地域猫 TNR活動とは

地域猫ってなに?

外で暮らしている猫たちは、一見幸せそうに見えるかもしれません。でも実際はとても過酷な生活をしています。 飢え、不衛生な食事、暑さや寒さ、事故や病気、虐待などと毎日戦っています。 そんな猫たちから生まれる仔猫が生きていける確率はとても低いものです。そんな中でも生き残った仔猫も、保健所などに連れていかれ、毎日たくさんの命が奪われています。保健所で殺処分される猫の多くが、産まれたばかりの仔猫なのです。
『地域猫』というのは、もともとは野良猫だった猫が、地域のボランティアさんや住民の方たちの協力で、不妊・去勢手術をされ、毎日の餌をもらい管理されている猫たちのことを言います。

『地域猫』活動のメリット

1.不妊去勢手術を行うことにより、
 ・新たな子猫が産まれない。
 ・繁殖期のうるさい鳴き声が低減する。
 ・スプレー行為、マーキング行動が低減する。
 ・猫の行動範囲が狭くなる。
 ・猫の病気を予防できる。
2.エサのやり方をルール化することで、エサの散乱、ゴミあさりを防ぐことができる。
3.トイレの設置と管理により、ふん尿の被害が減る。
4.地域で生命を大事にする気持ちが生まれる。
5.活動がきっかけとなり、地域のコミュニケーションが活性化する。
6.野良猫が減る。

TNR活動とは?

T=Trap 捕獲する

・猫がけがをしないように気をつける。
・連絡先、目的など書いた張り紙をつける。
・捕獲器を仕掛けている間、その場所から離れない。
・猫が捕獲機に入ると速やかに布で捕獲機全体を包み込んで猫を安心させる。

N=Neuter 不妊・去勢手術をする

・不妊手術済みの目印として、猫の耳先をvカットします。
・全身麻酔がかけられているので、猫は痛くありません。
・出血もほとんどありません。
※当診療所では、飼い主のいない猫についてのみ一般のどうぶつ病院よりも安価で手術を実施いたします。

R=Return 元の場所に戻す

・猫ボランティアさんは術後経過観測をすること
・餌は置き餌をせず、猫が食べ終わるのを待ち、あとかたづけと掃除をすること。
・捕獲もれの猫は速やかに捕獲してTNRを行う。
(望まれない不幸な繁殖を増やさないため)
これらの取り組みを総じて「TNR」と呼ばれています。

猫と人間の共生を考えたくさんのNPOや団体がTNR活動に意欲的に取り組んでいます。

日本での殺処分数は年間9万9千頭(平成25年度)を超え現在では大きな問題になっており過剰な繁殖による殺処分を減らす目的で行われています。

これはアメリカを始めとした国際社会で認められている猫と人間の生活を向上させる手段です。

当店はTNR活動に意欲的に取り組んでおります。

街中に居る猫たちでみみ先が切れている猫を見かけたことはありませんか?
のら猫にはみみ先がカットされている子がいますそれは虐待とかケンカではなく不妊手術済みという印(しるし)です。
その猫は子供を作れない、生まれない猫なのでその子一代の命ですのでどうぞ温かい目で見守ってあげてください