鼻曲山(はなまがりやま)

(1,655m、群馬県・長野県)


(松井田妙義IC近くから見た鼻曲山)


2013年10月31日(木)
霧積温泉〜鼻曲山〜剣ノ峰〜霧積温泉

自宅440−507高尾IC−640松井田妙義IC−708霧積温泉・駐車場728〜823鼻曲山・霧積分岐〜1002鼻曲峠〜1022鼻曲山(大天狗)〜小天狗(昼食)〜鼻曲山1100〜1235鼻曲山・霧積分岐〜1340剣ノ峰1350〜1458霧積温泉・駐車場

 この山は群馬県と長野県の県境、浅間山の東側、浅間隠山の南部にある。私は浅間隠山へ登った時、背後に見えたこのヘンな山容をした山が鼻曲山であることを初めて知った。
 そもそも鼻曲山というユニークな山名は、天狗の鼻が曲がったように見えることが由来だという。

 鼻曲山は紅葉が綺麗なことで人気があると聞き、以前から登りたいと思っていた鹿岳かなたけと合わせて一泊で行くことにした。
 その鼻曲山は紅葉真っ盛りだった。

 上信越道の下仁田IC近くなると、右手に恐竜の背中のような妙義山が見え、しばらくすると正面に荒船山とめざす鼻曲山が見えて来た。そして左手には明日登る予定の鹿岳のラクダのコブのような2つの岩峰がそそり立って見え、いやが上にもテンションが上がる。

 松井田妙義ICで降り、途中で鼻曲山の写真を撮った(TOPの写真)。
 R18を進んで行くと、左手に昨年登った裏妙義の岩峰が並び立ち、丁須ノ頭が小さく見えた。

 霧積きりづみ温泉の広い駐車場にはまだ5台しか止まっていなかった。この時期はすぐに満車になってしまうというので、まずは駐車が出来てホッとした。
 霧積館はすでに取り壊され水車だけが残っていた。
 ここから金湯館の黄色い案内板の脇からホイホイ坂を登って行く。ここをホイホイと登れる人は羨ましい。

 少しずつ紅葉が見られるようになって来た。しかし、期待したほどの紅葉ではない。ちょっと早過ぎたようだ。
 20分ほどで車道へ出た。左手30mほど先に鼻曲山の大きな案内板があり、そこから窪んだ登山道を登って行く。すぐに支尾根を巻く緩やかな道になった。

 登るにしたがって黄葉も良くなって来た。ここは黄色になるモミジが多いようだ。
 黄葉を見ながら写真を撮っている間に分岐へ着いた。
 ここから鼻曲山をめざして登って行くが、なかなか十六曲峠へ着かない。
 (私は鼻曲山はてっきり十六曲峠を経由して行くのだろうと思っていた)

 そのため鼻曲山へ向かって歩けど歩けど「十六曲峠」へは着かず、私は標識を見落としたのか、それともこの道は地図に載っていない道なのかと思った。道はしっかりと踏まれているので新しく出来た道とは思えなかったのだが・・。
 尾根へ出ると、右手の樹木の間から浅間隠山が見えた。それに紅葉も赤が多くなって来た。「お〜!いいね〜!」と一人で拍手!やっぱり黄葉より紅葉の方がいい。

 お〜!気が付けば紅葉の奥に鼻曲山が見えるではないか!(写真右)
 小さなピークを登って行くと、朝日に輝く紅葉がまるで燃えるようだった。思わず「こうでなくっちゃあ〜!」と歓声を上げた。

 鼻曲山が大分近づいて来ると、紅葉も少し終わりかけて来た。

 急なピ−クが現れた。これを登れば「十六曲峠かも知れない」と思って登って行く。今日初めての登りらしい登りだ。(実はこれが天狗坂だった)
 ガレ場にはトラロープがあった。登りでは必要ないが、下りでは重宝するだろう。

 さらに登りは続く。右手には鼻曲山の絶壁が荒船山の艫岩のように見える。途中から左手のピークを巻いて行くと分岐があった。それが「鼻曲峠」だった。
 ここで初めて勘違いに気付く。このコースは十六曲峠を通らないこと、それに登って来た道が地図に載っている正規なコースであったこと、である。

 山頂直下で、左手から人の声が聞こえて来た。今日、初めて人の声を聞いた。きっと小天狗で休憩している人達だろうと思った。

 稜線へ突きあげると、左右に道があった。「山頂はどっち?」一瞬迷ったが、右手奥に標識が見えた。鼻曲山は大天狗といわれる山頂と、展望が良いといわれる小天狗の二峰からなるが、山頂は南東しか眺望が利かない。


(剣ノ峰、角落山方面)

(だんご鼻の絶壁)

(だんご鼻の山頂、大天狗)

 山頂では写真を一枚撮っただけで、すぐに小天狗へ向かって行った。わずかに下って登った所(2、3分)に7人の先客がいた。4人のご婦人パーティーはこれから山頂へ行くところだという。
 ここには三角点があり、その奥に浅間山、右手に浅間隠山が見えるが、モヤがかかってクッキリとは見えなかった。妙義山もうっすらと見えた。


(小天狗は展望がいい)

(浅間山)

(浅間隠山)

 今日は風もなくポカポカだ。ここで昼食を摂った。
 近くで座り込んでいる男性1人とご婦人2人のパーティーは、宴会中でかなりご機嫌だった。

 さて、ボチボチ下るとしよう。大天狗まで戻り、11時ジャストに下山。
 登りがキツかった天狗坂は下りもキツイ。足が滑りそうで一歩一歩慎重に下って行った。

 急坂が終わるとブナの黄葉だ。来る時とはまた違って見える。下りもカメラを持ったまま写真を撮りまくる。

「鼻曲山・霧積分岐」へ12時35分着。ここから剣ノ峰方面へ向かって行った。このコースの方が紅葉が綺麗だと聞いていたので途中まで行ってみようと思ったからだ。

 歩き出してすぐに下山者のご夫婦に会った。旦那さんが「紅葉が素晴らしいですよ。ブナとカエデがミックスして、ドンピシャですよ!」と興奮気味に言う。

 旦那さんは峠から上がいいと言ったが、その峠へなかなか着かない。分岐にあった標識には「十六曲峠0.2q」と書いてあったのだが・・・。
 たしかに紅葉はこちらの方が良いようだ。しかし、目が覚めるような紅葉とまではいかない。ここも全体的に黄色が多い。真っ赤な紅葉を求めて登って行った。


 気が付いてみればもう分岐から50分も歩いている。剣ノ峰までのコースタイムが1時間なので、剣ノ峰まで行くことにした。

 木の根が張り出した急登を登って行くと、痩せた稜線へ出た。ここにも左右に道があった。左へ10mほど行くと展望台で、右へ5、60m行った所に剣ノ峰の標識があった。

 正面に角落(つのおち)山が見えた(写真右)。出来ることならあそこまで行って見たいが次の機会にしよう。

 下りも写真を撮りながら下った。少し斜めになった光線で黄葉が眩しい。私の身体まで黄色く染まってしまうのではないかと思った。


 途中で登って来た若い男性2人組に、「十六曲峠はまだですか?」と聞かれる。「標識は無かったようですよ」と答える。今日はこの「十六曲峠」に惑わされたが、それらしき朽ちかけた標柱があった。

 車道からホイホイ坂をホイホイと下って行った。下りならホイホイだろうと何だろうと一気に下れる。

 さあ、明日は鹿岳だ。下仁田温泉へ行ってゆっくり温泉へ浸かろう。

鹿岳へ続く