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(地図にポインタを置くと馬蹄形の詳細) |
2014年10月9日(木)
自宅−420相模原愛川IC−水上IC−625土合橋P650〜718林道終点〜813JR見張小屋825〜1105白樺避難小屋(昼食)1140〜(旧国道)〜1340鉄砲平〜1447清水峠・白崩避難小屋(泊) |
谷川連峰の主脈である谷川岳や一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳などと清水峠を境に湯檜曽川を挟んで対峙する朝日岳や笠ケ岳、白毛門などの地形が”馬のひづめ”に似ていることから「馬蹄形」と呼ばれるそうだ。
馬蹄形を縦走する人も多いようだが、私達は朝日岳をターゲットに半馬蹄形で縦走することにした。Aさんご夫妻は土合から白毛門、朝日岳へ、私は一番省エネと思われるコースを選択して直接清水峠へ向かい、白崩避難小屋で合流することにした。
土合橋駐車場へ6時25分着。車は15、6台でガラガラだった。Aさんがいないかと探してみたが、もう出掛けたようだ。
来る途中で小雨がパラついたが、頭上にはわずかに青空が見えた。しかし、念のため雨具を一番上に載せていく。
まずは土合橋を渡り、指導標に従って
この辺は雨が降ったようで林道も周りの草木も濡れていた。 30分ほどで広く開けた所へ出た。ここが林道終点で奥に休憩舎があった。 |
ここから登山道になり、5分ほどで新旧分岐があった。
橋を渡り、階段を登る。そして沢沿いの道を歩いて行く。沢の音を聞きながらの森林浴は、実に爽やかだ。
最初の渡渉(一ノ倉沢だと思う)があった。靴底を濡らす程度だった。ここからすぐに一ノ倉との分岐があった。
さらに5分ほど行くと大きなケルンがあり、「一ノ倉沢出合」との分岐になっていた。ここでやっと日差しが差して来た。
何回か渡渉して、JR見張小屋へ到着。思ったより立派で山小屋のようだった。さっき休憩したばかりだが、ここでも大休止。正面奥に白毛門らしき山の紅葉が見える。Aさんは今あの辺を歩いているのだろうか。 |
小屋から1、2分で「芝倉沢出合」の標柱がコンクリ製の土台の上にあった。
芝倉沢へ降りると上流に岩壁が見え、歓声を上げた。
この沢は飛び石で渡ったが、良く見ればトラロープがあった。でもロープを使わない方が渡りやすい。
湯檜曽川本流を少し高巻した時、珍しい花が咲いていた。これは何だろう? カズラのように口を開けているが上を向いている。 |
しばらくすると、正面にボッテリした山が見えて来た。あの山の左右どちらかが清水峠に違いないと思った(これはどうも怪しい)。
この辺は昨日の雨でぬかるみ、下り坂が怖い。
小さな滝の下を渡渉。渡り終わってロープがあることに気付く。そこから1,2分の所に「武能沢」の標識があった。
ここからは登りになり、湯檜曽川からどんどん離れて行く。武能沢を左手に見下ろしながらグングン登って行く。
樹間から笠と朝日岳が見えた。周りの紅葉も良くなって来た。
白樺避難小屋へなかなか着かない。やっと小屋が見えた!と思ったら、それは小屋ではなく鉄塔だった。がっかりしたがあとひと踏ん張りだ!
汗だくになって登って行くと、また鉄塔に騙され、「もうイヤ!」とそこへ座り込む。
しばらく休んで、ヨタヨタと歩き出す。 旧国道との分岐(旧道は通行止め)を過ぎ、やっと避難小屋へ辿り着いた。(写真右) 小屋の中はコンクリの床に腰掛け用の空き箱が一つあるだけ。これでは宿泊などできない。中で休む気もしないので外で昼食にした。 ここから見る武能岳の東壁が天狗の鼻のように見えた。 |
この小屋から5、60m先に蓬峠との分岐があった。そのまま清水峠をめざして行く。右手遠くに鉄塔が見える。かなり遠いが、ここからは旧国道なのでアップダウンも少なく、歩きやすい道だろうと思った。しかしこれが甘かった。
小さな滝を2本連続して渡渉。
ここは人馬が通った旧国道だが、その面影はわずかにあるだけだ。ほとんどは太い樹木が生い茂り、崖側に細い登山道がついている。崖をへつるような所も多い。ここは誰も管理していないのだろうか。
朝日岳がバッチリ見えるようになって来た。
小さな沢を渡る場合、水平道から沢へ下らされるがこれが怖い。足元が濡れ、ホールドも少なく3点確保で必死で下る。こんなヤバイ道だとは思わなかった。ここは初心者にはお勧め出来ない。旧国道とか水平道という言葉に騙されてはいけない。稜線歩きの方が安全で楽しいに違いない。
白樺避難小屋から2時間もかかってやっと鉄砲平へ着いた。ここから初めて監視小屋と避難小屋が見えた。 (左が監視小屋、右が避難小屋) |
ここからは障害物も少なく歩きやすくなった。朝日岳がやっと笠ケ岳より高く見えるようになった。しかし朝日岳を写真に撮っても絵にならない。やはり引き立て役の笠ケ岳と並んだ方がいい。
紅葉も良くなって来た。
途中の沢で水を汲んで行った。しかし、その後も水場は沢山あった。もっと小屋の手前で汲めば良かったと思った。
今日は土合を出発してから誰とも会わなかった。人が恋しいと思いつつ避難小屋に何人の先客がいるかが気になった。10人以上だと泊まれない心配があるからだ。
JR送電線監視小屋の前へ出て、白崩避難小屋へ下って行く。小屋の前にいた青年に訊くと、「私だけです。一人では寂しいと思っていたんですよ!」とのこと。それを聞いて安堵。今日は余裕で泊まれそうだ。 その後、単独行が2人、そしてAさん夫妻も到着。 |
今日はサプライズで湯豆腐パーテイーを開催。大いに盛り上がった。
この小屋は土間を挟んで2部屋あり、上段に左右ベッド式で2人、下に3人、総勢10人用となっている。12人までが限度かも?
トイレは狭くて綺麗ではないが奥の間にあるので助かる。水場は土合側へ下った方が近そうだ。