2022年春時点のプリンターを徹底検証 新機種と旧機種を徹底比較 (2022年5月16日公開)
TR8630aはTR8630の後継機種ではあるが、TR8730のような通常の後継機種にあるような百の位が上がるという事が無く、後ろに「a」が付いただけとなる。また、大々的なニュースリリースなども無く、ひっそりと移行したような形だ。実際、オンラインマニュアルなどもTR8630aとTR8630で共通の物となっており、両者に違いは無いように思える。細かく見ていく事で、何か小さな違いがあるのか、見てみよう。 |
型番 | TR8630a | TR8630 | ||
製品画像 | ||||
発売日 | 2022年3月10日 | 2020年9月10日 | ||
発売時の価格(税込) | 29,150円 | 29,150円 | ||
インク | 色数 | 5色 | 5色 | |
インク構成 | 顔料ブラック 染料ブラック シアン マゼンタ イエロー |
顔料ブラック 染料ブラック シアン マゼンタ イエロー |
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カートリッジ構成 | 各色独立 | 各色独立 | ||
顔料/染料系 | 染料/顔料(黒) (ChromaLife100) |
染料/顔料(黒) (ChromaLife100) |
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インク型番 | 380XL/381XL(大容量) 380/381(標準容量) 380s/381s(小容量) |
380XL/381XL(大容量) 380/381(標準容量) 380s/381s(小容量) |
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ノズル数 | 4096ノズル | 4096ノズル | ||
C/M/顔料BK:各1024ノズル Y/染料BK:各512ノズル |
C/M/顔料BK:各1024ノズル Y/染料BK:各512ノズル |
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最小インクドロップサイズ | N/A(2pl?) | N/A(2pl?) | ||
最大解像度 | 4800×1200dpi | 4800×1200dpi | ||
高画質化機能 | − | − | ||
印刷速度 | L判縁なし写真(メーカー公称) | 31秒 | 31秒 | |
A4普通紙カラー(ISO基準) | 10.0ipm | 10.0ipm | ||
A4普通紙モノクロ(ISO基準) | 15.0ipm | 15.0ipm | ||
(税込) |
L判縁なし写真 | 大容量:19.4円→20.0円 標準:19.0円→19.5円 小容量:26.0円→27.0円 |
大容量:19.4円→N/A 標準:19.0円→N/A 小容量:26.0円→N/A |
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A4カラー文書 | 大容量:10.5円→11.0円 標準:10.5円→11.0円 小容量:15.6円→16.3円 |
大容量:10.5円→N/A 標準:10.5円→N/A 小容量:15.6円→N/A |
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A4モノクロ文書 | 大容量:3.3円→3.5円 標準:3.7円→3.9円 小容量:5.4円→5.7円 |
大容量:3.3円→N/A 標準:3.7円→N/A 小容量:5.4円→N/A |
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顔料ブラック | 大容量:600ページ 標準:400ページ 小容量:200ページ |
大容量:600ページ 標準:400ページ 小容量:200ページ |
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染料ブラック | 大容量:6,360ページ 標準:3,180ページ 小容量:940ページ |
大容量:6,360ページ 標準:3,180ページ 小容量:940ページ |
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カラー | 大容量:801ページ 標準:500ページ 小容量:250ページ |
大容量:801ページ 標準:500ページ 小容量:250ページ |
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(税込) |
顔料カラー | 大容量:1,793円→1,870円 標準:1,331円→1,390円 小容量:1,012円→1,060円 |
大容量:1,793円→1,870円 標準:1,331円→1,390円 小容量:1,012円→1,060円 |
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染料ブラック | 大容量:1,914円→2,000円 標準:1,133円→1,180円 小容量:803円→840円 |
大容量:1,914円→2,000円 標準:1,133円→1,180円 小容量:803円→840円 |
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カラー | 大容量:1,914円→2,000円 標準:1,133円→1,180円 小容量:803円→840円 |
大容量:1,914円→2,000円 標準:1,133円→1,180円 小容量:803円→840円 |
TR8630aは1年半ぶりの新機種となる。まずは、販売価格を見てみよう。販売開始時点での価格は29,150円で同等だ。家庭用の機種と異なり、発売から価格が下がっていく系統の製品では無いため、旧機種の価格を引き付いた事になる。その他、インク構成や採用インク、ノズル数や印刷速度などは全く同じだ、ファクス機能の無い家庭向けの機種で、同じインク構成で同じノズル数の機種では写真の印刷速度が18秒にアップしているが、TR8630aでは31秒で据え置きだ。カタログなどを見ると、印刷コストが上がっているように見えるが、これは2022年4月1日より、インクカートリッジの価格が値上げされたためだ。TR8630aの発売は、4月1日より前であるため、一旦従来の印刷コストで公開された後、修正という形になっている。一方TR8630も値上げ後の印刷コストが公表されているので、両機種とも矢印の前が従来の印刷コスト、後が価格改定後の印刷コストとして併記している。大容量インクを使用した場合、L判写真で19.4円から20.0円に、カラー文書で10.5円から11.0円に、モノクロ文書で3.3円から3.5円に上がっている。ただ、これはTR8630と同等なので、印刷コストは変わらないと事になる。 |
型番 | TR8630a | TR8630 | ||
製品画像 | ||||
対応用紙サイズ | 定型用紙 | 名刺〜A4 | 名刺〜A4 | |
長尺用紙 | 長さ676mmまで | 長さ676mmまで | ||
給紙方向 (A4普通紙セット可能枚数) |
○ (100枚/40枚/20枚) |
○ (100枚/40枚/20枚) |
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前面 | 【カセット】 普通紙のみ (100枚/−/−) |
【カセット】 普通紙のみ (100枚/−/−) |
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その他 | − | − | ||
排紙トレイ自動伸縮 | − | − | ||
用紙種類・サイズ登録 | ○(カセット収納(前面)・カバー(背面)連動) | ○(カセット収納(前面)・カバー(背面)連動) | ||
用紙幅チェック機能 | − | − |
続いて、TR8630aの給紙、排紙機能を比較してみよう。対応用紙サイズから、普通紙のみの前面給紙カセット+背面給紙の組み合わせ、それぞれの給紙枚数などTR8630と全く同じだ。 |
型番 | TR8630a | TR8630 | ||
製品画像 | ||||
自動両面印刷 | ○(普通紙のみ) | ○(普通紙のみ) | ||
自動両面 印刷速度 |
A4カラー文書 | 3.0ipm | 3.0ipm | |
A4モノクロ文書 | 3.0ipm | 3.0ipm | ||
CD/DVD/Blu-rayレーベル印刷 | − | − | ||
写真補正機能 | ○(自動写真補正) | ○(自動写真補正) | ||
特定インク切れ時印刷 | − | − | ||
自動電源オン/オフ | ○(時刻指定)/○(時刻指定) | ○(時刻指定)/○(時刻指定) | ||
廃インクタンク交換 | − | − | ||
フチなし吸収材エラー時の対応機能 | − | − |
続いてTR8630aのその他のプリント機能を比較してみよう。自動両面印刷機能は搭載する物のハガキには非対応である点や、ディスクレーベル印刷に非対応である点、自動電源オン・オフ機能など、完全にTR8630と同等だ。 |
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型番 | TR8630a | TR8630 | ||
製品画像 | ||||
原稿サイズ | A4 (216×297mm) |
A4 (216×297mm) |
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読み取り解像度 | 1200×2400dpi | 1200×2400dpi | ||
センサータイプ | CIS | CIS | ||
原稿取り忘れアラーム | ○ | ○ | ||
ADF | 原稿セット可能枚数 | 20枚 | 20枚 | |
原稿サイズ | A4/レター/リーガル | A4/レター/リーガル | ||
両面読み取り | − | − | ||
読み取り速度 | カラー | N/A | N/A | |
モノクロ | N/A | N/A | ||
スキャンデーターのメモリカード保存 | ○(JPEG/PDF) | ○(JPEG/PDF) |
TR8630のスキャナー機能を見てみよう。原稿サイズや解像度など、ADFの給紙枚数や、スキャンしてメモリーカードに保存する機能など、TR8630と全く同じとなっている。 |
型番 | TR8630a | TR8630 | ||
製品画像 | ||||
ダイレクトプリント | メモリーカード | SD | SD | |
USBメモリー | − | − | ||
赤外線通信 | − | − | ||
対応ファイル形式 | JPEG/TIFF/PDF(本機でスキャンしてメモリーカードに保存したPDFのみ) | JPEG/TIFF/PDF(本機でスキャンしてメモリーカードに保存したPDFのみ) | ||
色補正機能 | フチなし/フチあり 赤目補正 |
フチなし/フチあり 赤目補正 |
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手書き合成 | − | − | ||
メモリーカードからUSBメモリー/外付けHDDへバックアップ | −/− | −/− | ||
PictBridge対応 | ○(Wi-Fi) | ○(Wi-Fi) | ||
各種デザイン用紙印刷 | 定型フォーム印刷(レポート用紙/原稿用紙/スケジュール用紙/方眼紙/チェックリスト/五線譜/漢字練習用紙/アルファベット練習用紙) 組み込みパターンペーパー |
定型フォーム印刷(レポート用紙/原稿用紙/スケジュール用紙/方眼紙/チェックリスト/五線譜/漢字練習用紙/アルファベット練習用紙) 組み込みパターンペーパー |
TR8630aのダイレクト印刷機能を見てみよう。SDカードスロットを搭載し、JPEGやTIFFだけでなく、制限はあるがPDFファイルのプリントに対応している点や、定型フォーム印刷、組み込みパターン印刷が可能となっている点などTR8630と同機能となる。 |
型番 | TR8630a | TR8630 | ||
製品画像 | ||||
スマートフォン連携 | アプリ | メーカー専用 | Canon PRINT Inkjet/SELPHY | Canon PRINT Inkjet/SELPHY |
AirPrint | ○ | ○ | ||
対応端末 | iOS 13.0以降 Android 5.0以降 |
iOS 12.0以降 Android 4.4以降 |
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スマートスピーカー対応 | ○(Alexa/Googleアシスタント/LINE Clova) | ○(Alexa/Googleアシスタント/LINE Clova) | ||
Wi-Fi接続支援機能 | ○(QR(iOS・iPadOS/Bluetooth(Android)) | ○(QR(iOS・iPadOS/Bluetooth(Android)) | ||
写真プリント | ○ | ○ | ||
ドキュメントプリント | ○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ||
Webページプリント | ○ | ○ | ||
スキャン | ○(PDF/JPEG) | ○(PDF/JPEG) | ||
クラウド連携 | プリント | アプリ経由/本体 | ○/○ | ○/○ |
オンラインストレージ | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/OneDrive/google classroom) | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/OneDrive/google classroom) | ||
SNS | ○(Facebook・コメント付き可) | ○(Facebook・コメント付き可) | ||
写真共有サイト | ○(googleフォト/image.canon) | ○(googleフォト/image.canon) | ||
スキャン | アプリ経由/本体 | ○/○ | ○/○ | |
スキャンしてオンラインストレージにアップロード | ○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/OneDrive/google classroom) (OneDrive/google classroomはアプリからのみ) |
○(Dropbox/Evernote/googleドライブ/OneDrive/google classroom) (OneDrive/google classroomはアプリからのみ) |
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メールしてプリント | − | − | ||
LINEからプリント | ○(JPEG/PNG/PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ○(JPEG/PNG/PDF/Word/Excel/PowerPoint) | ||
リモートプリント | ○(ファイルアップロード・Windows 11/10のみ) | ○(ファイルアップロード・Windows 11/10のみ) | ||
スキャンしてリモートプリント | − | − |
TR8630aのスマホ、クラウド関連機能を見ていこう。対応アプリは変更されておらず、クラウド関連の機能も同等だ。アプリの対応端末が、iOSがTR8630の12.0以降からTR8630aでは13.0以降に、Androidも4.4以降から5.0以降に変更されているが、これは製品発表時のアプリの対応バージョンであり、現在はTR8630でもiOS 13.0以降、Android 5.0以降となる。 |
型番 | TR8630a | TR8630 | ||
製品画像 | ||||
等倍コピー | ○ | ○ | ||
拡大縮小 | 倍率指定 | ○(25〜400%) | ○(25〜400%) | |
オートフィット | ○ | ○ | ||
定型変倍 | ○ | ○ | ||
CD/DVD/Blu-rayレーベルコピー | − | − | ||
写真焼き増し風コピー | ○(色あせ補正対応) | ○(色あせ補正対応) | ||
割り付け(2面/4面) | ○/○ | ○/○ | ||
その他のコピー機能 | プレビュー 濃度調整 |
プレビュー 濃度調整 |
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バラエティコピー | ADF手動両面コピー ページ順コピー 枠消しコピー IDコピー コピー予約 |
ADF手動両面コピー ページ順コピー 枠消しコピー IDコピー コピー予約 |
TR8630aのコピー機能を見てみよう。各種拡大縮小や写真焼き増し風コピー、2面/4面割付、プレビュー機能、ADF手動両面コピーやページ順コピー、枠消しコピー、IDコピーなど全ての機能が同等だ。 |
型番 | TR8630 | TR8630a | ||
製品画像 | ||||
通信速度 | 33.6kbps | 33.6kbps | ||
画質設定 | モノクロ | 8dot/mm×3.85本/mm(標準) 8dot/mm×7.7本/mm(ファイン) 8dot/mm×7.7本/mm(写真) 300×300dpi(ファインEX) |
8dot/mm×3.85本/mm(標準) 8dot/mm×7.7本/mm(ファイン) 8dot/mm×7.7本/mm(写真) 300×300dpi(ファインEX) |
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カラー | 200×200dpi | 200×200dpi | ||
送信原稿サイズ | N/A | N/A | ||
記録紙サイズ | A4/リーガル/レター | A4/リーガル/レター | ||
受信ファクス最大保存ページ数 | 250枚/30件 | 250枚/30件 | ||
データー保持(電源オフ/停電) | ○/− | ○/− | ||
ワンタッチ | − | − | ||
アドレス帳 | 100件 | 100件 | ||
グループダイヤル | 99宛先 | 99宛先 | ||
順次同報送信 | 101宛先 | 101宛先 | ||
自動リダイヤル | ○ | ○ | ||
発信元記録 | ○ | ○ | ||
ポーリング受信/送信 | −/− | −/− | ||
ファクス/電話自動切替 | − | − | ||
見てから送信 | − | − | ||
見てから印刷 | − | − | ||
受信ファクスを | メール送信 | − | − | |
共有フォルダ保存 | − | − | ||
外部メモリー保存 | ○(SD) | ○(SD) | ||
PCファクス | 送信のみ | 送信のみ |
続いてTR8630aのファクス機能を見てみよう。画質設定から、保存ページ数やアドレス帳の件数、各種送受信機能など全てTR8630と同じとなっている。 |
型番 | TR8630a | TR8630 | ||
製品画像 | ||||
液晶ディスプレイ | 4.3型 (角度調整可) |
4.3型 (角度調整可) |
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操作パネル | タッチパネル液晶 (角度調整可) |
タッチパネル液晶 (角度調整可) |
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インターフェイス | USB他 | USB2.0×1 | USB2.0×1 | |
無線LAN | IEEE802.11n/g/b (ダイレクト印刷対応) |
IEEE802.11n/g/b (ダイレクト印刷対応) |
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有線LAN | 100BASE-TX | 100BASE-TX | ||
対応OS | Windows 11/10/8.1/7 SP1 Mac OS 10.12.6〜(AirPrint利用) |
Windows 11/10/8.1/7 SP1 Mac OS 10.12.6〜(AirPrint利用) |
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外形寸法(横×奥×高) | 438×351×190mm (前面給紙カセット伸張時438×366×190mm) |
438×351×190mm (前面給紙カセット伸張時438×366×190mm) |
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重量 | 7.9kg | 7.9kg | ||
本体カラー | ブラック | ブラック |
最後にTR8630aの操作パネルやインタフェースなどを見てみよう。液晶サイズなども同等で、操作性は変わらない。最新機種に導入されつつある、「かんたんモード」や「仕事/学習モード」なども導入されておらず、操作性は同等だ。インタフェースや対応OS、本体サイズや重量も変化がない。本体カラーも同等で、型番表記を見なければ両者の区別が付かないほどだ。また、OSに関しては、新機種になると対応バージョンが上がることが多く、実際同時期に発売された機種では、MacOSの対応が10.13.6以降になっているが、TR8630aでは10.12.6以降のままとなっている。TR8630aとTR8630の機能面での違いがなく、TR8630用のドライバーがTR8630a用にそのまま流用できたたためと思われる。とはいえ、ここまで一切違いが無いため、普段は比較しない項目も比較してみよう。 |
型番 | TR8630a | TR8630 | ||
駆動音 | 45.5dB | 45.5dB | ||
消費電力 | プリント時 | 15W(コピー・USB接続) | 15W(コピー・USB接続) | |
待機時 | 1.3W(USB接続) | 1.3W(USB接続) |
スペック上は同等でも、パーツを変更した場合などに、駆動音や消費電力が変化する事もある。しかし、駆動音や消費電力も全く同等という結果となった。もちろん、型番が変更になっているために何らかの変更点はあるだろうが、少なくともユーザーのレベルで影響がある物はなさそうだ。 TR8630aは、TR8630とユーザーレベルでは全く同等の製品である事が分かった。型番が変わった可能性を予想するなら、例えば新型コロナウィルスによって、一部のパーツ(半導体?)が手に入らなくなり、代替品へと変更となった事が考えられる。性能面では全く同等ではある物の、修理の場合には使用パーツが異なるのだから区別する必要があるという事かもしれない。とはいえ、価格も据え置きであるため、TR8630を購入したいと考えていたユーザーは、何も気にせずTR8630aを購入する事が出来る。強いて言うなら写真の印刷速度の向上や、Androidとの接続もQRコードによって簡単に行えるなど、最新モデルでは導入された機能を搭載して欲しかったところだが、それは、「a」による区別では無い、本当の後継機種の登場まで待つとしよう。 (H.Intel) 【今回の関連メーカーホームページ】 キャノンhttp://canon.jp/ |