そうだ! ジャンダルムへ行こう!・・・1/3


穂高岳山荘から見たジャンダルム



上高地〜岳沢小屋〜天狗のコル〜ジャンダルム〜奥穂高〜涸沢〜上高地


2016年8月24日(水):1日目

上高地〜岳沢小屋(泊)

自宅−545相模原IC−(圏央・中央・長野)−807松本IC−910沢渡−(タクシー)−945上高地〜1007登山口〜1315岳沢小屋

 無性にアルプスへ行きたくなった。

「どこか展望の良い山小屋のテラスで美味いビールが飲みたい」と思った時、穂高岳山荘が思い浮かび、「そうだ!ジャンダルムへ行こう!、ジャンなら岳沢小屋と穂高岳山荘で美味いビールが飲めるではないか!」、とひらめいた。
「やっぱ、夏はジャンと生ビールでしょう!」

 ジャンダルムは2回登っているが2回とも展望が利かなかったので、今度こそ晴れたジャンへ立ってみたい。
 幸い台風9号が通過したばかりで天気も良さそうだ。岳沢小屋(旧岳沢ヒュッテ)の予約もとれたので、急遽、出掛けることにした。

 沢渡へ9時10分着。
 沢渡からタクシーで上高地へ。

 河童橋から穂高の上部はガスって見えない。今日泊まる岳沢小屋が見えないかと目を凝らしたが、分からなかった。
 河童橋を渡り、自然探勝路を歩いて行く。

 河童橋から12、3分ほど歩くと「岳沢」の分岐があり、標識があった。その標識に従って左折すると、すぐに登山口があった。
 いよいよ岳沢の登りである。この道は下ったことはあるが登るのは初めてである。針葉樹とクマザサが茂った中を登って行く。

「やけに針葉樹が多いなあ・・・」と思ったら、「9、岳沢原生林、1570m」という案内板があった。

 ここには岳沢小屋が「0」で、登山口が「10」の番号が付いている。標高も書いてあるので目標になって助かる。

 途中の木道に座り込んで昼食を摂っていると、登山者が来て慌ててお引越し。

 一人の青年が10mほど進んだ所で、「ここに涼しい風が出ていますが、ここが風穴ですか?」というので、「多分、そうでしょう」、といい加減な事を言ってしまった。

 そこは、確かに岩陰から涼しい風が噴出していたので風穴に違いないが、もっと大きく、「岳沢名所」といわれる風穴は、さらに12、3分ほど歩いた先にあった。

 ここは樹林帯なので花も少なく、咲いているのはアキノキリンソウやアザミぐらいだが、ハクサンフウロが咲いていて嬉しくなった。
 しばらくすると、トリカブトの群落があった。



(アキノキリンソウ)

(ハクサンフウロ)

(アザミ)

(トリカブト)

 ガレ場へ出ても稜線のガスが消えない。岳沢小屋がどこにあるかも分からなかった。

 急登になり、息を切らせながら登って行くと、「2、胸突八丁、2030m」の案内板があった。小屋まであと標高差140m。早く小屋へ行って美味いビールが飲みたい!
 やっと天狗のコルが見えて来た。そして2、3分で小屋が見えた。稜線を覆っていたガスも次第に消え、青空が広がって来た。

 小屋で宿泊手続きを済ませ、早速、ビールを買い込んでテラスでカンパ〜イ!
 そして、同じテーブルにいた人達と山談義。

「私は缶ビールではなく生ビールをジョッキで飲みたかったなあ〜」、と言うと、
 名古屋から来たという御仁が、「ジョッキありますよ」とのこと。今度はジョッキで飲み直し。
「山はこうでなくっちゃあ〜!」メチャクチャ至福の時だった。

 夜中に起きると満天の星だった。そして、河童橋付近の宿の灯りが見えた。