マツムシソウが見たい!
鉢伏山(はちぶせやま)高ボッチ山(たかぼっちやま)  (長野県)


@鉢伏山(1929m)

(鉢伏高原スカイラインから見た鉢伏山)


2025年8月22日(金)



自宅−(圏央道〜中央道〜長野道)−820岡谷IC〜(R20)〜塩尻峠〜高ボッチスカイライン〜鉢伏高原スカイライン〜915鉢伏山駐車場925〜950山頂〜1028駐車場着

 先月、カナダへ行って石灰岩の岩山ばかりを見て来たせいか、無性に日本の緑の山へ行きたくなった。

 そこで、この時期にマツムシソウが咲くという鉢伏山と高ボッチ山へ行くことにした。

 鉢伏山は日本300名山であり、田中澄江さんの「花の百名山」でもある。

 岡谷ICで降り、国道20号で塩尻峠らしい所まで行ったが、高ボッチ高原への入口が分からず、しばらく走ってから引き返す。鉢伏山荘のHPに「ナビが間違って案内する」と書いてあったが、まさに民家の庭先のような所を走って行くので不安になったが、すぐに普通の林道になった。

 この林道は、高ボッチスカイラインというらしいが、一車線の単なる林道である。細心の注意を払って行く。

 途中にキャンプ場があり、近くにキャンパーがいたので、「高ボッチ山はどっちですか」 と尋ねる。鉢伏山を登った後に高ボッチ山を登るからだ。

 するとキャンパーは、「すぐそこが登山口です。ただ、車では登れませんよ!」 とのこと。もちろん車で山頂まで行く気はないのだが・・・。数十メートル先に登山口があった。

 高ボッチ山の登山口を確認し、鉢伏山を目指して行く

 崖ノ湯温泉方面との分岐を過ぎると、今度は「鉢伏高原スカイライン」という名に変わるそうだ。そのスカイラインを進んで行くと、鉢伏山荘が見えて来た。


(駐車場)

(眼下に山荘)

(料金箱)

 山荘の上部に駐車場があった。先客の車は2台だったが、準備をしてる間に2台入って来た。

 料金箱には、「駐車料として500円、入山料として300円」と書いてあり、計800円を入れて出発。ここは個人の山なので管理費として入山料を取るそうだ。


 歩き出してすぐに標柱があり、「第一種特別保護地域」と書いてあった。

 そこからすぐに前鉢伏山との分岐があった。扉温泉への道は通行止めになっていた。

 いよいよここからがマツムシソウ紀行である。マツムシソウがないかと目を凝らしながら登って行った。

 ここはハクサンフウロがメチャクチャ多い。私の大好きな花だが、花が小さ過ぎる。最初は別な花かと思った。


(ハクサンフウロ)

(オトギリソウ)

(ササとレンゲツツジ)

 ここは山全体が笹に覆われ、レンゲツツジも多い。花は笹の間からハクサンフウロが顔を出している程度である。これではハクサンフウロも笹に負けて痩せてしまう訳だ。

 時々、オトギリソウを見かけるが、肝心なマツムシソウはまだ見つからない。

 ネットで「鹿害がひどい」と載っていたが、レンゲツツジには毒があり、動物は食べないという。そこで思ったことは、ハクサンフウロにも毒があるのではないか? ということだった。
 マツムシソウなどは鹿害にあい、笹とレンゲツツジ、ハクサンフウロだけが残ったのではないか?ということだった。

 小高い丘のような登山道を登って行くと、左手後方(北)に美ヶ原の王ケ頭が見えた。本来なら右手に北アルプスが見えるはずだが、雲に覆われて見えない。


(遊歩道のような登山道)

(美ヶ原)

 緩やかに登って行き、平坦になった所の左手に墓標のようなモノが立っていた。そこが山頂だった。本当にここが山頂?と思ったが、三角点があるので間違いないようだ。


(ここが山頂、三角点もあった)

(鳥居があり・・・)

(その奥に鉢伏大神があった)

 山頂からわずかに進むと、右手に鳥居が見えた。さっそく行ってみると鉢伏大神があった。うっかりすると見落としてしまうかも知れない。

 近くにあった展望台には若いご夫婦がいた。さかんと指を差すので訊いてみると、「ホラ、鹿がいっぱいいるんですよ!」という。良く見れば鹿が7,8匹いた。

 私は思わず、「あいつらが高山植物を食ってしまうんだよなぁ〜!」とつぶやいてしまった。

 ここは北アルプスの展望台であるが、あいにく何も見えない。槍や穂高を見たかったなぁ〜!

 まだ肝心なマツムシソウを一輪も見ていない。何としても探さなくては・・・!

 展望台を降りて、周りを丹念に探したがマツムシソウは見つからなかった。

 下りは鳥居を潜って行く。

 ここからもマツムシソウを探しながら下って行ったが、マツムシソウはついに見つからなかった。 あとは高ボッチ山に期待しよう。


(カワラナデシコ)

(ウメバチソウ)

(ハナイカリ)

 途中に若山牧水の歌碑があった。
 駐車場へ 10時28分着。さあ、これから高ボッチ山へ行こう!