朝日岳〜笠ケ岳〜白毛門・・2/2

2014年10月10日(金)

白崩避難小屋〜朝日岳〜笠ケ岳〜白毛門〜土合橋P

白崩避難小屋640〜855ジャンクションピーク908〜925宝川分岐933〜939朝日岳〜1130避難小屋(昼食)1156〜1159笠ケ岳〜1305白毛門1315〜1358松ノ木沢ノ頭1405〜1557土合橋P


 朝起きると二日酔いで足がふら付いた。昨夜はちょっと飲み過ぎてしまったようだ。
 空には青空が見えるが、谷川の稜線は雲に隠れていた。

 Aさんに見送られながら6時40分に小屋を出発。(ポインターを置くと拡大)

 ジャンクションピークをめざして登って行く途中で、右手後方に”上越のマッターホルン”といわれる大源太山(写真右)が見えて来た。昨年の秋に旭原からあの大源太山へ登ったが、台風のような強風にあおられて蓬ヒュッテへ下るのを諦めて引き返した。その大源太山を何度も振り返って写真を撮った。

 この辺は紅葉がいい。まるで紅葉のトンネルだ!
 谷川の主脈も朝日岳も見えないのが残念だが、やっと蓬ヒュッテらしきモノが見えた。

 ここはドウダンツツジが多く、ますます紅葉が見事になって来た。ドウダンの写真を撮っていると、何と足元にイワカガミが咲いていた。こんな時期まで咲いているとは驚きだ!

 道端にハイマツが現れ、高山らしくなって来た。この辺まで来ると紅葉は散っていた。先日の台風18号で散ってしまったのだろう。

 ついにガスの中へ突入。視界は4、50m位になった。

 途中で一服していると、2人連れのオジさんが登って来た。5時半に蓬ヒュッテを出て来たという。それにしても早過ぎないか!

 岩場をトラバースすると、岩と石がゴロゴロした急登になった。これを登ればジャンクションピークだろうと思ったが甘かった。
 ガスの中にピークが見え、それを登るとさらにピークが現れるという繰り返し。せめて視界が利けばなぁ・・・!

 何度も騙されながら、やっとジャンクションピークへ着いた。強風の中で休憩。周りはガスで何も見えない。ここは巻機山との分岐であるが巻機へ行く人は少ないようで獣道のように見えた。

 途中で風が強く寒いのでヤッケを着込む。

 10分も歩くと木道になった。周りの草紅葉が綺麗だ。

 すぐに宝川温泉との分岐へ着いた。水はたっぷり持っているが、昨日、Aさんが美味しい水だったと言ったのを思い出し、ザックを置いて水場へ行って見た。縦走路から5、60mほど下った所に、エンビのパイプから冷たい水が流れていた。

 再び分岐へ戻り、朝日へ向かうとアッという間(5,6分)に山頂へ着いた。しかし、風が強くて飛ばされそうだった。標識とお地蔵さんの写真だけを撮って下ろうとした時、祠が見え道がしっかり付いていたので行ってみると、道は祠の下で行き止まり。

 再び山頂へ戻って下って行くと木道が現れ、登って来た道に気づく。また山頂へ戻ってルートを探す。道はすぐに見つかったが、もっとガスが濃かったらエライことになってしまうところだった。


 少し下った大きな岩陰で休憩していると、トレラン風のオジさんが登って来た。今朝、土合を出て、これから蓬ヒュッテまで行くという。これまたとてつもないオジさんだ。世の中には凄い人がいるものだ。私も頑張らなくては、と重い腰を上げた。

 ガスの中から同じようなピークが現れて騙される。

 ササ山になり、ピークを越えた先に避難小屋があった。ガスも少し切れて来た。

 避難小屋へ入って昼食にした。笠の山頂は目の前だ。

 (右手の青いのが避難小屋、正面が笠ケ岳)

 この小屋は5,6人なら泊まれそうだが、綺麗とは言えない。またここは水場がないのが難点だ。

 避難小屋から2、3分で笠の山頂へ着いた。しかし着いた瞬間に大粒の雨が降って来た。まったくツイていない!
 写真を1枚だけ撮って急いで下って行くと、5分ほどで止んだ。

 ドンドン下って行くと次第にガスが切れ、白毛門が見えるようになって来た。紅葉も良くなって来た。


(笠の下りから見た白毛門)

(見事な紅葉)

 どうしても朝日岳と笠ケ岳をひと目見たいと思い、何度も何度も振り返ってガスの切れ間を待った。そしてやっと笠ケ岳が姿を見せたが、朝日岳は最後までガスが切れなかった。


(左が笠ケ岳、右が朝日岳。ポインタを置くと晴れた日の光景が!・・Aさん撮影)

 もう朝日岳は諦めて白毛門へ急ごう。

 白毛門の手前まで行くと、山頂に人がいるのが見えた。この方は単独行で私が到着するのを待っていたようだ。到着早々、シャターを押すのを頼まれた。この方は白毛門をピストンだと言ってすぐに下って行った。

 ここからは松ノ木沢ノ頭や土合が見えた。あそこまで下るのかと思うとウンザリする。
   
 ここからは想像していた通り、岩場の急な下りになった。ロープあり、鎖あり。こんなところを私は登りたくないと思った。

 白毛門で会ったオジさんと付かず離れず下って行った。

(写真左:ジジ岩、ババ岩)
(写真右:松ノ木沢ノ頭へ向かって下る先行者)

 松ノ木沢ノ頭まで来ると、オジさんの姿はなかった。足の速いオジさんだ! 私はここでも休憩!

(写真は松ノ木沢ノ頭、バックは白毛門)

 ここから、すぐにロープと鎖場になった。そして紅葉のトンネルになった。

 ここからもロープや鎖場が続く。

 後半は、まさに岩と木の根のアスレチックコースだった。こんな所をどうやったら急いで下れるのだろうか。今度トレランに訊いてみたいと思った。

 沢の音が聞こえた時はホッとしたが、そこからの下りも長かった。

 予定より1時間半以上も遅れて土合へ着いた。とにかく明るいうちに着けてホッとした。

 今度は谷川岳あたりから、朝日岳と笠ケ岳をじっくりと眺めてみたいと思った。