(2,295m、長野県) 173座
2009年10月15日(木)
自宅−JR相模湖駅820−相模湖IC−(中央・長野・上信越)−信州中野IC−(R292・R471)−1300岩菅山登山口(泊) |
当初は南アルプスの笊ケ岳へテントを担いで2泊3日で行く予定だったが、天気の関係で急遽変更し、志賀高原の最高峰である岩菅山へ行くことにした。
朝8時20分にJR相模湖駅でNさんと合流し、相模湖ICから信州中野ICへ向かって行った。今日は登山口までなので急ぐこともない。しかも今回は、1泊2日のコースを2泊3日でやろうというのだから余裕のヨッちゃんである。たまぁ〜には、こうゆうのんびりした山旅もいいだろう。
中央道から長野道へ入り、梓川SAを過ぎると左手に見慣れた山々が見えて来た。常念岳は雲がかかっていたが、有明山や餓鬼岳が見え、さらに爺ケ岳、鹿島槍が見えて来た。鹿島槍の奥に真っ白な山が見えるのは白馬岳だろう。それにしても、あんなに真っ白になっているとは驚いた。
信州中野ICで降りて直進し、志賀中野道路(有料100円)からR292で志賀高原へ向かって行く。
道路の両側の黄葉が目に付くようになると左手に小さな池が見えた。池の先にあった大きな駐車場へ車を止めて池まで行って見ると、池ではなく「一沼」と書いてあった。紅葉もなかなかいい。
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ここからは紅葉ロードになった。道の両側が赤と黄色に染まり、まさに紅葉真っ盛り。最高のドライブである。
丸池は気づかずに通り過ぎてしまい、帰りに寄ることにしてR292から奥志賀林道(R471)へ入って行く。まずは登山口を確認したいからだ。
発哺(ほっぽ)温泉から高天ケ原付近は、黄葉に染まっていた。ここはシラカバが多いせいか黄色が多く紅色は極端に少ないが、スキー場で痛め付けられた山肌が黄金色に染まっていた。 | |
一の瀬を過ぎると岩菅山登山口の標識があり、Y字路を右へ入って行く。左の道は長野冬季オリンピックの時に造られた道で、右手は旧道である。その旧道へ入って2km弱で登山口があった。車が5台止まっていた。駐車場は10台位は置けそうだが、近くにも駐車できるスペースがあった。 | |
登山口を確認したので、さらに先まで行って見た。すると正面に岩菅らしい山が見えた。あれが本当に岩菅山だろうか。岩菅山にしては何か物足りない気もするが、ここがすでに高度1500mもあるから余り高度差を感じないのかも知れない。それにしても日本200名山にしてはちょっと物足りないなあ・・・。
Nさんと、あれは岩菅山ではなくノッキリで、あの奥に本物の岩菅山があるのだろうと期待を込めて話し合った。 |
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さて、次は温泉である。R292まで引き返し、草津方面へ進んで行く。目的は熊ノ湯である。日帰り温泉の人気NO2に選ばれている黄緑色の温泉である。
その熊ノ湯ホテルの温泉にのんびりと浸かる。露天風呂もなかなかいい。すぐ脇に滝があり豊富な水が流れ落ちている。マイナスイオンをたっぷり吸いながら温泉に浸かるなんて最高だ! |
温泉の後は、再び登山口の駐車場へ引き返して宴会である。幸い車は1台もない。Nさんが持って来てくれた水炊きでカンパ〜イ〜!
日没を過ぎると極端に寒くなる。ダウンジャケットを着込んで熱燗で身体を温める。星がキラメク中でも宴会は続く。
登山口555〜602分岐〜625アライタ沢〜705中間点716〜751ノッキリ〜836岩菅山905〜954裏岩菅山(昼食)1017〜1058岩菅山1111〜1137ノッキリ〜1309金山沢の頭1316〜1326寺子屋峰〜1357東館山ゴンドラリフト〜発哺温泉 |
朝4時起床。5時55分出発。登山口の標高は1535m。岩菅山が2295mなので、標高差は760mということになる。 ブナとシラカバの黄葉がすばらしい。まさに黄葉のトンネルである。 |
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良く整備された木の階段を登って行く。分岐まで地図では15分となっているが、7分で着いた。分岐の奥に赤いテントが一つ張ってあった。
ここからは水平道のような、なだらかな道を歩いて行く。すぐに底清水があった。ガイドブックには「岩の間から水が湧き出している」と書いてあったが、岩の底から湧き出しているように見えた。 登山道の右脇に用水路のようなものがあるが、底清水から上は水が涸れていた。 登るにしたがって周りの木々も落葉しているものが多くなって来た。 |
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左手の沢の音が大きくなり、その沢を渡って行くと、大きな沢へ出た。アライタ沢である。上部に架かった橋を渡ったところにアライタ(荒板)沢の標識があった。6時25分着。 |
ここから尾根へ取り付き、急な木の階段を登って行く。今まで平らな道を歩いていたので、トップからローにギアチェンジ。
太い丸太の階段を登り切ると、普通の登山道の下りになった。一旦下って登り返して行く。
わずかな急登を登って、なだらかな所へ出ると「中間点」の標識があった。ここで初めて朝日を浴びた。
ここからも、わずかな登り下りを繰り返す。左正面に森林が覆ったボッテリした山が見え隠れしているが、少しずつ山容を変えて来た。あの山は昨日、駐車場近くから見た山に違いない。あれがどうも岩菅山らしい。森林に覆われた山を見ると何か物足りなさを感じるが、反対側はガレて少しばかりアルペン的になって来た。
ノッキリ着7時51分。ノッキリとは最低鞍部のことらしい。ここは視界が利かない鞍部(コル)であるが、山頂と東館山方面への分岐になっている。岩菅山頂まで35分と書いてあった。 |
いよいよ岩菅山の登りである。ガレた道をわずかに登ると、石と岩がゴロゴロして来る。ハイマツも現れ、一気に高山の様子を見せて来た。夏ならハクサンコザクラやハクサンイチゲ、ツガザクラなどが咲くという。
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途中で一人のオジさんが下って来た。挨拶を交わし、「裏岩菅まで行って来たんですか?」と尋ねると、「今日は行かなかったが、30分で行けるから行った方がいい」と勧められた。
山頂手前から標識のように見えたのは石碑だった。大きな石碑の奥に、これまた大きな石灯篭のようなケルン?があり、その奥に祠があった。三角点はその祠のさらに奥にあった。8時36分着。
山頂に建つ石碑 |
石碑の奥に石灯篭?、その奥に祠 |
祠の奥に標識と三角点 |