妙 義 山

白雲山(はくうんさん)縦走

大の字から見た白雲山。妙義山はこの白雲山、金洞山、金鶏山の3つの山塊からなる。


妙義神社〜大の字〜天狗岳〜相馬岳〜バラ尾根のピーク〜ホッキリ〜中間道〜妙義神社

2001年11月3日(土)

相模原410−川越IC−620松井田妙義IC−道の駅へ駐車630〜妙義神社〜大の字755〜900見晴し〜925大のぞき936〜1005天狗岳〜1040相馬岳1100〜1215バラ尾根のピーク〜ホッキリ〜1253中間道〜妙義神社〜1415駐車場

 紅葉が見たかったので急遽妙義山へ行くことにした。
 朝4時10分に車で家を出た。思ったより早く松井田妙義ICへ着いた(6時20分着)。そこから5分ほどで妙義神社入り口へ着いたので、すぐ近くにあった道の駅へ車を止めた。

 駐車場にはすでに4,5台の車が止めてあり、登山者の姿も見えた。
 目の前に、ノコギリ歯のような山が立ちはだかり、その中腹に大の字が見えた。しかし、まだ夜が明けけきらないせいか山の上部は見えず、中腹もボンヤリとしか見えなかった。

(写真の中腹に白く見えるのが大の文字)

 朝食のパンを食べて一服していると、やっと明るくなり山の紅葉が判別できるようになって来た。天気は思わしくないが、何とか下山するまで降らないでほしいと祈る思いで、6時30分に出発。

 駐車場から右へ曲がって「ひしや旅館」の脇の大きな鳥居をくぐって石段を登って行く。妙義神社(写真左)で参拝してから右手の登山道へ入って行った。

 途中に小さな沢があったが、あまり綺麗な水ではなさそうだった。
 今日は無風で暑い。厚手のシャツを脱いだ。セーターを車の中へ置いてきて正解だった。

 この辺は、落葉樹のほとんどが黄色や茶褐色で期待したほどの紅葉ではなかった。

 やがて絶壁が現れ、左に巻きながら登って行く。何ケ所かクサリ場があったが、クサリを使わずに登って行った。しかし、斜面が段々急になり、ついにクサリに掴まって登る。登りきった所が分岐になっており、左手に大の字の岩峰が見えた。分岐から20メートルぐらいだったので近づいて見ると、垂直の岩にクサリがぶらさがっており、そこを下っている一人の青年がいた。

 私もさっそく登って行った。垂直の岩が怖かった。高さは二階建ての屋根ぐらいだろうか。岩峰の上には鉄柱に支えられた大の字が建っていた。そして、そこは最高の展望台だった。市街が眼下に見下ろせ、白雲山の峰々を見渡すことが出来た。それに山全体に色づいた紅葉もいい。


(大の字が建つ岩塊)

(鉄骨で組まれた大の字)

(白雲山の絶壁、どうやって登るのだろう?)

 大の字からの展望を満喫し、7時55分に出発。

 私がクサリ場から降りると、ザイルを持った3人組みが登って来た。私は分岐へ戻って縦走路を進んで行った。紅葉も紅色が目立つようになり、やっと紅葉らしくなってきた。

 途中から一般道と分かれて上級者コースへ入って行く。無性に緊張する。頭上に岩壁が覆い被さってきた。あんな絶壁をどうやって登るのだろうか。見るだけで鳥肌が立って来た。

 しかし、その絶壁の下まで来ると、道は絶壁に沿うように付いていた。ホッとした。真っ赤なモミジが綺麗だった。


(絶壁が見えて来た。あんな所を登るのか?)

(絶壁の下を巻いて行く)

 奥の院は両側が切り立った岩壁の奥にあった。昔の僧が丸い石をご神体として崇めてきたのだろう。石段とハシゴを登ってそのご神体を拝んで来た。


(中央の黒い岩の内部に奥ノ院がある)

(奥ノ院から外を見る)

(ここからがクサリ場)

 ここからは本格的なクサリ場となった。最初は足場がしっかりしていたので難なく登る。クサリを2,3本登った頃、ガスが少しずつはい上がってきた。
 クサリ場を登りきると紅葉が良くなって来た。