鳳凰小屋545〜647地蔵岳725〜741赤抜沢ノ頭〜856分岐〜935観音岳945〜1020薬師岳1030〜1118御座石〜1130昼食1150〜1332林道〜1407青木鉱泉 |
今朝は寝不足で頭がクラクラする。
昨夜は私の隣にいた4,5人の若者が消灯を過ぎても騒いでおり、やっと静かになったら今度はイビキの大合唱である。それも半端ではない。まるでゾウとライオンのイビキだ。すぐ隣にいる私はとても寝るどころではなかった。
私は、もう「一晩位寝なくても死にはしねぇだろう」と開き直り、外で星空を眺めていた。
その後、少しまどろんだようだが、枕元の目覚まし時計で3時に起こされた。山頂で御来光を見るのもいいが、周りの人の迷惑にならないように静かに出て行くべきだろう。小屋で目覚まし時計を掛けるなんて非常識だ。大きな声を出し、小屋の中に熊はいないのに熊鈴をジャラジャラ鳴らす。こういう連中には山へ来ないでほしいものだ。
気分を変えよう。今日も快晴である。今日は楽しみの稜線散歩、それもタカネビランジ紀行である。
4時を過ぎると小屋泊まりの人やテント泊の人達が次から次へと出発して行く。この小屋は朝食が5時30分と遅いので朝食を弁当にしてもらう人が多いようだ。
私は朝食を頂いて、5時45分に出発。
小屋の水場の前から地蔵岳へ向かって行く。最初は森林地帯を登るが、30分も登るとオベリスクがドガーンと見えて来る。
賽ノ河原へ行く道を左に見て、そのまま地蔵へ登って行く。振り向けば観音岳の左手に富士山が浮かんで見える。
紺碧の空に突き出したオベリスクが異様だ。そのオベリスクに段々近づいて行く。
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(観音岳:左) |
(仙丈ケ岳) |
(甲斐駒ケ岳) |
(赤抜沢の頭の手前から地蔵岳を振り返る) |
(右から北岳、間ノ岳、農鳥岳) |
ここから5分も歩くと、道端の苔むした岩にタカネビランジの群落があった。この辺のビランジは地蔵岳に咲いていた株より一回り大きいようだ。 さらに、この稜線にはイワオウギも多い。 鳳凰小屋への分岐の手前で、昨日、小屋で知り合った名古屋から来たという方に会い、しばしおしゃべりタイム。彼は観音から薬師へ行って地蔵へ行く途中だった。 彼から、昨日、青木鉱泉から韮崎へ出る舗装された道があることを教えてもらった。 分岐から砂礫や大きな岩場を越えて行く。岩陰にビランジが沢山咲いていた。もう写真も100枚位撮った。 |
先客が5、6人いた観音岳へ到着。ここは鳳凰三山の最高峰であり、展望も抜群のはずだったが、北岳はスッキリ見えるものの間ノ岳から南は雲に隠れて見えなかった。 (写真左は観音岳から見た薬師岳) ここから薬師岳へは緩やかに下って行く。もちろんタカネビランジは咲いていたが、もう写真は撮らなかった。 |
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