小ネタ集
新旧プリンター比較
2018年末発売のプリンターを旧機種と比較する
(2018年8月23日公開)

表中の赤文字は旧機種からの変更点です。なお3機種で比較している場合は、旧機種1からの変更点となります。

PIXUS XK80とPIXUS XK70/PIXUS XK50を徹底比較する

 キャノンのPIXUS XK80はPIXUS XK70の後継というべき製品だ。一方で、去年はPIXUS XK70とPIXUS XK50の2機種体制だったXKシリーズはPIXUS XK80に一本化された。そこで、PIXUS XK70とPIXUS XK50の2機種と、最新のPIXUS XK80を比較してみよう。

プリント(画質・速度・コスト)
新機種
旧機種1
旧機種2
型番
PIXUS XK80
PIXUS XK70
PIXUS XK50
製品画像
発売時の価格
40,880円
44,880円
39,880円
インク
色数
6色
6色
6色
インク構成
顔料ブラック
染料ブラック
フォトブルー
シアン
マゼンタ
イエロー
顔料ブラック
染料ブラック
フォトブルー
シアン
マゼンタ
イエロー
顔料ブラック
染料ブラック
フォトブルー
シアン
マゼンタ
イエロー
カートリッジ構成
各色独立
各色独立
各色独立
顔料/染料系
染料/顔料(黒)
(ChromaLife100)
染料/顔料(黒)
(ChromaLife100)
染料/顔料(黒)
(ChromaLife100)
インク型番
N10XL/N11XL(大容量)
N10/N11(標準容量)
N10XL/N11XL(大容量)
N10/N11(標準容量)
N10XL/N11XL(大容量)
N10/N11(標準容量)
ノズル数
6656ノズル
6656ノズル
6656ノズル
C/M:各1536ノズル
Y:512ノズル
PB/染料BK/顔料BK:各1024ノズル
C/M:各1536ノズル
Y:512ノズル
PB/染料BK/顔料BK:各1024ノズル
C/M:各1536ノズル
Y:512ノズル
PB/染料BK/顔料BK:各1024ノズル
最小インクドロップサイズ
N/A
N/A
N/A
最大解像度
4800×1200dpi
4800×1200dpi
4800×1200dpi
印刷速度
L判縁なし写真(メーカー公称)
14秒
14秒
14秒
A4普通紙カラー(ISO基準)
10.0ipm
10.0ipm
10.0ipm
A4普通紙モノクロ(ISO基準)
15.0ipm
15.0ipm
15.0ipm
印刷コスト
L判縁なし写真
12.6円
12.5円
12.5円
A4カラー文書
5.7円
5.7円
5.7円
A4モノクロ文書
N/A
N/A
N/A

 PIXUS XK80は型番上はPIXUS XK70の後継機種のようだが、価格はPIXUS XK70より4,000円安く、PIXUS XK50より1,000円高いだけと、PIXUS XK50に近い価格設定だ。それでは、プリントの基本機能である、画質と速度、印刷コストを見てみよう。インク構成や印刷解像度、ノズル数や、インクカートリッジ、印刷速度は全く変わっていない。唯一、L判縁なし写真の印刷コストが0.1円上がっているが、測定の誤差に近いものだろう。画質、速度に関しては良くも悪くも変化はない。

プリント(給紙・排紙関連)
新機種
旧機種1
旧機種2
型番
PIXUS XK80
PIXUS XK70
PIXUS XK50
製品画像
対応用紙サイズ
名刺〜A4
(89×89mm用紙対応)
名刺〜A4
名刺〜A4
給紙方向
(A4普通紙セット可能枚数)
背面
○(100枚)
○(100枚)
○(100枚)
前面
カセット(100枚/普通紙のみ)
カセット(100枚/普通紙のみ)
カセット(100枚/普通紙のみ)
その他
排紙トレイ自動開閉
用紙種類・サイズ登録
○(カセット収納(前面)・カバー(背面)連動)
○(カセット収納(前面)・カバー(背面)連動)
○(カセット収納(前面)・カバー(背面)連動)
用紙幅チェック機能

 続いて、PIXUS XK80とPIXUS XK70/PIXUS XK50の給紙、排紙機能を比較してみよう。基本的な給紙、廃止機構は変化していない。給紙可能枚数も同等だ。また、前面給紙カセットはは普通紙のみという制限も変わらない。使用できる用紙サイズも名刺サイズからA4サイズまでというのも同等だが、SNSなどでよく見かける「ましかく写真」をそのまま印刷できるよう、新たに89×89mmの用紙に対応した。従来も127×127mmの用紙には対応していたが、より小さなサイズにも対応した形だ。また、オリジナルマグネットシートにも対応したが、これはPIXUS XK70/PIXUS XK50でも使用できるため、単なる純正用紙のバリエーションの追加に過ぎない。

プリント(付加機能)
新機種
旧機種1
旧機種2
型番
PIXUS XK80
PIXUS XK70
PIXUS XK50
製品画像
自動両面印刷
CD/DVD/Blu-rayレーベル印刷
○(ネイル印刷対応)
写真補正機能
○(自動写真補正)
○(自動写真補正)
○(自動写真補正)
特定インク切れ時印刷
自動電源オン/オフ
○/○
○/○
○/○
廃インクタンク交換

 続いて、PIXUS XK80とPIXUS XK70/PIXUS XK50のその他のプリント機能を比較してみよう。自動両面プリントや自動電源オン/オフなどの機能に違いはない。唯一、CD/DVD/BDレーベルのトレイ差し込み口を利用した「オリジナルネイルプリントシール」に対応した点が違いだ。

スキャン
新機種
旧機種1
旧機種2
型番
PIXUS XK80
PIXUS XK70
PIXUS XK50
製品画像
読み取り解像度
2400dpi
2400dpi
2400dpi
センサータイプ
CIS
CIS
CIS
原稿取り忘れアラーム
スキャンデーターのメモリカード保存

 PIXUS XK80のスキャン機能はPIXUS XK70/PIXUS XK50から違いは無い。解像度なども同等だ。

ダイレクト印刷
新機種
旧機種1
旧機種2
型番
PIXUS XK80
PIXUS XK70
PIXUS XK50
製品画像
カードスロット
対応メモリカード
SD
SD
SD
USBメモリ/外付けHDD/外付けDVD対応
−/−/−
−/−/−
−/−/−
メモリカードからUSBメモリ/外付けHDD/外付けDVDへバックアップ
−/−/−
−/−/−
−/−/−
対応ファイル形式
JPEG/TIFF
JPEG/TIFF
JPEG/TIFF
色補正機能
赤目補正
トリミング
クリエイティブフィルター
赤目補正
トリミング
赤目補正
トリミング
手書き合成
○(ディスクレーベル対応)
○(ディスクレーベル対応)
○(ディスクレーベル対応)
PictBridge対応
○(Wi-Fi)
○(Wi-Fi)
○(Wi-Fi)
赤外線通信
各種デザイン用紙印刷
カレンダー印刷
定型フォーム印刷(レポート用紙、原稿用紙/スケジュール用紙、方眼紙、チェックリスト、五線譜、漢字練習帳)
組み込みパターンペーパー
カレンダー印刷
定型フォーム印刷(レポート用紙、原稿用紙/スケジュール用紙、方眼紙、チェックリスト、五線譜、漢字練習帳)
カレンダー印刷
定型フォーム印刷(レポート用紙、原稿用紙/スケジュール用紙、方眼紙、チェックリスト、五線譜、漢字練習帳)

 PIXUS XK80とPIXUS XK70/PIXUS XK50のダイレクト印刷機能を比較してみよう。いずれもSDカードから印刷できるという点は変わらない。ただ色補正機能に関してはPIXUS KX70に搭載されていたクリエイティブフィルターが非搭載となった。クリエイティブフィルターは、「明るく」「暗く」「モノクロ」「セピア」「アンティーク調」「ビンテージ調」「鮮やか」「温かく」「シネマ調」の9種類のフィルターをかけて写真の印刷ができるという機能だったが、PIXUS XK80では赤目補正とトリミングだけとなった(自動写真補正は利用可能)。この点ではPIXUS XK50と同等といえる。
 各種デザイン用紙をプリンタ単体で印刷できる機能も、写真を利用したカレンダーと、14種類の定型フォームは同等だが、PIXUS XK80では新たに「組み込みパターンペーパー」に対応した。カラフルなパターン模様を全面に印刷できる。スクラップブックの台紙やブックカバーなどに利用できるという。

スマホ/クラウド対応
新機種
旧機種1
旧機種2
型番
PIXUS XK80
PIXUS XK70
PIXUS XK50
製品画像
スマートフォン連携
対応端末
iPhone
iPod touch
iPad
(iOS 10.0以降)
Android 4.4降
スマートスピーカー対応
iPhone
iPod touch
iPad
(iOS 9.0以降)
Android 4.1以降
(Bluetooth対応)
スマートスピーカー対応
iPhone
iPod touch
iPad
(iOS 9.0以降)
Android 4.1以降
(Bluetooth対応)
スマートスピーカー対応
NFC対応
写真プリント
ドキュメントプリント
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
○(PDF/Word/Excel/PowerPoint)
Webページプリント
スキャン
○(PDF/JPEG)
○(PDF/JPEG)
○(PDF/JPEG)
クラウド連携
スマートフォン経由/本体
○/○
○/○
○/○
オンラインストレージからの印刷
SNSからの印刷
○(コメント付き可)
○(コメント付き可)
○(コメント付き可)
写真共有サイトからの印刷
メールしてプリント
○(PIXUSトークプリント/LINE使用)
○(PIXUSトークプリント/LINE使用)
○(PIXUSトークプリント/LINE使用)
リモートプリント
スキャンしてリモートプリント

 続いて、PIXUS XK80とPIXUS XK70/PIXUS XK50のスマホ、クラウド対応を比較しよう。まず、対応端末に関してはAndroidのバージョンが4.1ら4.4、iOSのバージョンが9.0から10.0になっているが、これは本体の発売時のアプリの対応バージョンなので、現在のアプリの対応バージョンは両機種ともAndroid 4.4/iOS 10.0以上となる。また、新たにスマートスピーカーに対応、音声操作でナンプレや塗り絵、レポート用紙、チェックリスト、五線譜などを印刷できる。ただし、これはPIXUS XK70/PIXUS XK50も対応したため、PIXUS XK80の進化点ではない。同じく、「PIXUSトークプリント」というアプリも追加されたが、こちらもPIXUS XK70/PIXUS XK50でも利用できる。LINEを利用した写真印刷方法だ。プリンター本体に表示されるQRコードから、PIXUS XK80をLINEの友達に追加する。あとは写真をトーク画面から送信するとプリントされる仕組みだ。

コピー機能
新機種
旧機種1
旧機種2
型番
PIXUS XK80
PIXUS XK70
PIXUS XK50
製品画像
等倍コピー
拡大縮小
倍率指定
○(25〜400%)
○(25〜400%)
○(25〜400%)
定型変倍
オートフィット
CD/DVD/Blu-rayレーベルコピー
写真焼き増し風コピー
○(色あせ補正対応)
○(色あせ補正対応)
○(色あせ補正対応)
割り付け(2面/4面)
○/○
○/○
○/○
バラエティコピー
枠消しコピー
IDコピー
枠消しコピー
IDコピー
枠消しコピー
IDコピー

 PIXUS XK80とPIXUS XK70/PIXUS XK50のコピー機能は同等だ。機能の追加・削除はない。

操作パネル/インタフェース/本体サイズ
新機種
旧機種1
旧機種2
型番
PIXUS XK80
PIXUS XK70
PIXUS XK50
製品画像
液晶ディスプレイ
4.3型
(90度角度調整可)
5.0型
(90度角度調整可)
4.3型
(90度角度調整可)
操作パネル
タッチパネル液晶
(90度角度調整可)
タッチパネル液晶
(90度角度調整可)
タッチパネル液晶
(90度角度調整可)
インターフェイス
USB他
USB2.0×1
USB2.0×1
USB2.0×1
無線LAN
IEEE802.11n/g/b
(ダイレクト印刷対応)
IEEE802.11n/a/g/b
(ダイレクト印刷対応)
IEEE802.11n/g/b
(ダイレクト接続対応)
有線LAN
100BASE-TX
対応OS
Windows 10/8.1/7 SP1
Mac OS 10.10.5〜(AirPrint利用)
Windows 10/8.1/7 SP1
Mac OS 10.10.5〜(AirPrint利用)
Windows 10/8.1/7 SP1
Mac OS 10.10.5〜(AirPrint利用)
外形寸法(横×奥×高)
373×319×140mm
372×324×140mm
372×324×139mm
重量
6.6kg
6.7kg
6.5kg
本体カラー
メタリックシルバー
グレーメタリック
グレーメタリック

 最後にPIXUS XK80とPIXUS XK70/PIXUS XK50の操作パネルやインタフェース、本体サイズなどを見てみよう。本体デザインは角張ったデザインのPIXUS XK70を踏襲しているが、液晶サイズは4.3型とPIXUS XK70より小さく、PIXUS XK50と同等サイズとなった。そのため液晶周りに黒いフレームがある。タッチパネル操作や角度調整が可能なのは同等だ。一方、ネットワーク接続に関しては、無線LANがIEEE802.11n/g/b対応と2.4GHz帯のみとなり、5GHz帯のIEEE802.11aには非対応となった。また有線LANも非搭載となった。これでPIXUS TSシリーズから有線LAN搭載機はなくなった形となる。このあたりもPIXUS XK50と同等機能だ。
 対応OSに変化はない。本体サイズは奥行きが5mm小さくなったが、基本的には同じデザインだ。ただ、本体カラーに関しては、PIXUS XK770/PIXUS XK50がグレーメタリックという濃いめのグレーで、PIXUS XK70は前面が光沢の黒だったが、PIXUS XK80ではメタリックシルバーとなり、メタリック感が強いカラーリングとなっている。



 PIXUS XK80は、PIXUS XK70の本体にPIXUS XK50の機能を搭載したような製品となっている。クリエイティブプリントやIEEE802.11aの無線LANと有線LANにも非対応となり、PIXUS XK70のみの特徴が消えてしまったような印象だ。それ以外には89×89mm用紙やマグネットシート、オリジナルネイルプリントシールに対応、組み込みパターンペーパーの印刷とスマートスピーカー対応、LINEを利用したPIXUSトークプリント対応が売りだが、一部の機能は旧機種でも利用可能で、PIXUS XK80の純粋な追加機能は、89×89mm用紙とオリジナルネイルプリントシール対応、組み込みパターンペーパーの印刷の3点となる。確かに価格はPIXUS XK70よりは下がっているため、手軽に低印刷コストのプリンターを購入できるが、下位モデルとの差が小さくなってしまった印象があるのは事実だ。


(H.Intel)


【今回の関連メーカーホームページ】
キャノンhttp://canon.jp/


PIXUS XK80