第47回
VAIO TypeR Master VGC-RM50に
ハードディスクを増設
〜Western Digital WD Caviar SE 16 WD5000AAKS〜
(2007年6月15日購入・2008年4月7日公開)



ハードディスクを増設する。

 現在使っているデスクトップパソコン「VGC-RM50」の内蔵ハードディスクは400GBとなっている。それに外付けのハードディスクHD-H250U2(250GB)を接続しているので、合計650GBとなっている。しかし編集中の動画データやテレビを録画した動画ファイル、デジカメの画像、その他諸々を入れているので、はっきり言って足りなくなってきた。そこで、ハードディスクを増設することとした。VGC-RM50にはせっかく3.5インチベイが4基も搭載されており、2基の空きもあるため、内蔵ハードディスクによる増設を試みることとした。
 まずはハードディスクの機種選びである。そこで、現在の機種を調べてみた。

メーカー シリーズ キャッシュ
容量
品番 容量 2007年6月現在の
店頭価格
Seagate Barracuda 7200.10 16MB ST3320620AS 320GB 8,500円前後
ST3400620AS 400GB 12,300円前後
ST3500620AS 500GB 14,500円前後
日立GST Deskstar T7K500 16MB HDT725032VLA360 320GB 8,500円前後
HDT725040VLA360 400GB 11,500円前後
HDT725050VLA360 500GB 14,000円前後
Western Digital WD Caviar SE 16 16MB WD3200AAKS 320GB 8,900円前後
WD5000AAKS 500GB 13,800円前後
Samsung SpinPoint T166 16MB HD321KJ 320GB 8,500円前後
HD501LJ 500GB 13,300円前後
SpinPoint T133 8MB HD400LJ 400GB 10,500円前後

 この中でみると、320GB、400GB、500GBのラインナップがあり、SpinPoint T133を除いてキャッシュは16MBで統一されている。回転数も7200rpmで同等だ。価格は320GBが8,500円〜、400GB(キャッシュ16MB)が12,000円前後、500GBが13,500円前後である。1GBあたりの単価は320GB26.56円、400GBが30円、500GBが27円でありそれほど差はない。まずは容量で悩んでしまうが、1GBあたりの単価に差がないなら多いに越したことはないし、500GBを購入することにした。続いて製品であるが、これはパソコン雑誌やネット上の評価を見るしかない。すると、この中ではWD Caviar SE 16の性能が雑誌などでは若干高く、またネット上では静かだという評価が見られた。そこでWD Caviar SE 16の500GBである「WD5000AAKS」に決定した。
 日本橋のでんでんタウンや梅田などを回って価格を調べていたところ、ソフマップ ドットコム(ソフマップのネット販売)で13,380円と最安値であったため、即購入した。

増設作業

 注文したのが夜遅かったのだが、翌日には発送のお知らせメールが届き、その翌日には自宅に段ボール箱に入ったハードディスクが届けられた。素早い対応で非常にうれしい。ではVGC-RM50への実際の増設方法を写真と共に紹介しよう。

今回購入したWD Caviar SE 16 WD5000AAKSである。

こちらがWD5000AAKSを増設するパソコンVGC-RM50である。このパソコンにはメインユニットとアクセスユニットがあるが、HDDを増設するのはメインユニットである。

HDDを増設するためには、まずメインユニットの上面の前の方にある台形の部分を押す。

すると前面パネルが前に倒れて取り外すことができる。

前面パネルがはずされたところである。最初とそれほど変わらないが、吸気口が露出している。

さらに、ど真ん中あたりにあるレバーを上に上げると、吸気口より上の部分のパネルが外れる。写真のように中には金属パネルが見え、ようやく内部にアクセス出来そうな雰囲気になってきた。

金属パネルの丸い穴に指をかけて、パネルを上に少し引き上げると、金属パネルも外れる。すると、このように内部が見える。

内部のはこのようになっている。ここがハードディスクを増設するためのハードディスク・ベイである。全部で4基あるうち、上2段が埋まっているので3段目又は4段目に増設する事になる。

放熱の事を考えて、1段空けて一番下に増設することにする。レバーを手前に引くと、ハードディスクケースが取り出せる。

ハードディスクケースを取り出した後のハードディスク・ベイである。

取り出したハードディスクケースはこのような形をしている。金属でしっかりとした作りである。

ハードディスクケースの裏面は金属で覆われている。

四隅のネジを外すと、ケースを上下に分離できる。ケースの中を見ると、ゴムのようなものが内側の側面に貼られている。

ケースにハードディスクWD5000AAKSを入れる。周りのゴムのおかげで、全く揺れることなくしっかり収まった。このあたりは静音性に一役買いそうだ。

フタをしてネジ止めする。

側面(上の写真の右側)から見ると、出来る限り金属ケースで覆われているが、端子の部分だけ空いている。

ハードディスク・ベイにハードディスクケースを戻すとこのようになる。端子の部分が手前側になる。黄色、赤、黒のケーブルが垂れ下がっている。

ケーブルを差し込む。2つのコネクタがあるが、小さい方はSerial ATAの信号ケーブル、大きい方が電源ケーブルである。

 あとは先程の金属パネル、前面パネル2つをそれぞれ元に戻すだけである。これで増設が完了した。Windowsを起動し、「コンピュータの管理」で確認すると、ディスク1としてしっかり認識されていた。


 フォーマットされていないので、ここでフォーマットをすれば利用できるようになる。容量が大きいのでフォーマットに何時間もかかるが、あとは待つだけである。

 このように、特に困ることもなく増設が完了した。唯一ハードディスクケースを開ける時にねじ回しを必要としたのが残念だが、それまでは特別な工具を必要とせずにアクセスでき、非常に分かりやすい。さらに、ハードディスク・ベイは前面からアクセスができ、パソコンを設置した状態でも簡単に増設できるのも好印象だ。これまで、ハードディスクの増設は全ての機種で行ってきた。1台目のPC-9821V200S5C2(1997年6月購入)ではネジを使ってケースを開け、ネジを使って電源などをハズしてハードディスク・ベイにアクセスしなければならなかった。ハードディスクの固定もネジだ。2台目のPCV-RX66(2002年6月購入)では、ワンタッチで本体側面を開け、さらにレバーを引くことでハードディスク・ベイが取り外せる。あとはネジでハードディスクを固定する。このように、1台目から2台目はネジを使う回数が減り、レバーで取り外せる事が多くなった。そして2台目から今回の3台目は、ネジの利用回数こそ同じだが、前面からアクセスできる点が良くなっている。このようにハードディスクの増設はだんだんと便利になってきている。今回はかなり良いと言える。さらに、ハードディスクケース自体の中にゴムシートが貼られており、ハードディスクがピッタリ収まるので、静音性という点でも優れている様に感じる。今回のことで、VGC-RM50の便利さが分かった。


(H.Intel)


■今回の関係メーカー・ショップ
   Western Digital  http://www.wdc.com/jp/
   SONY  http://www.sony.co.jp/

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