いよいよ赤岩岳への挑戦である。 私は正面の痩せた岩尾根(左の写真の中央)を攀じ登るのかと思ったが、何と左手の基部を下って行く。ちょっと調子抜けしたが、ここは手強いので気を引き締めて行く。 すぐにルンゼ(岩壁にできた急峻な岩溝)の登りになった。 (写真左:赤岩峠付近から見た赤岩岳。右が正面岩壁、左が北稜) (写真右:大ナゲシから見た赤岩岳。実際の登山コース) |
(岩の基部を下って行く) |
(ルンゼの登り−1) |
(ルンゼの登り−2) |
ルンゼは、文字通り両側が切り立った岩壁で、不気味さえ感じる。足元は岩屑と木の根っこの上に落ち葉が重なり、道さえも不明確だが、とにかく上へ上へと登って行く。 峠を出発して20分ほどでコルへ出た。 ここには左右に踏み跡があったが、左のピークは展望台だろう。展望台は帰りに寄ることにして、右へ曲がって行くと、岩場があった(写真右)。ストックをデポしてフリーで登って行く。手がかりがしっかりしているので心配はなかった。 |
その岩場を登るとケルンが積んであった。そこからは樹林帯の急登になり、息を切らせながら登って行く。こんな急では下りが思いやられる。 登り切る手前で左へトラバース、大きな岩を巻いて行く。そして、ついに赤岩岳の山頂へ立った。 しかし樹木が多く、西側だけしか展望はない。ここから赤岩尾根や両神山が見たかったのだが・・・。 この山の標高は地図にも載っていない。赤岩尾根の岩峰の一つに過ぎないのだろうか。ネットに載っている標高もマチマチだ。 |
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