第60回
携帯電話用同軸ケーブル接続用変換アダプタ
ソフトバンク ZTPH03
(2008年10月3日購入・2010年4月12日著)



ワンセグを綺麗に録画しよう

 ロードテスト第58回で紹介した携帯電話、ソフトバンク「923SH」はワンセグ機能を搭載しており、予約録画にも対応している。例えば夜の番組を録画しておき、翌日の出勤・通学の乗り物の中で見るといったことも可能だ。しかしそうなると気になるのが電波状況だ。室内で見ていると電波状態が悪いのか時々映像が止まったりモザイク状になってしまう。また電波状況が時間によって変化するのか、長時間見ていると映像が止まったまま数分間戻らないこともあった。夜の間に予約録画しておき、電車の中で楽しみに見ようと思ったら、録画した映像が長時間停止していたとなったらガッカリである。そこで対策を考えることとした。
 一番簡単な方法はパソコンのテレビチューナを使用して録画する方法だ。これなら安定した電波状況録画できる上に画質もワンセグより上だが、そのままでは923SHで再生できないため変換する必要がある。しかし、変換作業はCore 2 Quad Q6600(2.40GHz)でメモリ3GBのパソコンでも実時間以上の時間がかかってしまう。変換作業も録画後に手動で行う必要がある事を考えても夜に録画して朝持ち出すことは難しい。もう一つは室内アンテナを設置することである。しかし、線がない事はどうしても不安定になりやすい気がするのである。
 そこで見つけたのが、923SHにアンテナ線(同軸ケーブル)を接続できるアダプタである。ソフトバンクの純正オプション品であるため安心して使用できる。また価格もヨドバシカメラマルチメディア梅田で1,570円(10%ポイント還元)と手頃なのも魅力である。

ZTPH03を使用してみよう

 では早速使用してみよう。ZTPH03は923SHのイヤホンマイク端子に接続して使用する。単純にZTPH03を923SHに接続し、そこに室内のアンテナ端子から同軸ケーブルで接続すれば接続完了である。特に設定をする必要もなく、接続するだけで、内蔵アンテナからZTPH03に切り替えて受信するようになる。
 実際に使用してみると、当たり前だが非常に安定しており、映像が停止したりモザイク状になったりする事はなかった。ただし注意点が2つある。一つは家庭のアンテナが地上デジタルに対応していなければならない。もう一つはイヤホンマイク端子と兼用であるため、ZTPH03を使用しながらイヤホンでテレビの音を聞くことが出来ない点である。

ZTPH03は923SHのイヤホンマイク端子に接続して使用する。特別な設定無しで、自動的にZTPH03から受信するようになる。唯一の問題点は、イヤホンを使用してワンセグの音を聞くことが出来ない点である。

ZTPH03を取り付けた状態で、ワンセグを視聴するとこのような感じとなる。実際はこのケーブルの先にアンテナ線(同軸ケーブル)を接続する。



 このように、ZTPH03を使用する事で安定してワンセグを利用できるようになった。外出先でワンセグを見る際は923SH内蔵のアンテナ、家庭内で予約録画をする際にはZTPH03と使い分けることで、より便利になる。価格も手軽であることから、ワンセグを予約録画をする人にはぜひお勧めしたい製品である。


(H.Intel)


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