これから紹介するのが、私が写真を撮るようになるきっかけを作り、またデジカメで初めて撮ったものです。
場所は私の勤める会社のある、香川県丸亀市の静かな城下町。
友人の家に行く途中、それは突然姿を現しました。
辺りの閑静な佇まいとは、完全に浮いてしまってるこの建物?は、実は数年前に火事で燃えてしまった銭湯の跡だそうです。
それが何故取り壊しになっていないかというと、な、な、なんと元どうりに直しているところだそうです!それも元銭湯のご主人たった一人で!!
この話を聞いたとき、これは芸術作品だ!と直感しました。「廃墟を建築する」という一種矛盾の感じられる行為。それこそが他人の理解を超越した一人の人間の生き方の表現であり、真の芸術作品ではないでしょうか?(大げさか?)
ともあれ、細部にいたるまで手を抜いていない廃墟ぶりにいたく感動し、勝手に記録に残すことにしました。
これは私がわざと置いたのではありません。このシートは当然のようにここにありました。作業に疲れたご主人がここで一服するのでしょうか?でも、斜めっててとてもくつろぎにくそうです。
作業場?の全景。とにかく工具、機器類が大量にあります。最初の写真の1階部分にあたります。通りに面しているので、誰でも通り抜けられるんですが、工具類を盗む人は誰もいません。(気味悪いのかも)
猟奇的な感じのする工具のレイアウト。なんだかエモノを狩るハンターのコレクションっていう感じ。