黒滝山−2/2


 さて、次は鷹ノ巣山である。九十九谷分岐まで戻り、九十九谷の岩稜を下って行く。右手はまるで黒部峡谷のような絶壁である。そんな絶壁の上をへばり付くように下って行く。ロープが所々にあるが、無い所はへっぴり腰でビビリながら下って行った。


(九十九谷を見下ろす)

(岩場の下り)

(最難関だった岩場のトラバース、
ロープはない)

 このイヤラシイ岩場を下ると、1、2分で下底瀬との分岐へ着いた。ここから、「鷹ノ巣山・上底瀬」をめざして行く。

 分岐から7,8分で鷹ノ巣山へ着いた。ここは単なる尾根上のピークに過ぎない。ここで昼食にしよう。
 Aさんがこの時のために持って来たというワインで乾杯!「メリークリスマス!」、そう、今日はクリスマス・イブだった。

(鷹ノ巣山からの上底瀬集落)

 ここからは、どこにでもあるフツーの森林帯の下りだったが、斜面が急で歩きにくかった。

 車道へ出た所に道祖神があり、左手に登山者用の駐車場があった。
 上底瀬の集落から林道を登って行く。この登りが今回一番しんどい登りだった。

 帰りに不動寺で参拝した。まずは不動寺の概念図から!


 寺は3つの大岩に囲まれるように建っており、その岩名は右から、日、星、月、さらに、東、中、西となっている。いかにも仏教的だ。

 宿坊の軒先のような所を通って行くと大スギがあり、山門があった。この山門の左手の岩が月西岩だろう。
 不動堂と本堂が並んで建っていた。こんな岩の上に良く建てたものだと驚く。


(黒瀧山の大スギ)

(山門、左手の岩が月西岩)

(左が不動堂・星中岩、右が本堂・日東岩)

 奥の開山堂へ行こうとした時、本堂の裏にあった滝と不動明王に気が付いた。危うく見逃すところだった。

(竜神の滝と不動明王)

 そこから山道を登り、石段を登って行くと開山堂があった。そこには、『堂内には綱吉公嫡男徳松君、鍋島綱茂ほか千基の位牌あり』と書いてあった。

 綱吉の嫡男・徳松は、綱吉が将軍になる以前に亡くなっているので、位牌がここにあっても不思議ではないが、佐賀藩の第3代藩主の鍋島綱茂の位牌がなぜここにあるのだろうか?

 この大瀧山不動寺は、5代将軍綱吉と関わりが深かったようで、本堂には三つ葉葵の紋もあった。

 この開山堂は日東岩と星中岩の鞍部にある。両岩の絶壁が反射して後光のように明るく、いかにもパワーを感じる。奈良時代に『行基が一宇を設け、自刻の不動明王像を安置したのが草創』と聞くが、このパワースポットに安置したのが分かるような気がする。

 さらに梵鐘には、『この梵鐘には戦艦陸奥の羅針盤が合鋳されています。世界平和と災害のない世の中を念じて、お撞き下さい』との説明があった。

 我々も、交代で鐘を撞いた。「来年も良い年でありますように!」と念じながら・・・。