黒滝山(くろたきさん)−1/2

(870m、群馬県)

観音岩から鷹ノ巣山へ下る九十九谷の岩稜


黒瀧山不動寺〜観音岩〜鷹ノ巣山〜上底瀬〜黒瀧山不動寺

2016年12月24日(土)
自宅−相模原IC−(圏央・関越・上信越)−下仁田IC−道の駅しもにた−930黒瀧山不動寺P935〜948登山口〜1000上底瀬分岐〜馬の背〜1020見晴台1045〜1102観音岩1120〜1200鷹ノ巣山(昼食)1235〜1300九十九谷登山口(車道)〜上底瀬登山口〜(林道)〜1352黒瀧山不動寺・参拝〜1425駐車場

 今年の忘年山行・登り収めは西上州の黒滝山である。
 この山はアカヤシオが咲くというので花の季節に行こうと思っていたが、無性に山へ行きたくなり、それまで待てず、急遽、Aさん夫妻とSさんを誘って出掛けることにした。

 黒滝山は、『1000余年の歴史を重ねる黒瀧山不動を中心に、観音岩、九十九谷くじゅうくたに、馬の背、鷹ノ巣山、幕岩など山全体の総称』だという。

 この時期は積雪があると厄介だが、幸い雪は無さそうだ。でも念のため軽アイゼンを持って行く。

 下仁田ICを降り、「道の駅しもにた」で待ち合わせ。皆さん集合時間が早い。約束の時間より30分以上も前に全員集合!(年寄は朝が早いのだ!)

「道の駅オアシスなんもく」の手前にある小沢橋(赤い橋)を渡り、R202を進んで行く。山道へ入ると、一車線がさらに狭くなり、対向車が来たらそれこそ命がけのバックになってしまう。

 ハラハラしながら登って行くと左手に第二駐車場があった。しかし車は1台もなかった。そのまま登って行くと右手に第一駐車場があった。ヤレヤレ。今度は帰りが思いやられる。ここにも先客はいなかった。

 駐車場からは、朝日に照らされた2つの岩峰が見えた。右が日東岩、左が星中岩で、左手に月西岩というのがあるが、ここからは見えない。
 駐車場の入口が、「黒瀧山不動寺登拝口」になっている。サア、行くぞ!と気合が入る。

 舗装された道をしばらく登ると、正面の岩壁の上に建物が見えた。「え、あんな所に!」と驚く。その建物は鐘楼だった。帰りに鐘を撞いて行こう。

 (絶壁の上に建つ鐘楼、写真は帰りに撮ったモノ)

 宿坊の右手前が山門の入り口で、左奥が登山口になっている。つい山門の方へ行ってしまいそうだ。
 登山口から、まずは杉林の中を登って行く。

 10分足らずで荒船山方面との分岐があった。そして、その先に上底瀬かみそこぜとの分岐があった。上底瀬への道は林道で、帰りはここを登って来ることになる。
(上底瀬は、かみそこぜ、と読むそうだ。南牧村役場へ確認済み)

 さて、正面に小さなピークが見える。あのピークから馬の背が始まるのだろうか。
 今日は心配した雪はカケラもない。空には青空が広がっているが、風がやたらと冷たい。

 ピークへ近づくと梯子が見えた。その梯子を登ると、まさに馬の背の始りだった。両サイドがスパッと切れ落ちた絶壁のヤセ岩尾根だ!
 しかし、クサリやロープがあるので恐怖感は全くない。その分スリルも無いということなのだが・・・。


 梯子が連続する。段々面白くなって来た。

 梯子を登り、鎖場を登って小さなピークへ立つと、眼下に不動寺が見えた。

 垂直のような梯子が現れた。気合を入れて登って行く。

 後ろで「槍の山頂へ登る梯子みたいだ!」と言う声が聞こえて来た。まさに槍の穂先に登るような急な梯子だ。

 そこからは小さな梯子を登り、大きな岩に乗ったり巻いたりしながら登って行く。

 クサリやロープが少なくなり、やっと自然の岩山らしくなって来た。
 一枚岩をロープで登り、霜柱を踏んで登って行くと、「見晴台」といわれる岩塊の基部へ出た(写真)。

 岩の中腹に「御岳神社」が祀られていた。

 早速、荷物を置いて登って行く。そして、テッペンへ立ってバンザ〜イ!

 狭いテッペンで、ゆっくりと展望を楽しむ余裕はない。すぐに降りて、交代で登って写真を撮った。

 さあ、次は最高峰の観音岩へ行こう。
 展望台をわずかに戻り、左手から巻くように、一旦下ってからトラバース。急な斜面ではあるがトラロープがあるので安心だ。

「九十九谷」分岐を素通りして行く。
 そして、観音岩へ立った。優しいお顔の観音様とツーショットの写真を撮ってもらった。ここで、「おやつタイム」。

 実はここに「33体の石仏」があったらしいが、全く気づかなかった。「本当にあったのかなぁ〜!」