小ネタ集
新旧プリンター比較
2018年末発売のプリンターを旧機種と比較する
(2018年11月3日公開)
表中の赤文字は旧機種からの変更点です。なお3機種で比較している場合は、旧機種1からの変更点となります。 |
EW-M630TとEW-M670FT/EW-M571Tを徹底比較する |
EW-M630T は、エコタンク搭載プリンタの新製品だ。後継製品ではなくラインナップの追加となる。FAXを搭載していないため、EW-M571Tの上位機種、EW-M770Tの下位機種という事になるが、イメージ的にはFAX付きのEW-M670FTからFAX機能とADFを省いたような製品だ。そこで、EW-M670FTと比較した上で、下位モデルEW-M571Tからどう機能がアップしているか比較してみよう。
プリント(画質・速度・コスト) |
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新機種 |
参考機種1 |
参考機種2 |
型番 |
EW-M630T |
EW-M670FT |
EW-M571T |
製品画像 |

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発売日 |
2018年10月25日 |
2017年9月14日 |
2017年9月14日 |
発売時の価格 |
41,980円 |
54,980円 |
39,980円 |
インク |
色数 |
4色 |
4色 |
4色 |
インク構成 |
ブラック(顔料) シアン マゼンタ イエロー |
ブラック(顔料) シアン マゼンタ イエロー |
ブラック(顔料) シアン マゼンタ イエロー |
カートリッジ構成 |
各色独立インクタンク (挿すだけ満タンインク方式) |
各色独立インクタンク (挿すだけ満タンインク方式) |
各色独立インクタンク (挿すだけ満タンインク方式) |
顔料/染料系 |
染料(カラー)/顔料(黒) (アルバム保存300年/耐光性7年/耐オゾン性2年) |
染料(カラー)/顔料(黒) (アルバム保存300年/耐光性7年/耐オゾン性2年) |
染料(カラー)/顔料(黒) (アルバム保存300年/耐光性7年/耐オゾン性2年) |
インク型番 |
ヤドカリ(顔料) ハリネズミ(染料) |
ヤドカリ(顔料) ハリネズミ(染料) |
ヤドカリ(顔料) ハリネズミ(染料) |
ノズル数 |
784ノズル |
784ノズル |
357ノズル |
カラー:各128ノズル 黒:400ノズル |
カラー:各128ノズル 黒:400ノズル |
カラー:各59ノズル 黒:180ノズル |
最小インクドロップサイズ |
3.3pl(MSDT) |
3.3pl(MSDT) |
3pl(MSDT) |
最大解像度 |
4800×1200dpi |
4800×1200dpi |
5760×1440dpi |
PrecisionCoreプリントヘッド |
○ |
○ |
− |
印刷速度 |
L判縁なし写真(メーカー公称) |
75秒 |
75秒 |
76秒 |
A4普通紙カラー(ISO基準) |
8.0ipm |
8.0ipm |
5.0ipm |
A4普通紙モノクロ(ISO基準) |
15.0ipm |
15.0ipm |
10.5ipm |
印刷コスト |
L判縁なし写真 |
5.9円 |
5.9円 |
5.9円 |
A4カラー文書 |
0.9円 |
0.9円 |
0.9円 |
A4モノクロ文書 |
0.4円 |
0.4円 |
0.4円 |
EW-M630T の価格は41,800円、EW-M670FTの発売当初の価格54,980円よりだいぶ安く、EW-M571Tの発売当初の価格39,980円より2,000円高いだけだ。とはいえ、EW-M670FTは54,980円のままだが、EW-M571Tは34,980円に下がっており、そこに追加された形なので、7,000円高い上位機種となる。
それでは、プリントの基本機能である、画質と速度、印刷コストを見てみよう。とはいえEW-M670FTとの比較では全く違いが無い。印刷解像度や最小インクドロップサイズ、PrecisionCoreプリントヘッドの採用から、印刷速度まで全く同じだ。この部分はEW-M670FTをそのまま流用していることになる。一方EW-M571Tとの比較では、インク構成は同じで、使用するインクも同等なので画質面で大きな違いは無い。ただし、最小インクドロップサイズが3plから3.3plにやや大きくなり、印刷解像度も少し下がっているため、写真の印刷画質はやや劣ると言える。とはいえ並べて比べても違いがわかるほどの差ではないだろう。また、ブラックインクが使えない3色印刷で3pl前後の最小インクドロップサイズでは、それほど高画質な写真を印刷できるわけではないため、あまり問題は無い。一方、EW-M630T はPrecisionCoreプリントヘッドを採用しているため、EW-M571Tより普通紙への印刷解像度が上がっており、普通紙への印刷画質は高くなっている。印刷速度に関しても、EW-M630T はEW-M571Tよりもノズル数が増えているが、これは写真の印刷速度には影響していない。一方普通紙の印刷速度は、A4カラーが5.0ipm(image per minute:1分あたりの印刷枚数)から8.0ipm、A4モノクロが10.5ipmから15ipmにそれぞれアップしている。つまりEW-M571Tより、より文書印刷に重点を当てて機能強化したと言える。
プリント(給紙・排紙関連) |
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新機種 |
参考機種1 |
参考機種2 |
型番 |
EW-M630T |
EW-M670FT |
EW-M571T |
製品画像 |
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対応用紙サイズ |
L判〜A4 |
L判〜A4 |
カード・名刺〜A4 |
給紙方向 (A4普通紙セット可能枚数) |
背面 |
− |
− |
○(100枚) |
前面 |
カセット(150枚) |
カセット(250枚) |
− |
その他 |
− |
− |
− |
排紙トレイ自動開閉 |
− |
− |
− |
用紙種類・サイズ登録 |
○(カセット収納連動) |
○(カセット収納連動) |
○(カバー連動) |
用紙幅チェック機能 |
○ |
○ |
○ |
続いて、EW-M630T の給紙、排紙機能を比較してみよう。EW-M670FTとの比較ではほぼ同じだが、前面給紙カセットのセット可能枚数が250枚から150枚に減っている。ちなみにハガキのセット可能枚数は30枚で同等だ。EW-M571Tとの比較では、背面給紙だったEW-M571Tから、EW-M630T では前面給紙カセットに変更された。用紙のセットの際は、向きなどを考えるのが少々難しくはなるが、後方と上方にスペースが不要で、前面から用紙交換がしやすい点はメリットだ。また、背面給紙では用紙をセットしたままだとほこりが積もってしまい、それがプリンタ内部に入ると良くないため、毎回取り除く必要があるが、EW-M630T では入れたままにしておけるようになった。セット可能枚数も100枚から150枚に増加している。ハガキのセット可能枚数は30枚で変わらない。一方で背面給紙のEW-M571TはL判より小さな名刺サイズにも印刷が可能だったが、EW-M630T はL判より大きな用紙の対応となる。名刺サイズに印刷したい場合は注意が必要だ。
プリント(付加機能) |
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新機種 |
参考機種1 |
参考機種2 |
型番 |
EW-M630T |
EW-M670FT |
EW-M571T |
製品画像 |
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自動両面印刷 |
○ |
○ |
○ |
CD/DVD/Blu-rayレーベル印刷 |
− |
− |
− |
写真補正機能 |
○(オートフォトファイン!EX) |
○(オートフォトファイン!EX) |
○(オートフォトファイン!EX) |
特定インク切れ時印刷 |
− |
− |
− |
自動電源オン/オフ |
−/○ |
−/○ |
−/○ |
廃インクタンク交換/フチなし吸収材エラー時の印刷継続 |
○/− |
○/− |
−/− |
続いてEW-M630T の付加機能に関して見てみよう。自動両面印刷や自動電源オフ機能など、EW-M670FTと同等だ。廃インクタンク(メンテナンスボックス)の交換にも同じく対応している。EW-M571Tとの比較では、廃インクタンクが交換できるようになったのは大きい。大量印刷するプリンターだけに廃インクタンクが一杯になる可能性もある。その場合EW-M571Tでは修理に出すしかなかったが、EW-M630T ではメンテナンスボックスをユーザー自身で交換できる。もちろん、本体の液晶画面等でメンテナンスボックス残量を見ることができるので、あらかじめ準備しておけばすぐに印刷を再開できる。
スキャン |
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新機種 |
参考機種1 |
参考機種2 |
型番 |
EW-M630T |
EW-M670FT |
EW-M571T |
製品画像 |
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読み取り解像度 |
1200dpi(1200×2400dpi) |
1200dpi(1200×2400dpi) |
1200dpi(1200×2400dpi) |
センサータイプ |
CIS |
CIS |
CIS |
原稿取り忘れアラーム |
− |
− |
− |
ADF |
原稿セット可能枚数 |
− |
30枚 |
− |
原稿サイズ |
− |
A4/レター/リーガル |
− |
両面読み取り |
− |
− |
− |
読み取り速度 |
カラー |
− |
5.0ipm |
− |
モノクロ |
− |
5.0ipm |
− |
スキャンデーターのメモリカード保存 |
− |
− |
○(JPEG/PDF) |
EW-M630T のスキャナ機能を見てみよう。EW-M670FTやEW-M571Tと同じく1200×2400dpiのCISスキャナを搭載する。ただし、EW-M670FTのようにADFは搭載していない。一方EW-M571TではSDカードスロットを搭載するため、スキャンしてSDカードに保存する機能があったが、EW-M630T ではSDカードは使えないためこの機能も搭載していない。
ダイレクト印刷 |
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新機種 |
参考機種1 |
参考機種2 |
型番 |
EW-M630T |
EW-M670FT |
EW-M571T |
製品画像 |
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カードスロット |
対応メモリカード |
− |
− |
SD |
USBメモリ/外付けHDD/外付けCD/DVD対応 |
−/−/− |
−/−/− |
−/−/− |
メモリカードからUSBメモリ/外付けHDD/外付けCD/DVDへバックアップ |
−/−/− |
−/−/− |
−/−/− |
対応ファイル形式 |
− |
− |
JPEG |
色補正機能 |
− |
− |
赤目補正 |
手書き合成 |
− |
− |
− |
PictBridge対応 |
− |
− |
− |
赤外線通信 |
− |
− |
− |
各種デザイン用紙印刷 |
− |
− |
定型フォーム印刷(レポート用紙、原稿用紙/スケジュール用紙、方眼紙、チェックリスト、五線譜、漢字練習帳) |
EW-M630T はメモリカードからのダイレクト印刷機能を搭載していない。ベースとなるEW-M670FTが搭載していないため同等と言えるが、EW-M571TはSDカードに対応しており、写真印刷や本体での定型フォーム印刷に対応していたので、この点は注意が必要だ。
スマホ/クラウド対応 |
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新機種 |
参考機種1 |
参考機種2 |
型番 |
EW-M630T |
EW-M670FT |
EW-M571T |
製品画像 |
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 |
スマートフォン連携 |
対応端末 |
iPhone iPod touch iPad (iOS 9.0以降) Android 4.1以降 |
iPhone iPod touch iPad (iOS 9.0以降) Android 4.1以降 |
iPhone iPod touch iPad (iOS 9.0以降) Android 4.1以降 |
NFC対応 |
− |
− |
− |
写真プリント |
○ |
○ |
○ |
ドキュメントプリント |
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) |
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) |
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) |
Webページプリント |
○ |
○ |
○ |
スキャン |
○(PDF/JPEG) |
○(PDF/JPEG) |
○(PDF/JPEG) |
クラウド連携 |
スマートフォン経由/本体 |
○/− |
○/− |
○/− |
オンラインストレージからの印刷 |
○ |
○ |
○ |
SNSからの印刷 |
○(コメント付き可) |
○(コメント付き可) |
○(コメント付き可) |
写真共有サイトからの印刷 |
− |
− |
− |
メールしてプリント |
○ |
○ |
○ |
リモートプリント |
○ |
○ |
○ |
スキャンしてリモートプリント |
○ |
○ |
○(受信のみ) |
EW-M630T のスマホ、クラウド関連機能にも見てみよう。とはいえ、EW-M670FTとの比較では全くといっていいほど違いが無い。写真とドキュメント、Webページのプリントと、スキャンに対応している。クラウドにも対応しているほか、EW-M630T にメールすると添付ファイルを印刷してくれる「メールしてプリント」、通常のプリントと同じ操作で遠隔地のEW-M630T で印刷できる「リモートプリント」、EW-M630T でスキャンして、遠隔地の対応プリンターでプリントする、またはその逆が可能な「スキャンしてリモートプリント」にも対応している。EW-M670FTはこの機能を全て搭載していたが、EW-M571Tは最後の「スキャンしてリモートプリント」は受信、つまり他機種からEW-M571Tにプリントはできても、EW-M571Tから他機種への送信はできなかった。この点はEW-M630T もEW-M670FT同様対応した。
コピー機能 |
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新機種 |
参考機種1 |
参考機種2 |
型番 |
EW-M630T |
EW-M670FT |
EW-M571T |
製品画像 |
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 |
等倍コピー |
○ |
○ |
○ |
拡大縮小 |
倍率指定 |
○(25〜400%) |
○(25〜400%) |
○(25〜400%) |
定型変倍 |
○ |
○ |
− |
オートフィット |
○ |
○ |
○ |
CD/DVD/Blu-rayレーベルコピー |
− |
− |
− |
写真焼き増し風コピー |
− |
− |
− |
割り付け(2面/4面) |
○/− |
○/− |
○/− |
バラエティコピー |
IDコピー 影消しコピー パンチ穴消しコピー |
IDコピー 影消しコピー パンチ穴消しコピー |
IDコピー |
EW-M630T のコピー機能を見てみよう。EW-M670FTと同等のものを搭載している。一方、EW-M571Tからの変更点としては、定型変倍に対応したことがあげられる。EW-M571Tは、25〜400%の間で手動でパーセントを指定する事はできるし、自動で原稿サイズを認識して印刷する用紙のサイズに拡大縮小する「オートフィット」も対応していたが、B5からA4の様に、原稿と印刷の用紙サイズの組み合わせで選ぶ機能が搭載されていなかった。EW-M630T はそのあたりもしっかり搭載している。またEW-M571TではIDコピーには対応していたものの、影消しコピーとパンチ穴消しコピーに対応していなかったが、ここもEW-M670FT同様搭載している。
FAX機能 |
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新機種 |
参考機種1 |
参考機種2 |
型番 |
EW-M630T |
EW-M670FT |
EW-M571T |
製品画像 |
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通信速度 |
− |
33.6kbps |
− |
画質設定 |
モノクロ |
− |
8dot/mm×3.85本/mm(標準) 8dot/mm×7.7本/mm(精細) 8dot/mm×7.7本/mm(写真) |
− |
カラー |
− |
200×200dpi |
− |
送信原稿サイズ |
− |
A4 |
− |
記録紙サイズ |
− |
A4/リーガル/レター |
− |
受信ファックス最大保存ページ数 |
− |
100枚/100件 |
− |
データ保持(電源オフ/停電) |
−/− |
○/○ |
−/− |
ワンタッチ |
− |
− |
− |
短縮ダイヤル |
− |
100件 |
− |
グループダイヤル |
− |
99宛先 |
− |
順次同報送信 |
− |
100宛先 |
− |
自動リダイヤル |
− |
○ |
− |
発信元記録 |
− |
○ |
− |
ポーリング受信/送信/予約 |
−/−/− |
○/−/− |
−/−/− |
ファクス/電話自動切替 |
− |
○ |
− |
見てから送信 |
− |
○ |
− |
見てから印刷 |
− |
○ |
− |
PCファクス |
− |
送受信 |
− |
EW-M630T はFAX機能を搭載していない。このあたりはEW-M571Tと同等であり、EW-M670FTとの違いと言える。
操作パネル/インタフェース/本体サイズ |
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新機種 |
参考機種1 |
参考機種2 |
型番 |
EW-M630T |
EW-M670FT |
EW-M571T |
製品画像 |
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液晶ディスプレイ |
2.4型 (角度調整可) |
2.4型 (角度調整可) |
1.44型 (角度調整可) |
操作パネル |
ボタン式 (角度調整可) |
タッチパネル液晶 (角度調整可) |
ボタン式 (角度調整可) |
インターフェイス |
USB他 |
USB2.0×1 |
USB2.0×1 |
USB2.0×1 |
無線LAN |
IEEE802.11n/g/b (Wi-Fiダイレクト対応) |
IEEE802.11n/g/b (Wi-Fiダイレクト対応) |
IEEE802.11n/g/b (Wi-Fiダイレクト対応) |
有線LAN |
100BASE-TX |
100BASE-TX |
− |
対応OS |
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP3 MacOS 10.6.8〜 |
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP3 MacOS 10.6.8〜 |
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP SP3 MacOS 10.6.8〜 |
耐久枚数 |
5万枚 |
5万枚 |
3万枚 |
外形寸法(横×奥×高) |
375×347×187mm |
375×347×231mm |
375×347×187mm |
重量 |
5.8kg |
6.8kg |
5.5kg |
本体カラー |
ブラック/ホワイト |
ブラック/ホワイト |
ブラック/ホワイト |
最後に、EW-M630T の操作パネル、インタフェース、本体サイズなどを見てみよう。基本的な操作パネルと液晶の配置は同じで、前面に搭載されており持ち上げて角度調整が可能だ。EW-M630T の液晶は2.4型と、EW-M670FTと同サイズになっている。一方で、EW-M630FTのようなタッチパネルではなく、EW-M571Tと同様にボタンでの操作となる。インタフェースはUSB2.0と無線LANに加えて有線LANにも対応している。EW-M670FTと同様で、EW-M571Tより良くなっている点だ。無線LANでは不安定、LAN配線がすでにある、簡単に設定したいなど有線LANの需要はあるので、そういった人にはEW-M571Tに比べて便利になったと言えるだろう。対応OSなどに変更はない
。耐久枚数はEW-M670FTと同じ5万枚で、EW-M571Tの3万枚と比べると強化されている。
本体サイズは、375×347×187mmでEW-M571Tと同じで、EW-M670FTと比べるとADFの分だけ低くなっている。前面給紙カセットのセット可能枚数が250枚から150枚に減っているが、その分低くなっているということはない。というのも、エコタンク部分の高さがこれ以上低くできないようで、他の部分の機能がどうなろうと高さは変わらないようだ。現に、前面給紙カセットが無いEW-M571Tでも、前面給紙カセットと同じ部分にスペースが存在していることからもわかるだろう。
本体カラーはブラックとホワイトをラインナップする。同時にEW-M670FTとEW-M571Tでもホワイトモデルが追加されたので、この点は同様だ。
EW-M630T のコンセプトは明快だ。文書がメインだがEW-M571Tでは普通紙画質や速度、操作パネルや給紙方法などに不満がある一方、EW-M670FTのようなFAXやADFは不要という人向けだ。そのため、EW-M670FTからFAX機能とADFを外したような機能となっている。タッチパネルで無くなったのは、コスト的な意味合いもあるが、FAXのためのテンキーが不要となったため、物理的なボタンでも操作性が大きくは落ちないという事だろう。文書メインの人には、PrecisionCoreプリントヘッドによる高画質化と高速化、前面給紙カセットによる省スペース化と常時セットしておける利便性など、EW-M571Tより確実に良くなっているし、逆にFAXとADFが不要な人には不要な機能に価格が高くなることが無く、本体も小型化する。EW-M670TFとEW-M571Tでも、妥協すれば問題ないとも言えるが、よりぴったり合う製品を間に追加してきた格好と言えるだろう。
(H.Intel)
【今回の関連メーカーホームページ】
エプソンhttp://www.epson.co.jp/
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