経ケ岳2/2

 ここ(8合目)で20分も休憩したので、少し元気が湧いて来た。
 ここから下りになった。そして鞍部からクマザサのヤブをコギながら登って行くと、3人のご婦人が下って来た。ご婦人に聞くと、やはりこのピーク(9合目)は巻かずに登り上げ、そこから一旦下って登り返しになるが、凄いヤブコギだという。

 ヤブコギだろうが何だろうが、とにかく登るしかない。8合目の標識には9合目まで20分と書いてあった。見るほどキツくはなさそうだ。
 ヤナギランなどのお花畑を見ながら登って行った。


(ヤナギランが咲く花畑)

 9合目へ11時1分着。ついに9合目まで来た。ここに石仏があった。ここは奥の院跡だという。
 標識には「山頂まで20分」と書いてあった。あと20分とは嬉しいではないか。ここでも水分補給。
 ここから、わずかに下ってゆるやかに登り返して行く。笹漕ぎである。いつの間にか右側はダケカンバ、左手がシラビソになり、その中間に覆ったササを漕いで行く。「道はどこだ〜!」と叫びたいほどのササだ。

 ここは国有林か県が管理しているのか知らないが、ササぐらい刈ってほしいものだ。

 ほとんど水平のような道になった。この平坦地の奥に山頂があるのかと思ったが、今度は下りになった。山頂は次のピークのようだ、と思った時、三角形のピークが見えた。まぎれもなくあれが経ケ岳の山頂だろう。だが手前の小さなピークを越さねばならない。

 山頂の写真を撮ってすぐ、足を滑らせてスッテンコロリン。この時左足がつってしまい、痛くてわめいていた。
 左足を引きづるように歩いて行った。ここの藪コギが大変だ。ほとんど登山道は分からず、カンで歩いて行く。

 やっと手前のピークを登り、本峰の登りになると、今までの笹が無くなりシダに変わって来た。やっとフツーの山らしくなり、すぐに山頂へ着いた。山頂へ11時41分着。

 山頂には石仏などがあり、いかにも信仰の山という感じがした。
 周りは樹木で覆われ展望は全くない。

 たった一人の山頂で昼食。

 12時ジャストに下山。
 下り出して1、2分もすると、同年代の男性1人が登って来た。これで今日会ったのは5人目である。

 9合目へ12時27分着。山頂から下りで27分かかっている。ここにある「山頂まで20分」の標識は少しおかしいのではないかと思った。


(8合目からの下りで撮ったヤナギラン)

 7合目へ13時20分。 やはり体調が変だ。熱中症か脱水症だろうか。下りがシンドイなんて初めてだ。

 4合目分岐へ14時28分着、もう頭がクラクラ、足はヨタヨタ、もう完全にダウンである。熱中症かも知れないと思った。ここで休んで身体を冷やしていこう。

 とにかく仲仙寺まであと1時間である。ゆっくりゆっくり下ろう。こんな所で倒れては大変だ。
 もう北斜面は日没を過ぎたような暗さで、熊が出てきそうな感じだ。時々、ホイッスルを吹きながら下って行った。

 羽広観音へ15時36分着。やっと着いた。まずは境内の手洗水をカブカブ飲もうと思ったが、水は涸れて一滴もなかった。
 それにしても、こんなに辛かった下山は初めてだった。とにかく無事に下山できてホッとした。

 しかし、良く考えてみれば、ここは標高差が1,406m、往復距離が13.6kmもある。これを猛暑日に登ったのが間違いだった。せめて9月になってもう少し涼しくなってから登れば良かったと思った。
 (笹は1週間後に刈られたそうです)

参考:【標識にあったコースタイム(登りのみ)】
4合目〜30分〜5合目〜25分〜6合目〜20分〜7合目〜40分〜8合目〜20分〜9合目〜20分〜経ケ岳