仙人ケ岳せんにんがたけ赤雪山あかゆきやま・周遊  2/2


 仙人ケ岳の山頂で昼食を済ませ、いよいよ赤雪山へ向かって行く。
 分岐から一気の下り。滑り落ちそうな急坂を下って行く。

 下っている途中で、大谷選手の愛犬に似た犬を連れた若夫婦とすれ違う。
「デコピンみたいな犬ですね!」と声を掛けると、

 奥様がニコニコしながら、「種類がちょっと違うんですよ!」とのこと。犬も山を登るんだからエライ!

 ここは大きな岩やピークを巻いて行くので、最初はラクチンで助かると思った。

 しかし、急斜面に付けられた巻き道は、足幅ほどの細い道で、それが落ち葉で埋もれ、歩きにくいこと極まりない。

 それに、アカヤシオなど1本もない。
「何が花街道だ!」とボヤキが出た。

 とにかく登ったり下ったり、思いのほか疲れる。

 ポツポツと咲いているアカヤシオに励まされながら歩いて行く。

 小さなピークに石祠があった。屋根が苔むしているので、パッと見では気づかないかも知れない。周りはアカヤシオがいっぱいだ。やっと「花街道」になって来た。


 私はここが「623mのピーク」かと思ったが、仲間が「623mピークは巻いてきた」という。
 そして、ここに祠と三角点があるから、ここが「三角山」だと思いながらも、地図上のどこか分からなかった。(623mピークを三角山というようだ)

「赤雪山へ2.4Km」の標識から激下り。アップダウンが辛い。

 この辺もアカヤシオが多いが、イマイチ花付きが悪いのが残念だ。もし、当たり年ならさぞかし見事だろうと思った。

 パラパラと咲いているアカヤシオの写真を撮っていたNさんが、「花が少ないのもわびさびの世界でいいものよ!」と言う。

「赤雪山へ1.6Km」の標識からも激下り。木につかまりながら下って行く。周りに花付きの良いアカヤシオがあった。


 疲れてヨタヨタ歩いていると、平べったい所に、「原仁田ノ頭」の標識があった。

 赤雪山への最後の登りだと思い、最後の力をふり絞って登って行くと、赤雪山ではなくガッカリした。

 次の緩やかなピークを登って行くと、てっぺんに東屋が見えた。

 ついに赤雪山へ到着。ここでしばし休憩。

 山頂からは朽ちた木の階段を下って行くが、すぐに木段はなくなり、急な斜面を下って行くようになる。しかし、ジグが切ってあるので歩きやすい。

 林道へ出て、ゆっくりと桜を眺めながらキャンプ場へ戻った。

 今回は、想像以上に急登やアップダウンが多く疲れたが、アカヤシオもそれなりに咲いていたので満足だ。

 ただ、今日歩いたコースで、三角山や後仙人ケ岳、女仙人ケ岳があったようだが、全く分からなかった。さらに、赤雪山の全景写真を撮りたかったが、それがかなわなかったのが残念だった。