いっぷく平を8時ジャストに出発。
ここからは道がなだらかになり、少し落葉が目立つようになって来た。しかし、時々、目が覚めるようなホウの木の黄葉があった。 突然、右の笹藪の中でガサガサと笹が揺れた。熊かイノシシか!と驚いて立ち止まった。 |
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ここは岩や石、クサリ場などはなく、淡々となだらかな道を登って行く。その道端にはクサモミジがあって綺麗だ。 |
8時43分。少し下りになった所から山頂が見えた。山頂は2つあるピークのどちらだろうか。
少し下ると小さな沼地があり、泥が飛び散っていた。これは熊かイノシシが泥浴びしたあとだろうと思った。やはりここには熊やイノシシがいそうだ! ここで若者が一人私を追い越して行った。
さらに下ってボッテリしたピークを登り返すと、さらにボッテリしたピークがあった。この登りから岩や石交じりの道になって来た。
これを登ると展望が一気に開け、そこに展望台と書かれた標識があった。8時58分着。
すぐ目の前に鎮座する大日様、右手を見れば白山と別山が堂々と聳え立っていた。大日ケ岳はピークが2つあるが、奥の方が少し高く見えるから奥の方が山頂だろうと思った。
展望台からの大日ケ岳 |
展望台からの白山(右)と別山(左) |
展望台から5、6分も歩くと、岩と石交じりの登りになった。やっと森林地帯の遊歩道から高山らしくなって来た。
この道を一気に登ると目の前がパーと開け、先客がいる山頂へ飛び出した。私は奥のピークが山頂だろうと思っていたので、思わず先客に「ここが山頂ですか?」と訊いてしまった。
広い山頂には大きな大日如来像や由来が書かれた石碑などがあった。大日如来像の背後には、少しモヤがかかっていたが白山と別山が並び立って見えた。
北アルプスは見えなかったが、方位盤で確認すると6月に登った能郷白山が確認できたので嬉しかった。
突然、山頂へ飛び出した。 |
大日如来像。バックは白山(右)と別山(左) |
ダイナランドスキー場から登って来たという先客のオジさんが、私が昨日、GSで山頂だと教えてもらったピークは「前大日」だと教えてくれた。
私は空身で奥のピークまで行ってみることにした。奥のピークの方が少し高いように見えるからだ。
そのピークまでは、ほんの1、2分で着いた。しかし、標識も三角点もない平凡なピークだった。ここは、きっと2つのピークを合わせて大日ケ岳と称するのだろうと思った。
先客が全員下ってしまった後も、私一人でのんびりしていたが、もうボチボチ下ることにする。
下り出して2、3分もすると60代のご夫婦が登って来た。
途中、道の両脇から小さな鳥が一斉に飛び立った。その数およそ数千羽。空が黒くなのほどで驚いた。鳥はヒワのような鳥だった。
道端に青い実がなっていた。これは何だろう。今、青いバラが開発されて話題になっているが、私も青い実を見たのは初めてのような気がする。
青い実はなんだろう? |
下りも紅葉が見事だ |
いっぷく平へ10時36分着。ここへ下ってくる間に、もう20人位の人とすれ違った。ここで昼食にしよう。
軽い昼食を済ませて一服していると、20代のご夫婦が登って来て私の近くへ座り込んだ。こういう若い人が山へ登ってくれるのは嬉しい。私も何か元気をもらったような気がする。その若い旦那が「駐車場はもうマンパイだった」と言った。
いっぷく平からは、また紅葉の写真を撮りながら下って行った。
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樹木の間から左手の尾根の紅葉が見えた。「隣の芝生は〜」ではないが、なかなか綺麗だ。
もう写真はいっぱい撮ったのでカメラをポケットに収めて下って行く。しかし真っ赤な紅葉などがあるとまた撮ってしまう。
下りの途中で木の根っこにつまづいてダイビング。顔面着地をしてしまったが、幸い怪我はなかった。危ない危ない。気をつけなくっちゃあ・・・。
駐車場へ11時48分着。
これで3泊4日の山旅は完結となった。武奈ケ岳、御在所岳、そしてこの大日ケ岳と、いずれも見事な紅葉を見ることでき、本当に満足だった。
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