足利伝説の山へアカヤシオを求めて

仙人ケ岳せんにんがたけ (群馬県・栃木県)赤雪山あかゆきやま (栃木県)・周遊  1/2

(私の大好きなアカヤシオ、今年は裏年で花が少ない)
更新日:2024年8月30日

2024年4月13日(土)

まつだ湖畔キャンプ場〜ノ岳〜仙人ケ岳〜赤雪山〜湖畔キャンプ場


相模原IC−太田桐生IC−845まつだ湖畔キャンプ場850〜955下降点標識〜1011稜線分岐〜1014知ノ岳〜1128仙人ケ岳(昼食)1155〜1200赤雪山分岐〜1255石祠1305〜1419原仁田ノ頭〜1510赤雪山1522〜1616林道〜1632キャンプ場

 昨年、猪子いのこ峠から仙人ケ岳へ行った時、アカヤシオが思いのほか多く驚いた。

 また、私は気づかなかったのだが、仲間から「赤雪山へ続く稜線にアカヤシオがいっぱい咲いているのが見えた!」と聞かされ、私は「ぜひ来年は仙人ケ岳から赤雪山まで行ってみたい」と思った。

 さらに、仙人ケ岳の山頂手前にあった赤雪山との分岐で、「赤雪山とは変わった珍しい名前だな?」と思ったが、それが、『平安末期の武将足利忠綱がこの地で討ち取られ、雪が血で赤く染まったという伝説に由来している』と知って、尚更行きたくなった。
     伝説の詳細は→こちら

 早速、仲間を誘って行くことにした。コースはまつだ湖畔キャンプ場から仙人ケ岳、赤雪山の周遊である。

 今年は桜の開花が東京で昨年より15日も遅かったので、日程を遅らせて来たのたが、それが吉と出るか凶と出るか心配でならなかった。

 しかし、松田ダムまで来た時、その不安は吹っ飛んだ! 桜は満開だった。これだけ咲いていればアカヤシオも期待できるだろう。
 (写真は帰りに撮ったもの)

 まつだ湖畔キャンプ場の駐車場へ車を止めさせてもらう。シダレ桜が見事だ。

 8時50分出発。大きなテントを張ったキャンパーの前を通って行く。

 トイレ(左の写真奥)の脇から林道へ出て、すぐに左手にあった小さな沢を徒渉、右岸(上流から見て右)へ渡る。靴が濡れるようなことはない。

 砂防堤を2つ越えて再び徒渉して、左岸へ戻る。そしてここからが地獄の急登が始まる。

 ここはある方のHPに、「急登なので下りに取らない方がよい。下るのは危険」、と書いてあったが、まさにその通り。這うような急登をただひたすら登って行く。

 
所々にトラロープが張ってあるので助かる。

 うるさいほど鳴いているウグイスが、頑張れ! 頑張れ!と、励ましてくれているようだ。

 心臓をバグバグさせながら、やっと分岐へ着いた。しかしここは稜線分岐ではなく、左へわずかに下ってから、また登り返して行く。

 さらに登って行くと、左手後方に松田ダムが見えた。

 先頭を登っていたAさんがハルリンドウを見つける。急登でアップアップしていた私は、写真を撮って一息入れた。ここまで桜とヤマブキしか見ていなかったので嬉しかった。

 やっと稜線分岐へ着いた。私は直接ノ岳へ登り詰めるのかと思ったが、分岐は手前にあった。

 ここからは猪子岳から続く稜線がバッチリ見えた。

 その分岐から3分で知ノ岳へ着いた。昨年、ここで休憩をしたので親しみを感じる。
 しかし、ここで大チョンボをしでかす。左右に道があったが、右手に待望のアカヤシオが咲いていたので写真を撮りながら右手の道を下って行った。

 30mも下ると藪こぎになった。「この道おかしいんじゃあないか!」という誰かの声で、慌てて引き返す。再び知ノ岳へ戻ってヤレヤレ。

 道を間違えたがアカヤシオの写真がいっぱい撮れた。


 ここからはチラホラ咲いているアカヤシオの写真を撮りながら歩いて行く。
 しかし、今年は裏年で花付き悪い。花付きのいいのを選びながら撮って行く。


 熊ノ分岐まで来ると、人が多くなった。生不動から登って来る人や仙人ケ岳から下って来る人とすれ違う。

 右手後方に見える山が赤雪山かもしれないと思って写真を撮ったが、どうも怪しい。最後まで赤雪山の山容は確認できなかった。 やはりあれが赤雪山だったようだ。

 赤雪山への分岐で写真を撮っていると、赤雪山方面から若いご夫婦が登って来た。

「アカヤシオはどうでしたか?」と聞いてみると、
「見事に咲いてましたよ。花街道です!」という。

 ここからもかなり期待できそうだ。

 仙人ケ岳へ11時28分着。

 山頂の周りで弁当を広げている人が大勢いた。私達もここで弁当を広げる。