小ネタ集
新旧プリンター比較
2018年末発売のプリンターを旧機種と比較する
(2018年11月3日公開)

表中の赤文字は旧機種からの変更点です。なお3機種で比較している場合は、旧機種1からの変更点となります。

EP-711AとEP-710Aを徹底比較する

 EP-711AはEP-710Aの純粋な後継製品だ。見た目にはほとんど変わらない両機種だが、どの点が変わったのか詳しく見ていこう。

プリント(画質・速度・コスト)
新機種
旧機種
型番
EP-711A
EP-710A
製品画像
発売日
2018年9月13日
2017年9月14日
発売時の価格
17,980円
14,980円
インク
色数
6色
6色
インク構成
ブラック
シアン
ライトシアン
マゼンタ
ライトマゼンダ
イエロー
ブラック
シアン
ライトシアン
マゼンタ
ライトマゼンダ
イエロー
カートリッジ構成
各色独立
各色独立
顔料/染料系
染料
(つよインク200)
染料
(つよインク200)
インク型番
イチョウ
イチョウ
ノズル数
1080ノズル
1080ノズル
各色180ノズル
各色180ノズル
最小インクドロップサイズ
1.5pl(AdvancedMSDT)
1.5pl(AdvancedMSDT)
最大解像度
5760×1440dpi
5760×1440dpi
印刷速度
L判縁なし写真(メーカー公称)
17秒
17秒
A4普通紙カラー(ISO基準)
N/A
N/A
A4普通紙モノクロ(ISO基準)
N/A
N/A
印刷コスト
L判縁なし写真
26.5円
26.5円
A4カラー文書
15.0円
15.0円
A4モノクロ文書
N/A
N/A

 EP-711Aの価格はEP-710Aの発売時の価格と比べると3,000円上がっている。この価格でもコストパフォーマンスは悪くはないとはいえ、お買い得感が少し悪くなった点は残念だ。ただ、上位モデルEP-811Aも上がっているので、差が縮まったわけではない。また、キャノンのライバル製品となるPIXUS TS5030Sが18,880円なので、近い価格になっていると言える。
 それでは、プリントの基本機能である、画質と速度、印刷コストを見てみよう。インクの色数や最小インクドロップサイズには変化がなくインクカートリッジも同等であるため画質面で変化はない。ノズル数も同等であることから印刷速度にも変化はない。印刷コストも同等だ。ただし、画質に関してはスペック上ではわからないが、普通紙に印刷する際の写真が色鮮やかになるように調整されている。ドライバレベルの変更なので劇的にではないだろうが、普通紙に写真入りの文書などを印刷するとどうしても写真がくすんだような色になっていたため、細かな変更点だがうれしいところだ。

プリント(給紙・排紙関連)
型番
EP-711A
EP-710A
製品画像
対応用紙サイズ
L判〜A4
L判〜A4
給紙方向
(A4普通紙セット可能枚数)
背面
前面
カセット(100枚)
カセット(100枚)
その他
排紙トレイ自動開閉
用紙種類・サイズ登録
○(カセット収納連動)
○(カセット収納連動)
用紙幅チェック機能

 続いて、EP-711AとEP-710Aの給紙、排紙機能を比較してみよう。前面1カセットととい点や、その他の機能でも、変化はない。

プリント(付加機能)
型番
EP-711A
EP-710A
製品画像
自動両面印刷
CD/DVD/Blu-rayレーベル印刷
写真補正機能
○(オートフォトファイン!EX)
○(オートフォトファイン!EX)
特定インク切れ時印刷
○(黒だけでモード・5日間のみ)
○(黒だけでモード・5日間のみ)
自動電源オン/オフ
−/○
−/○
廃インクタンク交換/フチなし吸収材エラー時の印刷継続
−/○
−/−

 続いてEP-711AとEP-710Aののその他のプリント機能を比較してみよう。自動両面印刷は非対応な一方、ディスクのレーベル印刷機能は搭載している点は同じだ。自動電源オフ機能も同じく搭載している。一方、EP-711Aになって追加された機能が「フチなし吸収材エラー時の印刷継続」機能だ。インクジェットプリンターのインクの吸収材は2種類ある。1つは電源を切った際にインクカートリッジが戻る位置の下あたりにある、廃インクタンクである。クリーニングなどを実行した際に出るインクを吸収するものだ。一方用紙が通る部分のプラスチックが一部欠けておりその下にクッションのような吸収材が見えるが、これはフチなし吸収材だ。フチなし印刷を行う場合、用紙のフチギリギリに印刷するのは用紙の微妙なズレなどを考えると難しいため、少し大きめに印刷し用紙からはみ出す部分は吸収材で吸収させるという方式をとっている。これがフチなし吸収材だ。これまでのプリンターはどちらかが一杯になると警告が表示されてプリンターが一切動かなくなり、修理するしか方法がなかった。廃インクタンクに関しては上位機種とは異なりユーザー自身で交換はできないが、フチなし吸収材が一杯だというエラーが出た際は、EP-811Aでは「フチあり」印刷に関しては印刷を継続できるようにしたのだ。フチなし印刷はできないとはいえ、フチなし印刷はとりあえず置いておいて、急を要するフチあり印刷を行い、余裕のあるときに修理に出すという事ができるわけだ。いざというときに便利な変更点と言えるだろう。

スキャン
型番
EP-711A
EP-710A
製品画像
読み取り解像度
1200dpi(1200×2400dpi)
1200dpi(1200×2400dpi)
センサータイプ
CIS
CIS
原稿取り忘れアラーム
スキャンデーターのメモリカード保存
○(JPEG/PDF)
○(JPEG/PDF)

 EP-711Aのスキャナ機能にEP-710Aから変化は見られない。

ダイレクト印刷
型番
EP-711A
EP-710A
製品画像
カードスロット
対応メモリカード
SD
SD
USBメモリ/外付けHDD/外付けCD/DVD対応
−/−/−
−/−/−
メモリカードからUSBメモリ/外付けHDD/外付けCD/DVDへバックアップ
−/−/−
−/−/−
対応ファイル形式
JPEG
JPEG
色補正機能
赤目補正
明るさ調整(5段階)
コントラスト(5段階)
シャープネス(5段階)
鮮やかさ(5段階)
フィルター(モノクロ/セピア)
赤目補正
明るさ調整(5段階)
コントラスト(5段階)
シャープネス(5段階)
鮮やかさ(5段階)
フィルター(モノクロ/セピア)
手書き合成
PictBridge対応
○(Wi-Fi)
○(Wi-Fi)
赤外線通信
各種デザイン用紙印刷
塗り絵印刷
フォーム印刷(罫線・マス目・便箋・スケジュール帳・五線譜)
塗り絵印刷
フォーム印刷(罫線・マス目・便箋・スケジュール帳・五線譜)

 EP-711AとEP-710Aのダイレクト印刷機能を比較してみよう。SDカードのみ対応でUSBメモリなどには非対応な点、多種の色補正機能を搭載している点など写真の印刷機能には変化はない。プリンター単体で各種のデザイン用紙が印刷できる機能も上位機種より種類が少ないままで変更はない。

スマホ/クラウド対応
型番
EP-711A
EP-710A
製品画像
スマートフォン連携
対応端末
iPhone
iPod touch
iPad
(iOS 9.0以降)
Android 4.1以降
iPhone
iPod touch
iPad
(iOS 9.0以降)
Android 4.1以降
NFC対応
写真プリント
ドキュメントプリント
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
Webページプリント
スキャン
○(PDF/JPEG)
○(PDF/JPEG)
クラウド連携
スマートフォン経由/本体
○/−
○/−
オンラインストレージからの印刷
SNSからの印刷
○(コメント付き可)
○(コメント付き可)
写真共有サイトからの印刷
メールしてプリント
リモートプリント
スキャンしてリモートプリント
○(受信のみ)
○(受信のみ)

 EP-711Aのスマホ、クラウド関連機能にもEP-710Aから変化は無い。

コピー機能
型番
EP-711A
EP-710A
製品画像
等倍コピー
拡大縮小
倍率指定
○(25〜400%)
○(25〜400%)
自動変倍
オートフィット
CD/DVD/Blu-rayレーベルコピー
写真焼き増し風コピー
○(退色復元対応)
○(退色復元対応)
割り付け(2面/4面)
○/−
○/−
バラエティコピー
BOOKコピー
ミラーコピー
BOOK2アップ
背景除去機能
文字くっきり機能
BOOKコピー
ミラーコピー
BOOK2アップ
背景除去機能
文字くっきり機能

 EP-711Aのコピー機能もEP-710Aと同等となっており、機能の追加などはない。

操作パネル/インタフェース/本体サイズ
型番
EP-711A
EP-710A
製品画像
液晶ディスプレイ
1.44型
1.44型
操作パネル
ボタン式
ボタン式
インターフェイス
USB他
USB2.0×1
USB2.0×1
無線LAN
IEEE802.11n/g/b
(Wi-Fiダイレクト対応)
IEEE802.11n/g/b
(Wi-Fiダイレクト対応)
有線LAN
対応OS
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP3
MacOS 10.6.8〜
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP3
MacOS 10.6.8〜
外形寸法(横×奥×高)
390×338×163mm
390×338×163mm
重量
5.9kg
5.9kg
本体カラー
ホワイト
ホワイト

 最後にEP-711AとEP-710Aの操作パネルやインタフェース、本体サイズなどを見てみよう。インタフェースや対応OSなどに違いはない。本体デザインも基本的に同じで、液晶サイズやボタンの配置、本体サイズなども同じだ。カラーバリエーションもホワイトのみとなる。



 EP-711AはEP-710Aと比べると、普通紙の写真印刷画質の向上と、フチなし吸収材エラー時にフチあり印刷が行えるようになったという、他の新機種と共通の変更点だけとなる。その点では機能面でほとんど差が無いが、不満点を細かく改良してきたと言える。改良された2点は、いずれも便利な機能である。あまり機能強化をすると上位機種との差別化が難しいため差は小さいが、確実に使い勝手を高めてきたと言えるだろう。


(H.Intel)


【今回の関連メーカーホームページ】
エプソンhttp://www.epson.co.jp/


EP-711A