ネットワーク対応ハードディスク(NAS) バッファロー LS-Q1.0TL/1D (2008年12月30日購入・2009年2月3日公開)
ネットワーク対応ハードディスク、通称NASをご存じだろうか。ネットワーク対応ハードディスクとは、簡単に言えばUSBではなく、LANを使ってパソコンに接続する外付けのハードディスクである。LANを使う事で、家庭内のLANに繋がっているパソコンのどれからもアクセスが可能であること、そして機種によっては屋外からインターネットを使ってデータにアクセスすることができるようになるなどの利点がある。そして最近、このネットワーク対応ハードディスクの人気が徐々に出てきている。その理由として、家庭内に2台以上のパソコンを持つ人が増えて来たこと、そして1000BASE-Tなど転送速度が1GbpsのGigaBit Ethernetが標準搭載される家庭用パソコンやマザーボードが増え、LAN接続でも十分な速度が得られるようになってきた事が挙げられるだろう。 そして我が家でも、デスクトップパソコンVGC-RM50とノートパソコンVGN-SZ94S、VGN-FZ92Sの3台が1000BASE-Tに対応しており、またロードテスト第52回でスイッチングハブが、ロードテスト第53回で無線LANルータが1000BASE-Tに対応し、我が家の通信機器のほとんどが1000BASE-T対応になっている。 一方、我が家のパソコンのハードディスクは、スキャンした雑誌や録画したテレビ番組、デジタルカメラやデジタルビデオカメラで撮影した写真やビデオが容量を圧迫し、これまでにも増設を繰り返してきた。デスクトップパソコンVGC-RM50は、標準搭載の200GB×2台以外に500GBと1TBのハードディスクが増設され、さらに以前より持っていた250GBのUSB外付けハードディスク、さらに前のデスクトップパソコンに内蔵していた120GBハードディスク2台を外付けハードディスク化して使用している。一方ノートパソコンVGN-SZ94Sには120GBの内蔵ハードディスク以外に、250GBのUSB外付けハードディスク、そして前のノートパソコンに内蔵していた80GBハードディスクを外付けハードディスク化したものを使用している。 そしてデスクトップパソコンの容量がまたしても不足してきた。もちろんUSB接続のハードディスクを購入しても良いのだが、前述のようにネットワーク対応ハードディスクを使用する環境も整ってきた所なので、そちらにも興味が出てきていた。
しかしネットワーク対応ハードディスクを調べていくと1つ問題が出てきた。ネットワーク対応ハードディスクはネットワークに対応している分価格が高く、例えば1TBのUSB接続外付けハードディスクが1万5000円以下なのに対して、1TBのネットワーク対応ハードディスクは安くても2万5000円以上する。デスクトップパソコンVGC-RM50のハードディスクベイは4基とも使用してしまったこともあり、今後も増設する可能性があるとすると、その都度ネットワーク対応ハードディスクを個別に買い足していくのは金額的にも設置スペース的にも無駄である。せっかくなのだから、今回購入するネットワーク対応ハードディスクにあと何台か増設する余裕があることが望ましい。ところがそう言った製品が見あたらないのである。 確かにハードディスクを2台、4台と内蔵できるネットワーク対応ハードディスクもある。しかし、そう言った場合、例えば4台内蔵できる機種で1TBのモデルの場合、250GBハードディスクを4台内蔵しているのである。つまり2台内蔵できるなら2台、4台内蔵できるなら4台が始めから内蔵されているのである。理由としてRAID構成にして速度や安全性を高めているためなのだが、私の場合そこまで速度や安全性を希望してはいないので、今は1台のみ内蔵し、今後必要になる際の予備スペースを確保したいのである。そこで、外付けハードディスクケースのネットワーク対応版、つまりハードディスクを一切内蔵しないケースだけを探してみると、たしかに存在はするのだが、4台搭載可能なケースとなると、ケースだけで4万円以上となり、そこまでしてネットワーク対応にこだわりたくはないと思ってしまう。またネットワーク対応ハードディスクは初めてなので、バッファローやI・O DATAなどの有名周辺機器メーカーの方が安心感がある。 そこで視点を変えて、USB接続のハードディスクをネットワーク接続にする製品を探すと、こちらも存在はするのだが、なぜか100BASE-TXまでの対応である。さすがに100MbpsのLANでは速度がかなり遅いことが考えられるのでこの方法もダメである。 こうしてネットワーク対応ハードディスクはあきらめかけていた時、まさに私のための製品とも呼べる製品が発売された。それがLS-Q1.0TL/1Dである。メーカーはバッファローで、これまで4台のハードディスクを内蔵した状態で販売していたLS-Q1.0TL/R5(250GB×4)・LS-Q2.0TL/R5(500GB×4)・LS-Q4.0TL/R5(1TB×4)という製品に使用していたのと同じケースを用い、内蔵するハードディスクを1台にした製品である。しかも残り3台用のカートリッジが付属しており、メーカーが自社の専用ハードディスクだけでなく、一般の市販のハードディスクも使用可能と明言しているのもうれしい所だ。 さらにこの機種には様々な機能が搭載されている。購入時点ではハードディスクは1台のみ搭載しているが、今後増設した際はRAID構成(RAID 0/1/5/10)にする事が可能であり、安定性や速度を向上させることが出来る。また「Webアクセス」機能を使えば、インターネット回線を利用して外からLS-Q1.0TL/1D内のデータのダウンロード・アップロードが出来るようになる。さらに、PC連動電源機能も搭載され、接続しているパソコンが全て電源オフになるとLS-Q1.0TL/1Dも自動的に電源が切れ、1台でもパソコンが起動するとLS-Q1.0TL/1Dも起動する。 さらに前面と背面にUSBポートが用意されるのがおもしろい。これはパソコンと接続するためのものではなく3つの使い方が可能になっている。1つ目は「ダイレクトコピー」機能である。対応するデジカメやデジタルビデオカメラ、USBメモリなどを接続してボタンを押すだけでファイルがLS-Q1.0TL/1Dに転送されるという機能である。2つ目は「USBプリントサーバー機能」である。これはUSB接続のプリンタをLS-Q1.0TL/1Dつなぐと、ネットワーク上の全てのパソコンからプリンタが利用できるようになるという機能である。つまりUSBプリンタをネットワークプリンタ化できるのである。3つ目は、USB接続の外付HDDを接続し、ネットワーク対応ハードディスクとして利用できる機能である。 またこれ以外にもバックアップ機能や「ごみ箱」機能など様々な機能が搭載されており、非常に魅力的である。
さて、購入する事を決めたのだが、肝心の製品は発売日が12月下旬となっており、この時点(12月17日)ではまだ発売されていない。発売までお預けである。12月19日にヨドバシカメラマルチメディア梅田に行く用事があったのでついでに見てみたが、発売どころか、先行展示や予約の表示などは一切無い。店員さんに問い合わせてみると、発売日は未定であるという。まあ、19日では「下旬」ではないので、仕方がないだろう。 ところが12月20日になっても25日になっても、ヨドバシカメラのネット販売「ヨドバシドットコム」では「予約受付中」のままなのである。その他、Amazon.comなども同様だ。12月28日に再度ヨドバシカメラマルチメディア梅田に用事があったので聞いてみたが、まだだという。バッファローの製品のページでは相変わらず12月下旬発売となっており延期された感じではない。もう年末になってしまうが大丈夫なのだろうか? そして12月30日の夜にまたまたヨドバシカメラマルチメディア梅田を通ったので、ハードディスクコーナーを覗くが、やはり製品は並んでいないし、価格表示もない。無理だろうと思いつつ店員さんに尋ねてみると、なんと在庫があるという。今日5台が入荷して既に3台が売れたらしい。店頭には一切並んでいないので、全て指名買いという。ネットワーク対応ハードディスクが一般的になってきたとはいえ、まだまだ特殊な製品であるはずなのに、入荷日に指名買いで4台も売れることに店員さんも「これはやっぱり良い製品なんですね」と言って驚いていた。34,800円(15%ポイント還元)で、実質3万円を切る価格で購入できたので満足である。
家に帰り、早速箱から取り出してみる。LS-Q1.0TL/1Dの箱は以外と大きかったが、取り出してみるとLS-Q1.0TL/1D自体はそれほど大きく感じない。前面は150mm×150mmとハードディスクベイ4台分+縁くらいのものである。ただし奥行きは230mmあるので、少し長い。
前面を見ると、中心に円形のパーツがあるが、これはハードディスクアクセスランプである。LS-Q1.0TL/1Dは4台のハードディスクが内蔵可能なので、それぞれ斜め45度の位置に、4つのアクセスランプが並んでいる。右上には電源スイッチと電源ランプが並んでいる。そして、右下にはUSBコネクタとファンクションスイッチが見える。これは前述のように、「ダイレクトコピー」機能や「USBプリントサーバー」機能、「USB接続のハードディスクのネットワーク化」機能などに使用する。
続いて裏面を見てみる。大きく目立つのはファンである。4基ものハードディスクを搭載するのでファンレスというわけにはいかなかったようだが、大型ファンを取り付けることで騒音は少なそうである。左上にはパソコンと電源連動を行うかどうかを切り替えるスイッチ、そしてその下には前面と同じくUSBコネクタがある。つまり、プリンタやハードディスクなどを2台まで接続できるのである(プリンタ2台は不可)。その下には、LANポートがあり、これを使ってパソコンと接続する。その下は電源コネクタである。電源は内蔵式ではないので、ケーブルの途中にACアダプタが付く。
さて、前面パネルであるが、磁石でくっついているだけなので、簡単に外すことが出来る。中には4基のハードディスクベイが並んでいることが分かる。このベイにはカートリッジが取り付けられており、これは簡単に外すことが出来る。各カートリッジのの右側のつまみを押すと留め具から外れ、前面が45度ほど斜めに開く。すると、カートリッジが取り外せるようになる。ハードディスクを増設する際には、このカートリッジにハードディスクを取り付け、元通りに挿し込むだけである。
昔はネットワーク対応ハードディスクの設定と言えばそれなりに難しく、ネットワークの知識も必要であった。しかし、今では各社が専用の設定ソフトを付属しており、非常に簡単に設定できるようになっているという。LS-Q1.0TL/1Dにも「BUFFALO NAS Navigator2」というソフトが付属している。 そこでまずLS-Q1.0TL/1Dを接続する。といっても、電源ケーブルとLANケーブルを接続して、前面の電源ボタンを押すだけだ。この際、パソコンに入っているファイヤーウォールソフトは一時的に切っておいたほうがよさそうである。続いて付属のCD-ROMをパソコンに入れる。すると自動的にセットアップが起動するので「かんたんスタート」をクリックするだけだ。あとは画面に従って数手順進めていけば「BUFFALO NAS Navigator2」がインストールされ初期設定が完了する。続いてインストールした「BUFFALO NAS Navigator2」を起動すると、接続されているLinkStationが検索され、数秒で「LS-QL_1D」のアイコンが表示される。このアイコンをダブルクリックするだけでもファイルを見られるが、より便利にするなら右クリックして「ネットワークドライブの割り当て」を選ぶと、ドライブ文字が割り振られマイコンピュータにアイコンが追加される。 2台目以降のパソコンではセットアップが起動した際に「かんたんスタート」ではなく、「オプション」→「ソフトウェアの個別インストール」を選ぶ。すると「BUFFALO NAS Navigator2」がインストールされるので、あとはソフトを起動すればLS-Q1.0TL/1Dが発見できるし、ネットワークドライブの割り当てを行うことができる。 このように、非常に簡単に設定できる。「はじめにお読みください」という紙1枚の初期設定マニュアルだけで何もつまることもなく、設定が完了した。より詳細な設定を行う場合は、「BUFFALO NAS Navigator2」を起動し、「LS-QL_1D」アイコンを右クリックし「Web設定を開く」を選ぶ事になるが、通常は初期設定のままでも問題ない。また詳細な設定もWebブラウザを利用して非常に分かりやすく設定が出来る。 ちなみにファンの音であるが、こちらはかなり静かで、通常はファンの音が気になることはなかった。ただし、ハードディスクを増設し台数が増えると、発熱も増えると思われるので、その際はどうなるかは不明である。
我が家にはプリンタが2台ある。1台はメインで使用しているPM-T960であり、こちらは元々LAN接続が出来るため、複数のパソコンから利用でき非常に便利である。そして、もう一台はA3ノビ対応のPM-3500Cである。PM-T960の前の前に使っていた機種であり、故障した際にメイン使用から外れたが、購入店の5年間延長保証に加入していたため、修理してもらい、B4やA3等の大きな用紙への印刷に使用してきた。しかし、こちらはUSB接続であるため、接続しているデスクトップパソコンからしか印刷が出来なかった。そこで今回、LS-Q1.0TL/1Dには、USBプリンタをつないでネットワークプリンタ化できる「USBプリントサーバー機能」があるため、PM-3500Cをつないでみることにした。 「USBプリントサーバー機能」の設定も非常に簡単である。まず前面と背面にあるUSBポートのどちらかにプリンタをつなぐ事となる。今回は外見上美しいように背面に接続した。そして、「Web設定」画面を開き、プリントサーバー設定の項目を開く。そして「Windows用プリントサーバ機能」欄で「使用する」を選択し、「設定」ボタンをクリックするだけで、LS-Q1.0TL/1Dの設定は完了である。あとは、各パソコンよりプリンタを追加する事になる。この際、ネットワークプリンタとして設定し、ドライバをインストールすれば完了である。なお、今回はVGN-SZ94SとVGN-FZ92SはWindows Vistaなので、OSが標準でドライバを持っているのでそれを使用し、VGC-RM50はWindows XPなので、エプソンのホームページより最新ドライバをダウンロードして使用した。 実際に印刷してみると、印刷ボタンを押してから実際に印刷が開始されるまでが、USB接続時と比べると若干遅くなったことと、インク残量などの表示が行えなくなったこと以外は問題なく印刷できている。印刷開始までが遅くなったのは、印刷データを一度LS-Q1.0TL/1Dに送ってから印刷されるためだし、元々双方向通信は行えないと書かれていたので、インク残量の表示が行えないのも当然である。同じ理由で複合機などを接続した場合にスキャナ機能は利用できない。しかし、どのパソコンからも印刷が出来るようになったため非常に便利になったのは言うまでもない。
では、実際にLS-Q1.0TL/1Dの速度を様々なLAN環境から計測した。また、比較対象として、3.5インチの内蔵ハードディスクと外付けハードディスク、2.5インチの内蔵ハードディスクと外付けハードディスクも同時に計測している。計測時の環境は以下の通りである。
まずはHDBENCH ver3,40beta6のハードディスク関連のテストからである。これを見ると、いくつか分かることがある。まず、Read性能やWrite性能は有線LAN(1000BASE-T)接続の場合でも、VGN-SZ94S内蔵HDDやHD-PF250U2などの2.5インチハードディスクよりも少し遅いという結果である。半年前に購入した3.5インチの内蔵ハードディスクであるVGC-RM50内蔵HDDと比べると3分の1以下の速度である。また、2年前の外付けハードディスクHD-H250U2と比べても遅い結果となった。とはいえ、2.5インチハードディスクレベルのスピードは出ているので、通常の使用では問題ないと感じた。コピーをする場合などに少し遅く感じる程度である。また、通常は大幅に遅くなるRandomReadやRandomWrite性能が落ちないのがおもしろい所だ。特にRandomReadに関しては2.5インチハードディスクの1.5~2倍で、VGC-RM50内蔵ハードディスクに近い性能になっている。これはLS-Q1.0TL/1D内蔵ハードディスクの性能より有線LANの速度がボトルネックになっているためと考えられる。ReadやWrite性能だけでなく、それらより遅いRandomReadやRandomWriteでも有線LANより高速であるために、実際の速度が有線LANの速度にそろってしまったという事らしい。確かに、LS-Q1.0TL/1Dに内蔵されているハードディスク「HDT721010SLA360」はVGC-RM50に内蔵している「WD5000AAC」よりもプラッタ容量が上がっている分高速なはずであり、それを考えると確かにハードディスクそのものの性能はかなり高そうである。 また、ルータとスイッチングハブを経由した場合と、ルータを経由しない場合で速度が変わらないことが分かる。ルータも1000BASE-T対応であり、有線スループットも171Mbpsと比較的高速なためと思われる。逆に言うと、100BASE-TX対応のルータなどでは速度が大きく低下する可能性がある。 また無線LANはIEEE802.11nとIEEE802.11gの2規格で計測してみた。IEEE802.11nの方が倍以上、Write性能に至っては3.2倍になっている。しかし、有線LANと比べると圧倒的に遅く、通常の使用でも遅さを感じる。IEEE802.11gではネット上のファイルのダウンロードをしている印象だ。簡単な文書ファイルなどでは問題ないが、画像や動画を使用したり大容量のファイルのやりとりをするなら無線LANではつらいと言える。
続いてCrystalDiskMark Ver2.2を用いたテスト結果である。傾向としてはHDBENCHと変わらず、有線LAN接続ではSequential性能は2.5インチハードディスクを搭載したVGN-SZ94S内蔵HDDやHD-PF250U2より少し劣るレベルである。一方、Random512KはSequential性能よりむしろ高い性能を示し、2.5インチハードディスク以上3.5インチハードディスク以下となっている。有線LANよりIEEE802.11nの無線LANの方が遅く、IEEE802.11nよりIEEE802.11gの無線LANの方が遅い結果となっているのも同等だ。 ここでは、テスト結果がMB/sで出るため、転送速度を計算してみよう。有線LANの場合はVGC-RM50からの場合はSequential Readで21.21MB/s=169.68Mbps、Random512K(Read)で24.88MB/s=199.04Mbpsとなっている。一方VGN-SZ94Sからの場合はSequential Readで20.1MB/s=160.8Mbps、Random512K(Read)で22.8MB/s=182.4Mbpsとなっている。ルータの有線スループットが171Mbpsとなっている事から、かなり良い値が出ている事が判る。また、やはり有線LAN側の速度が足を引っ張っている可能性が高い。 続いてIEEE802.11nの無線LANでの接続の場合、Read性能は5.23MB/s=41.84Mbpsで、Write性能は9.9MB/s=79.2Mbpsとなっている。IEEE802.11nの最大通信速度である300Mbpsと比べれば遅いが、無線LANの場合はこのくらいのものだろう。むしろIEEE802.11gの最大54Mbpsの理論値以上の数値が出ているため、IEEE802.11nの優位性がはっきりと出た形である。ちなみに、Read性能よりWrite性能が高い理由は不明である。IEEE802.11gの無線LANでの接続はRead性能が2.72MB/s=21.76Mbps、Write性能が2.93MB/s=23.44Mbpsとなる。IEEE802.11gの理論値が54Mbpsなのでこのくらいのものだろう。 LS-Q1.0TL/1Dは初めてのネットワーク対応ハードディスクであったが、設定は非常に簡単にできたため、思いの外導入のハードルは低いと感じた。また速度の面では2.5インチハードディスクレベルの速度が出ているため、とりあえず使用する分には問題ないレベルに達しているので安心である。使用していても特に遅いとは感じなかった。またUSBプリンタをネットワークに接続できたりと便利である。さらに4基のハードディスクベイが全て埋まっているのではなく、1基のみ使用し3基が増設用に置いてあるのがまた良い。容量が不足した際、又はより大容量のハードディスクが安価で購入できるようになった際に増設出来るため安心感がある。 パソコンを複数台持っている場合で、ハードディスクの増設を考えている人は、ぜひLS-Q1.0TL/1Dを検討していただきたい。ただし、LS-Q1.0TL/1Dを購入する際は1000BASE-Tの有線LAN環境か最低でもIEEE802.11n(40MHz帯域対応で300Mbpsのもの)の無線LAN環境を同時に整えることをオススメする。 (H.Intel) ■今回の関係メーカー・ショップ
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