(2,296m、長野県) 186座
2010年8月21日(土)
公民館駐車場545〜羽広観音〜616第1ピット620〜7164合目720〜7585合目808〜8386合目843〜9067合目915〜10168合目1035〜11019合目〜1141経ケ岳1200〜1536羽広観音 |
経ケ岳という山は全国に数多くあるが、この経ケ岳は中央アルプス最北端にある日本二百名山である。
この山はヤナギランとトリカブトの群落が見られるというので、あえてこの時期を選んだのだが、連日の猛暑と山頂まで森林に覆われており風通しが悪かったせいか体調を崩してしまい、やっとの思いで下山した。今まで登った山で、これほど下山が辛かったのは初めてだった。(コースタイムは参考になりません。標識に記されていたコースタイムを末尾に記載)
昨日は羽広観音の手前にある公民館裏の駐車場で車中泊。最近は車中泊もだいぶ慣れて来たとはいえ、広い駐車場に私だけと言うのはどうも頂けない。結局、朝になっても1台も来なかった。
駐車場はすぐ上の考古資料館にもあるが、この公民館の駐車場の方が広く水洗トイレもある。仲仙寺の境内は狭く駐車禁止になっていた。
(公民館の駐車場、右手前がトイレ) |
(羽広観音の山門) |
(羽広観音(仲仙寺)) |
朝食を済ませ、車をそのまま置いて朝、5時45分に出発。
30mほど先に考古資料館があるが、ここにも車は1台も止まっていなかった。と言うことは今日も一番乗りで、ヘタをすれば山へ登るのは私だけかも知れない。
まずは羽広観音(仲仙寺)の石段を登って参拝し、右側の登山道へ入って行く。すぐに分岐があって立ち止まったが、リボンがあったのでホッとした。
道幅は広く歩きやすいが、杉林なので薄暗く、熊が出てきそうな感じだ。
やがて杉と赤松の混成林になり、次第に松林になって来た。
30分ほど歩いて支尾根へ出た時、「もうすぐ1ピット」の表示があった。ピットとは何だろう。ワンピッチのことだろうか。
そこから3、4分歩くと、少し開けた所に「第1ピット」の標識が落ちていた。せっかくだから、ひと休みして行こう。今日は高曇りで強い木漏れ日がなく助かるが、風も無いのでシンドイ。
ここからはミズナラなどの落葉樹が多くなって来た。そして、今度は「ヘビに気をつけて」の表示。ここは熊だけではなくヘビにも注意しなくてはならないようだ。
道端にミヤマホツツジのような白っぽい花が多くなって来た。花は小ぶりだが枝が真っ白になるほど咲いていた。
1ピットの後、2ピットがなかなか現れない(2ピットは無かった)。途中で休憩。
最初に見えたボッテリしたピークは右側から巻いて行く。そして10分も歩くと「4合目」の立派な標識が現われた。ここは大泉ダムからのコースとの分岐にもなっているが、大泉ダムコースは踏み跡はあるが草に覆われていた。 ちなみに「合目」の標識は、ここから9合目まで続き、次の合目までの時間が記されていた(1〜3合目の標識は無かった)。 |
4合目から20mも歩いた時、オレンジ色の花が咲いていた。何だろう? こんな森林地帯の中に花が咲いているとは嬉しい。
(後日、知人がフシグロセンノウと教えてくれた) |
花はオレンジ色だけではない。登って行くにしたがい、ハクサンシャジンやトウゲブキのような(葉が違う)黄色い花が咲いていた。
さらには初めて見たヘンな花もあった(写真左)。これは珍種か? と思いながらも決して綺麗な花ではないな、と思った。 (これも知人がヤマジノホトトギスと教えてくれた) |
|
右手側の尾根のピークを見ながら左側をトラバースしながら登って行くと、5合目へ着いた。7時58分。 ここには「5合目」の標識と、「3ピット」の標識があった。近くに資材でも置いているのかビニールシートで作ったテントのようなものがあった。 ズボンの裾はもうビッショリだった。ここはササのヤブコギがあるとは聞いていたが、暑いのでスバッツも着けて来なかった。 |
|
ここから15分ほどで右手の尾根と合流し、なだらかな尾根道を進んで行く。
やがて急登になり、その途中にあった岩場の所に「6合目」の標識があった。ここでも休憩。もう各駅停車である。ここは涼しい風が吹き渡って来るので助かる。 |
|
ここからは急登というほどではないが、急坂が多くなって来た。そして、急坂を登り切った所が7合目だった。ここは小さなピークになっており、四等三角点という珍しいものがあった。周りにはヤマハハコが咲いていた。
ここで10分ほど休憩。 まだまだ休んでいたかったが、そうもいかない。7合目とはいえまだ山頂まで2時間もかかるのだ。 |
ここから少し下ると平坦な道になり、少しずつ登り返しになった。ペースがガクンと落ちた。どうしちゃったんだろう。熱中症にならないように今日は水分を多めに摂り、休み休み来たのだが・・・。とにかくゆっくり行くしかない。
小さなピークを過ぎると、さらに大きなピークが見えた。それをわずかに切ってあるジグで登って行くが、直登と変わらない。
そこをヨタヨタしながら登って行くと、珍しい花があった。「あ、タカネビランジだ!」と鼻息荒く近づいて見たが、タカネビランジは南アルプスにしか咲かないから、これは単なるナデシコかセンジュガンピかも知れない。(やはりセンジュガンピだったようだ)。 |
さらにトリカブトが現われた。トリカブトの花が登山道を塞いでいる。トリカブは根に毒があるとは聞いているが、花はどうなんだろう。いずれにしても直接手に触れないようにストックで払うようにして進んで行った。
|
|
ピークを登り切った所にマツムシソウが咲いていた。まだ時期が早いせいか色はイマイチだったが、この花を見ると秋を感じる。
ここはピークへは登り詰めず途中からトラバースして行く。 |
まだ8合目へ着かない。
右手が少し開けた所へ出た。左手にトリカブト、右手に待望のヤナギランが咲いていた。しかし、2、3本だった。ここはヤナギランの群落が見られるというのでやって来たのである。上にはもっと咲いているに違いないと思うと元気が湧いて来た。
そこから1、2分で8合目へ着いた。しかし、誰もいないと思った石標の所で日傘を差して寝ころんでいたご婦人が起き上がったのでビックリした。ご婦人は「早朝タクシーで登山口まで来た」といい、「仲間3人は山頂へ行ったが私はバテてここで待ってるんです」と言う。
バテているのは私も同じだが、私はここまで来て諦める訳にはいかない。
周りにはヤナギランなどが咲ていた。
ここから見える手前の山が山頂かと思ったが、あれが9合目で左奥の山が山頂だという。9合目のピークは巻かずに登り詰めるという。見ただけでウンザリした。私も木陰でしばし休憩。
ここは「蔵鹿の頭」というピークで、八ケ岳や南アルプス、御嶽山まで見えるというが、今日は何も見えない。
(8合目の標識と日傘に隠れたオバさん) |
(9合目のピークと山頂) |
(周りに咲くヤナギラン) |