大日ケ岳 (だいにちがたけ)

(1,709m、岐阜県)  176座

展望台から見た大日ケ岳(右側)

ひるがの高原〜大日ケ岳往復

2009年10月25日(日)

登山口625〜753いっぷく平800〜858展望台909〜920大日ケ岳943〜950展望台〜1036いっぷく平(昼食)1050〜1148登山口

 昨日、御在所岳を登ってから、ひるがの高原へやって来た。宿へ行く前に登山口を確認しに行った。

(登山口はR156の湿原植物園の標識がある所から200mほど先のGSの左側の細い道を入ると、すぐに案内板があり左折、T字路を左折。あとは道なり)

 登山口の駐車場には7、8台の車が止めてあり、路肩にも数台止まっていた。ということは朝早く来ないと駐車出来ない可能性がある。


R156(越前街道)の紅葉

ひるかの高原から見た大日ケ岳

登山口駐車場

 当初はここで車中泊も考えたが、近くにあった「熊出没注意」や「熊が頻繁に目撃されています・・」との警告板を見て、民宿を予約して正解だった、と思った。

 その民宿だが、何とも対応が悪い民宿で、お茶も出なければ2、3時間待ってもお風呂も呼びに来ない。待ち切れずに聞きにいくと、「え、お風呂ならいつでも入れますよ!」とのこと。それを早く言えよ、ったく! 本当に対応がなっていない。(民宿は、某蔵屋)

 朝6時ジャストに宿を出発。民宿は対応が悪かったが登山口には近くて助かる。
 しかし、登山口へ着くと車は一台もなかった。しばらくタバコをふかしながらのんびりするが、車が来る気配はない。
「さて、出かけるとするか」。熊除け鈴をぶらさげて6時25分に出発。今日も一番乗りなので熊チェックをしながら歩いて行った。

 今日は朝から青空が広がっている。絶好の登山日和である。
 いよいよ林の中へ入って行く。雑木林の紅葉が綺麗だ。

 2、3分も歩くと左手が開け、大日ケ岳らしい山が見えて来た。しかし、昨日、GSで訊いた時、「左手の山が山頂」だと教えてもらったが、どうも怪しい。ここから見ると右奥のあの2つのピークを持った山が山頂らしい。ただ、いずれにしてもここから見る限りあまり登高意欲は湧いて来ない。


登山口

紅葉の道を行く

大日ケ岳が見えた。

 ここは紅葉がすばらしい。真っ赤なモミジが多いのがいい。

 やがて鉄塔が見え、その鉄塔の足の間を登って行くと、「ハチとマムシに注意」の標識があった。ここは熊だけでなくハチやマムシにも気をつけなくてはならないようだ。


鉄塔の真下を登って行く

これは気をつけなくっちゃあ・・・

真っ赤なモミジがいい

 登山道はなだらかで広く歩きやすい。それに雑木林が明るいのもいい。
 時々、クモの巣が顔にひっかかる。今日の入山一番乗りだから、その証しであり勲章だから仕方がないか・・・。

 足元はマムシ・チェックをし、時々、周りを見て熊チェックをする。やはり一番乗りはつらい。

 やっと日が差して来た。紅葉が一段と綺麗に見える。山全体が燃えているようだ。こんなすばらしい紅葉が他にあっただろうか。
 写真ばかり撮っていてなかなか前へ進まない。

 やや急な坂を登ると、すぐ右手2、3mぐらいの所から大きな鳥が飛び立ってビックリした。鷲か鷹に違いないと思った。高速を降りたインターが高鷲ICというから、この辺は鷲がいるのかも知れない。

 道はすぐになだらかになり、ブナやミズナラの黄葉が続く。ブナの黄葉とモミジの紅葉に感激しながら写真を撮りまくる。
 途中で厚手のシャツを脱ぎ、水分を補給。一服したいが、いっぷく平まで我慢しよう。
 ブナとモミジの紅葉のトンネルを登って行く。最高だ!と一人歓声を上げる。

 登って行くにしたがって、モミジが多くなって来た。ブナの黄色の中に真っ赤なモミジが映える。本当にたまらない。こんなすばらしい光景を私一人で見ていいのだろうか。山仲間にも見せてやりたいと思った。

 普通は1時間も登れば紅葉が終わって落葉していることが多いが、ここはまたまだ続く。ということは余り高度が上がっていないということかも知れない。
 写真ばかり撮っていて切りがない。カメラをポケットに収めるが、またカメラを出して撮ってしまう。

 道端に三角点があった。何んでこんな所に?と思ったが、5、6mも進むと開けた所へ出た。そこが「いっぷく平」だった。7時53分着。早速、ここで一服して行こう。

 私が一服していると、同年代の単独行が休憩もせずに登って行った。これでもう熊の心配はないだろう。