乾徳山

A乾徳山登山口〜国師ケ原〜扇平〜乾徳山・往復


国師ケ原から見た乾徳山

2008年3月22日(土)

自宅505−相模湖IC−勝沼IC−塩山−(R140)−657駐車場710〜720乾徳山登山口〜757銀晶水800〜900錦晶水〜909国師ケ原 915〜950月見岩(稜線分岐)1000〜1130乾徳山1152〜1247扇平(昼食)1325〜1434登山 口〜1445駐車場

 5時5分自宅発。
 相模湖ICから中央高速に乗った。
 笹子トンネルを抜けると、正面にたっぷり雪を抱いた南アルプスの甲斐駒や白峰三山がズラリと並び立って見え、思わず歓声を上げた。

 勝沼ICで降りて塩山からR140へ入り、徳和を目指して行く。

 徳和からは「乾徳山」の標識に従って進んで行くと乾徳神社があった。私はこの神社より上にある駐車場へ車を止めるつもりだったので、そのまま進んで行くと、すぐに左手に駐車場らしい広場が現れた。しかし何の標識もなく、車も1台も止まって いなかった。一瞬迷ったが、これ以上進んで駐車場が無かったら、Uターンもできないかも知れないと思い、そこへ止めることにした。6時57分着。

 乾徳山と言えばかなり名のある山なので、登山者も多いかと思ったが、今日も一人ボッチのようだ。
 駐車場のすぐ手前に「熊に注意」という看板があった。こんな所にもクマが出るのかと驚いたが、クマはまだ冬眠から覚めていないだろうから、たとえ一人でも心配はないだろう。

 私がのんびりと準備をしていると、下の駐車場へ止めたという単独行が登って来た。 聞けば車が4台止めてあったという。その人達はこの道を登ったのか、あるいは道満山経由で登ったのかは分らないが、いずれにしても私一人ではないと知ってホッとした。

 7時10分発。林道を歩いて行くとT字路へ出た。標識に従って左手へ進んで行く。

 しばらくすると、右手に「乾徳山登山口」(写真左)が現れた。いよいよここからが登山道でホッとする。最初は杉林の中を登って行く。

 心配した雪はどこにもない。今日は10本歯のアイゼンを持って来たが、山頂付近には雪があるのだろうか。

 大島亮吉氏は、「山・随想」という本の中で、「杉林が好きだ」と書いているが、 私はこんな薄暗い針葉樹林の中を歩くのはどうも苦手だ。どうせならブナかダケカンバのような落葉樹林の方がいい。

 そんなことを考えているうちに杉林を抜けて、眩しい日差しを浴びた。今日は最高の天気だ。

 林道へ出た。思わず「ここまで車で来られるといいんだがなあ・・・」、と嘆いてしまう。
 その林道を横断して、再び杉林の中を登って行く。

 下ばかり見て歩いていたら、突然、明るい広場のようなところへ出た。そこに「銀晶水」の表示があった。せっかくだから一口飲んで行こう、と思ったが水がない。よく見ると5〜6mほど上部に水がチョロチョロと流れていた。

 ここからはすぐにカラマツやミズナラなどの林になった。気持の良い登山道である。それにここは先週行った丹沢の大倉尾根のような急登や階段などは一切なく、登山口からずっとなだらかなので楽チンだ。とにかく大倉の階段にはまいった。

 いつの間にか背後に富士山が顔を出していた。

 錦晶水へ9時ジャストに到着。ここは水がジャ−ジャ−流れていた。30mほど先に小屋が見えた。避難小屋かも知れないが、あまりにもボロなので見に行くのをやめた。

 ここからはカラマツとクマザサになり、道もなだらかになった。左手に樹木の間から乾徳山が見えた。(写真左)

 残雪が少しずつ現れるようになって来た。この平らな所を国師ケ原というらしい。分岐へ9時9分着。

 山の上にこんな広く平らな所があるとは驚きだ。もう10年も前に一度来ている が、こんな所があったかなァ・・・。こんないい場所を忘れてしまうとは情けない。ここは初夏に来ると花が多いだろうと思った。

 ここからは枯れ草の中を登って行く。

 途中に「扇平」の標識があった。ここから振り向くと、南アルプスがズラリと並んで見え、左手に富士山が大きく見えた。

 ここを登り切ったところに大きな岩があり、「月見岩」と書いてあった(写真左)。

 ここは道満山と乾徳山とのT字路になっており、ここが扇平だと思ったが、標識には書かれていなかった。
 とにかくここは最高の展望だった。ザックを置いて、しばし展望を楽しむ。

 しばらくすると、道満山の方から男性3人が登って来た。その中の同年代の1人と山座同定をした。奥秩父側の手前にある大きな山が大菩薩嶺だという。大菩薩嶺を確認できて嬉しかった。

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大菩薩嶺(左奥)

富士山

南アルプスを遠望。