古賀志山 (こがしやま)

(583m、栃木県)

赤川ダムの堰堤から見た古賀志山。
中央右手のピークが東稜見晴、左が山頂。



森林公園P〜東稜〜古賀志山〜御岳山〜モアイ像〜ヒカリゴケ洞窟〜森林公園P

2014年1月31日(金)

自宅−545高尾山IC−(圏央・関越・北関東・東北)-755宇都宮IC−806森林公園・駐車場825〜(南コース)〜910林道〜915東稜登山口920〜1013東稜見晴らし〜1022古賀志山1031〜1036南コース分岐〜1046御岳山1055〜1120古賀志山1140〜1145南登山道分岐〜古賀志山大神〜モアイ像〜1216ヒカリゴケ洞窟〜1226階段コースと合流〜1235林道〜1245三差路〜1322森林公園・駐車場

 今年最初の山行は古賀志山である。この山は栃木県宇都宮市の北西郊外にあり、低山ながら関東百名山である。栃木県産の私としてはやはり一度は登らねばなるまい。

 この山は岩稜があり、ハイキングコースから上級者コース、更にはロッククライミングの練習場まであるというからあなどれない。それにこの山は登山道がメチャ多く、地図に載っていない道や枝道を含めると100本にもなるという。しかもハイキングコース以外はほとんど標識がないというから厄介だ。

 そこで私はネットで徹底的に調べ、”適度に岩場や鎖場があるコース”ということで登りは「東稜」、下りは古賀志山から真っ直ぐ下る「直登コース」を選択した。

 しかし、山頂で知り会った地元のパーティーから、下りは「獅子落としコース」を勧められ、その獅子落としへ行くつもりが「古賀志山大神」へ出てしまい、結局、そのまま獅子落としの絶壁の下を巻きながら下って来た。そのおかげでモアイ像やヒカリゴケの洞窟を見ることが出来てラッキ−だった。

 宇都宮ICから11分で森林公園の駐車場へ着いた。
 (写真は途中で見えた古賀志山)

 森林公園の右手の駐車場には、すでに5、6台の車が止まっていた。私もそこへ止めた。左手には広い駐車場があるが、ここは時間制限があるようでまだ1台も止まっていなかった。

 8時25分出発。まずは舗装された林道を登って行くとすぐにダムの堰堤があった。ここから見る古賀志山が定番のようだ(TOPの写真)。白鳥が一羽静寂を破って甲高く鳴いていた。
 ここからみる古賀志山は、岩山とはいっても瑞牆山のように「岩がニョキニョキ生えている」ように見える訳ではなく、単なる崖のようにしか見えなかった。


 ダムの堰堤から自然公園管理センターの前を通り、奥のサイクリングターミナルを過ぎた所に「トリムコース」の標識があった。これに従って行くと、すぐに「古賀志山」の標識が現れた。ここが「南登山口」のようだ。

 (手前が管理センター、奥がサイクリングターミナル)
 階段をひと登りすると、傾らかな稜線になった。そして、右手の樹木の間から中尾根(たぶん)のピークが並んで見えた。

 道は良く整備され歩きやすい。森林の木漏れ日を浴びながら、のんびりと歩いて行った。前にも後ろにも人影はい。

 小さなピ−クを登った所に、初めて「南コース」の標識があった。そして、すぐ下に林道が見えた。
 林道の三差路へ9時10分着。

 ここで私は東稜を登るため南コースと別れて右へ曲がって下って行く。東稜を登るコースも幾つもあるようだが、登り口が一番分かりやすいコースを選択したのである。
 三差路から下ること5分で東稜の登山口へ着いた。標識はかろうじて「東稜見晴」と判読できた。ここで一本立てて行く。

 最初は獣道のようだったが、20mも行くと広い道になった。これなら迷うようなことはなさそうだ。

 道の周りに掘り返しが多くなった。ここはイノシシがいるというから、そやつの仕業だろう。

 急斜面をわずかに登ると支尾根へ出た。ここで右の尾根沿いの道と合流。もし今登って来た道を下る場合、標識がないので真っ直ぐ尾根道を下ってしまいそうだ。

 そして10mも進むと、また分岐があった。真っ直ぐピークへ登る道と、左へトラバースするような道が現れた。私は迷わずピークを目指して登って行った。しかし、それはピークではなく支尾根だった。ここでも右から尾根沿いの道と合流している。

 道は次第に岩ぽくなって来た。「こうでなくちゃあ〜!」と気合が入る。

 大きな岩の手前から左へトラバースして行く。
 
 すると簡単な岩場に鎖があった。
「え、こんな所に鎖なんか必要ないだろう!」と思うような鎖を2本過ぎた所で、大きな岩がドガーンと立ち塞がった。
「どうだ!これが本当の鎖場だ!」というように鎖がぶら下がっていた。

 その鎖を登って行く。1本だけかと思ったが、さらに鎖が繋がっていた。

 3連だったか4連だったかの鎖とロープを登り切って3、40mも進むと、次の鎖場が現れた。それをクリアーすると今度はチムニーのような所に鎖があった。
 それらを登り、岩場を登って行くと東稜見晴らし(東稜の頭)へ飛び出した。


(東稜見晴らし)

 東稜見晴らしには地元の老夫婦がいたので、しばしおしゃべりタイム。この方は年に50回位来ているというが、その割には的を得ない。右手に見える山を旦那さんは「那須山」と言い、奥さんは「高原山」だという。高原山のような気がするのだが・・・。いずれにしても山頂部は雲に覆われて見えなかった。

 筑波山がボンヤリと霞んで見えた(写真右)。

 すぐ隣にある古賀志山の山頂へ10分足らずで着いた。ちょうど3人のパーティーが御岳山(おんたけさん)の方へ下って行く所だった。たった一人の山頂で一服タイム。