。また、前述のように、いずれもCIS方式であるため、分厚い本など浮いてしまう原稿は苦手だ。もちろんネガフィルムのスキャンには対応しない。またADFの機能にも違いがある。4機種とも30枚までセットできる点は同じだ。ただ、PX-1600F以外の3機種は両面スキャナとなっており、一度に両面スキャンが行える点で便利だ。ただしPX-1700Fでは両面スキャンはA4サイズまでである。PX-1700FはA3両面・A4片面、PX-1600FはA3片面、PX-673FとPX-603FはA4両面という事だ。ちなみに4機種ともスキャンしたデータをパソコンを使わずにメモリカードにJPEG又はPDF形式で保存できる機能を搭載しており便利である。 ダイレクト印刷は、4機種ともSDカード/メモリースティック/コンパクトフラッシュ/xDピクチャーカードに対応しており、数年前以降のデジタルカメラの全ての種類に対応しているため安心だ。また、USBメモリからの印刷やPictBridgeによる印刷にも4機種とも対応している。さらに、USBメモリからの印刷だけでなく、各種メモリカードからUSBメモリへのバックアップが可能な他、USBメモリ以外に対応の外付けドライブへのバックアップやそれらからの印刷も行えるため様々なメディアに対応していると言える。その上、PX-1700FとPX-1600Fは複合機をLAN接続をしている場合、他のパソコンからUSB接続した外付けのドライブのデータにアクセスが可能な「外部機器共有」機能も搭載している。つまり複合機単体でメモリカード内の写真やスキャンした写真や原稿を外付けHDDに保存でき、それらに家庭内のどのパソコンからもアクセスできるわけである。その他、メモリカード内の写真と手書き文字や絵を合成して印刷できる「手書き合成シート」や赤外線通信、Bluetooth通信機能は4機種とも搭載していない。ただし、写真を背景に印刷した便箋を始めとする罫線やマス目などの用紙が印刷できる「ノート罫線印刷」機能には4機種とも対応しているためいざというときに便利だろう。 スマートフォンとの連携機能も4機種とも搭載している。いずれもiPhone4/iPhone3G/iPhone3GS/iPod touch/iPad/Androidに対応しており、専用のソフトを用意する。撮影した写真をスマートフォンからの操作で手軽に印刷でき、その際、用紙サイズや用紙種類、フチ無し設定まで行えるため、パソコンから印刷するのと変わらないレベルで印刷できる。さらにドキュメント印刷にも対応している。PDF/Word/Excel/PowerPointといった主要なファイルに対応しており、Webページの印刷もできるまたスマートフォン上からスキャンを実行し、データをJPEG又はPDF形式で受け取ることもできる。出かける前に紙の情報をさっとスマートフォンに転送するといった使い方ができるため便利だろう。 コピー機能を見てみよう。単純なコピー機能としては、4機種とも単純な等倍コピーだけでなく、原稿サイズを自動で認識し用紙サイズに合わせて拡大縮小する機能や、原稿と印刷する用紙サイズの組み合わせを指定して拡大縮小コピーが行えるだけでなく、25〜400%の間で1%刻みで拡大縮小コピーが行える高性能な物だ。また、全機種が原稿面に写真を複数枚置き、焼き増し風のコピーを行うことも出来、この際、昔の色あせした写真を自動で補正してくれる「退色復元」機能も備えており抜かりはない。2枚の原稿を1枚に縮小してコピーする2アップにも対応する。基本的なコピー機能は4機種とも不満はない。また、コピー時には文字領域と画像領域を認識し、それぞれが見やすくなるよう別々の画像処理を行う「領域判定コピー」という機能を備え、より見やすいコピーが行える。 それでは肝心のFAX機能を見てみよう。4機種ともスーパーG3に対応しており、モノクロ、カラーFAXを行う事が出来る。4機種ともADFを搭載しているため、複数枚の原稿の送信も便利である。ADFが両面スキャンに対応しているPX-1700F、PX-673F、PX-603Fは両面原稿を両面スキャンしFAXできる。33.6Kbpsで通信可能であり、その場合の伝送速度はモノクロで約3秒というのも共通だ。また読取走査線密度はモノクロで「8pels/mm×3.85line/mm又は8pels/mm×7.7line/mm、カラーで200×200dpiなのも共通である。ダイヤル機能でも3機種とも短縮ダイヤルに60件登録できるため十分だ。受信したファクスの最大保存ページ数はPX-1700FとPX-1600Fは180枚又は100件、PX-673FとPX-603Fは180枚又は30件と家庭で使う分には十分なメモリ量を備えている。またPX-1700FとPX-1600Fは停電時も受信した内容が保持されるのがメリットだ。逆にPX-673FとPX-603Fは停電やコンセントが抜けるなど、電源の供給が切れた場合は受信したデータが消えてしまうため注意が必要だ。その他、4機種ともグループダイヤル、順次同報送信、手動送信、自動リダイヤル機能を備えているため、一般的な家庭用FAX電話以上の事が可能だ。また、パソコン内のデータを直接FAXできる「PCファクス」機能を備えているのも便利である。PX-673FとPX-603Fは送信(パソコン上のデータを画像として送信)しかできないが、PX-1700FとPX-1600Fは受信(パソコン上にFAXのデータを受信して表示)することもできる。 操作パネルは、いずれも本体の前面に配置される。そして液晶ディスプレイだけでなく操作パネルごと持ち上げて角度調整が可能である。見やすい・操作しやすい位置で使用でき便利だ。この中で異質なのがPX-673Fである。PX-603Fの給紙カセット2段タイプかと思いきや、操作パネルが染料インクのFAX付き複合機EP-904Fの前機種EP-903Fと同等になっているのである。そのため他の3機種より、非常に使いやすくなっている。液晶パネルが3.5インチと十分な大きさである事もあるが、液晶パネルを含む7.8インチ分がタッチパネルとなっているのが大きなメリットなのである。「ホーム」などのどの場面でも使用するボタンや、左右カーソルや「+」「−」「OK」「スタート」といった比較的使用頻度の高いボタンは、液晶ディスプレイ外に配置され、使用できるボタンだけがオレンジに光る。そして、「コピー」や「スキャン」といった機能の選択や、例えば「どういったコピーを行うか」というような、表示内容がその時々によって大きく変化したり、詳しい説明が必要なボタンに関しては、液晶ディスプレイに表示され、直接タッチする事になる。使えるボタンだけが光る上に液晶ディスプレイもタッチできるので迷うことが無く操作でき、さらに電源をオフにしたときにボタンが見えないためデザイン的にもスマートだ。さらにFAX付きの機種は電話番号用のテンキーや短縮ダイヤルのボタンなど、どうしてもボタン数が増えてしまい、操作パネルが分かりにくくなるが、PX-673Fの場合は液晶ディスプレイ部にテンキー等を表示することが出来るため、ボタン数がFAX無しのタッチパネルの機種のEP-904Aなどと変わらないレベルに抑えられるのも分かりやすくて便利である。一方PX-1700FとPX-1600F、PX-603Fの操作パネルは一般的なボタン式で、液晶ディスプレイも2.5型とPX-673Fより小さくなる。ボタン式であるため、PX-673Fに比べるとどのボタンを押すのか迷いやすくなる。特にFAX用のテンキーが必要な分、ボタン数が多いため、操作パネルが複雑になりやすく、さらにボタン自体も小さくなってしまう。デザイン的にも、パソコンの周辺機器的な感じを残してしまうため、操作性の面では、PX-673Fが一歩も二歩も優れていると言える。 インタフェースは4機種ともUSB2.0と有線/無線LANの接続に対応している。最近では家に2台以上のパソコンがあり、ルータで複数のパソコンがインターネットに接続できる状態になっているのも珍しくないはずだ。そんな人には有線LAN/無線LANによりどのパソコンでもプリントできるのは非常に便利だろう。無線LANは、IEEE802.11n接続に対応しており、無線LANで接続した場合でもプリントやスキャンで待たされることが無いようになっている。 本体サイズは用紙サイズとカセット数に比例している。A3ノビ対応のPX-1600Fは559×690×287mmとかなり大きい。そしてカセットが2段のPX-1700Fは559×690×365mmと高さが純粋に78mm大きくなり圧迫感もさらに高まっている。それに対してA4対応のPX-603Fは446×360×226mmとかなりコンパクトだ。用紙サイズに比例する幅と奥行きだけでなく高さもかなり抑えられている。そしてカセットが2段のPX-673Fは446×368×300mmである。操作パネルの違いにより奥行きも8mm大きくなっているが、ほぼ高さが74mm大きくなった形だ。それでもPX-1600Fとそれほど変わらないとも言える。 顔料インクの製品間の比較と言うだけでなく、同じメーカーのしかも用紙サイズによって2種類に分けられ、それぞれカセット数により2種類に分けられているので、非常に分かりやすいと言える。まずA3ノビのプリントやA3スキャナが必要かどうかによって機種が変わる。必要ならPX-1700F又はPX-1600F、不要ならPX-673FかPX-603Fである。PX-1700FとPX-1600Fは価格はかなり高く本体も大きいが、A3ノビに対応した複合機はこの2機種のみで、A3スキャナとA3ノビプリンタを購入する事を考えれば安くコンパクトだ。それぞれでは、カセット1段のPX-1600FとPX-603Fがオススメだ。本体高さが抑えられるだけでなく、PX-1600FはPX-1700Fより約7,500円、PX-603FはPX-673Fより約5,000円安価だ。確かにカセットが2段だと便利だが、多少の便利さのために、本体が高くなり、価格も上がるとなれば、1段でも十分だろう。どうしても給紙枚数が記になる場合のみPX-1700又はPX-673Fがオススメ、そうでなければPX-1600F又はPX-603Fが無難だ。ただし、PX-1600Fは片面スキャナであるため、両面スキャナが必要なら本体の大きさには目をつぶってPX-1700Fがオススメだ。またPX-673Fの操作パネルの使いやすさは何者にも代え難いので、それを優先するなら、同じく本体の大きさには目をつぶってPX-673Fがオススメだ。 (H.Intel) 【今回の関連メーカーホームページ】 エプソンhttp://www.epson.co.jp/ キャノンhttp://canon.jp/ |