第18回
外付けDVD±RWドライブ
I・O DATA DVR-iUN8
(2004年2月8日購入・2007年3月2日著)


高速なDVD±RWドライブを購入しよう

 この頃、デスクトップパソコンでテレビの録画をして、そこからDVDを作る事が増えてきた。しかし、そのデスクトップパソコンVAIO PCV-RX66に標準搭載されているDVD-RWドライブはかなり初期のもので、DVD-Rの書き込みが2倍速、DVD-RWの書き換えに至っては1倍速となっている。DVDを作る前の試し作成の際にDVD-RWを利用するのだが、そのDVD-RWの書き込みが1倍速というは致命的なのだ。DVD1枚を作成するのにも随分時間がかかってしまうのである。そこで、高速な書き込みDVDドライブを購入する事にしたのである。
 まず、内蔵と外付けのどちらにするかを考えた。デスクトップパソコンに増設するのだし、5インチベイに空きがあるのだから、普通に考えれば内蔵だろう。しかし、PCV-RX66の本体は薄い紫色だ。そこに白のドライブを増設しても、デザインに違和感を覚えるだろう。増設したところを想像してみたが、急に安っぽくなるような気がする。そこで、外付けドライブにすることにした。USB2.0インターフェイスボードも増設したし、丁度良い。また、外付けにしておけばノートパソコンで使う事も出来るだろう。
 基本的にはDVD-RWドライブで良いのだが、今はDVD+RW/Rも一般的になってきているので、この際DVD±RWドライブにして、DVD-RW/RにもDVD+RW/Rにも対応できるようにしておこう。
 2004年2月現在時点でDVD-R書き込みが8倍速、DVD-RWが4倍速の製品が最高速となっている。そのDVD-Rの8倍速書き込みに対応した外付けドライブはI・O DATA、バッファロー、ロジテックなどさまざまなメーカーから出ているが、ここはI・O DATAのDVR-iUN8を選んだ。理由としては、実機を見比べてみて一番デザインが綺麗に感じた事、そしてUSB2.0に加えて「i・CONNECT PLUS」端子がある事だ。このi・CONNECTは専用のケーブルを使う事で、IEEE1394やATA PCカード、LAN接続を行う事が出来るという端子である。今は標準のUSB2.0で接続する事は決定しているが、将来的にはどうなるか分からない。その際はi・CONNECがあれば、ある程度自由度が高まると考えたのだ。それにしても、選んでいる間に感じたのは、最近の外付けドライブは進化しているという事だ。数年前に外付けの12倍速CD-RWドライブや16倍速DVD-ROMドライブを購入した時と大きく異なるのは、
  ・ファンレスになっている事
  ・電源連動機能が搭載されている事
である。数年前に購入した製品はファン音がかなり気になっており、常時電源ONだとかなりうるさく感じていたが、今回の製品はファン自体がなくなっているのだ。また電源連動機能が搭載されているので、パソコンの電源を入れるとドライブの電源も入り、パソコンの電源を切るとドライブも切れるようになっている。パソコンと共に外付けドライブの電源もON/OFFする手間がなく、これまでと同じようにパソコンの電源一つを押すだけででOKなのである。これならば内蔵ドライブに対して、外付けドライブが大きく劣るということはないだろう。

実際の使い勝手は?

 ヨドバシカメラで22,800円(10%ポイント還元)であった。早速取り付けてみよう。取り付け自体は非常に簡単で、電源ケーブルをコンセントに挿し、USBケーブルをつなぐだけである。あとは、電源スイッチを「AUTO」にするだけである。ちなみに電源スイッチには「OFF」と「AUTO」と「ON」の3種類がある。通常は「AUTO」にしておけば電源連動機能が働き、パソコンの電源と連動してくれる。しかし、連動させずに常に電源オンにしておきたければ「ON」にしておけば良い。使うことはなさそうだが、例えばパソコンの電源を切った後で、中に入れたディスクを取り出したいときは「ON」に切り替えれば取り出せるのである。
ドライブの正面から(写真上)と、前面のカバーを開けたところ(写真下)である。ドライブはカバーの中にあるため、トレイは前面のカバーを押して前に倒しながら出てくる事になる。

ドライブのを上から見たところである。横幅は内蔵タイプとほとんど変わらないが、奥行きはそれなりにある。

電源ケーブルである。アダプタがケーブルの途中についているので、コンセントのところで邪魔にならない。

 続いてドライバをインストールする。Windows XPなので、ドライバも自動的に組み込まれるので、CD-ROM等からのインストール作業も不要だ。これでもう使い始めることができる。
 では実際の書き込み速度はどうだろう。ドライブの性能で見るとDVD±Rへの書き込みは8倍速、DVD±RWへの書き込みは4倍速であるが、現在でているDVD書き込みドライブはDVD±RWは全域で4倍速書き込みができるものの、DVD±Rは再内周は8倍速より遅いスピードから始まり、徐々に書き込み速度が上がり、最終的に8倍速となる仕様である。そのため、DVD±Rの書き込み時間は完全に1倍速の8分の1とはならない。DVR-iUN8はNEC製の「ND-2500A」というドライブを内蔵しており、ZoneCLVをという方式を採用している。再内周では4倍速書き込みで、途中から6倍速に上がり、もう一度途中で8倍速に上がる仕組みだ。
 では、ここで4GB強のデータをDVD-RやDVD-RWに書き込みを行ってみた。内蔵ドライブでは、DVD-Rで30分弱、DVD-RWに至っては1時間弱もかかっていたのが、DVR-iUN8では、DVD-Rが8分程度、DVD-RWでも15分弱で書き込み完了していた。これならば十分実用に耐えるスピードである。データーのバックアップや、内蔵テレビチューナで録画したビデオの書き込みもずいぶん楽になった。

 今回このドライブを購入したことで、非常に便利になった。やはり待ち時間が少ないのは精神的に非常によい。4倍速程度なら8倍速に換えたところで7分程度の短縮にしかならないが、1倍速から4倍速や、2倍速から8倍速では速さが実感できるだろう。ドライブも安くなってきたことだし、低速ドライブをお使いの方はぜひ購入して頂きたい。

(H.Intel)


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