(西・東御荷鉾山からの続き)
御荷鉾山2・・・オドケ山(1191m)編


 東・西御荷鉾山を登り、次は御荷鉾三山のもう一つのピークであるオドケ山をめざしてスーパー林道を行く。

 「湯ったりアイランド」との分岐にも2台の車があった。そのまま直進して行くと、右手に広いスペースが現れ標識が見えた。

 急いで車を止め、標識を見に行くと立派な標識には何も書かれていなかった。
 周りをよく見ると階段の所に青い標識があり、何とか「オドケ山」と読むことが出来た。ここがオドケ山の登山口に間違いないようだ。

 それにしても、「オドケ山」とは変わった名前だが、地元のコースガイドには、オドケ(鬼止化)山と書いてあった。どうも鬼伝説と関わりがあるようだ。

 まずは階段を登って行く。すぐに下りになり分岐があった。しかし左の道にはロープが張られ通行止めになっていた(時計回りは×)。
 またすぐに分岐があった。私は御荷鉾山が見たかったので右の道を選択。(これはオドケ山への右周り、左周りの分岐ではない)

 右の道を進んで行くと、オドケらしき山からドンドン離れて行く。「これは怪しい!」と思って引き返す。分岐まで戻ってよく見れば、これはオドケ山と御荷鉾山との分岐だった。この分岐は私が持っている地図には載っていない。

 とにかくオドケ山へ向かって登って行く。御荷鉾山から一旦下ってしまうと、ギアチェンジが難しい。大した坂でもないのに汗だくだ。


 新緑がまぶしい中を登って行くと、右手の樹間から乳房形の西御荷鉾山と東御荷鉾山が見えた。

(左:西御荷鉾山)
(右:東御荷鉾山)

 20分弱で山頂へ着いた。「よしゃー!これで御荷鉾三山を登ったぞ〜!」

 山頂には祠が2つあった。その一つは姨捨伝説によるものだという。もう一つは・・、これは怖い鬼伝説があるようなので省略しよう。

 ここでランチタイムにした。今日は3つの山頂とも一人で貸切だ。

 昼食後は早々に下山する。下りも往路を引き返す。
 さて、次は御荷鉾連山の最高峰、赤久縄(あかぐな)山である。


赤久縄山(あかぐなやま、1522m)編


 オドケ山登山口から塩沢峠を越え、富岡方面への道と別れて「みかぼ森林公園」方面へ入って行く。ここからはダートになった。

 ガタガタ道を走って行くと、「公園管理棟」があった。ツツジが見事だったので車を止めた。

(奥に管理棟がある)
 ここからもガタガタ道を行く。

 車が2、3台置けそうな所が幾つかあったが、そのまま進んで行くと、10台ぐらい置けそうな広い場所に大きな標識があった。そこへポツンと車を止めた。標識を見ると、ここが赤久縄の直登コースである北登山口だった。

  東・西御荷鉾山とオドケ山を登り、車でガタガタ道を走って来たので、身体はもうすっかり”お帰りモード”になってしまい、少しの登りでも心臓がバグバグする。

 満開のミツバツツジや足元に咲いていたハルトラノオなどを見ながら登って行った。



(ミツバツツジ)

(ラショウモンカズラ)

 登山口から13、4分も歩くと分岐があった。ここで東登山口からの道と合流。そしてすぐに山頂へ着いた。

 一昔前までは一日がかりで登ったという赤久縄山が、こんな簡単に登れてしまっていいのだろうか。
 山頂からは一番期待していた御荷鉾連山が見えた。やはり目を惹くのは西御荷鉾山と東御荷鉾山だ。奥にあるのは愛宕山だろうか。

 西御荷鉾山の手前に、今、登って来たばかりのオドケ山が見えるが、ここが高過ぎるため目立たない。

 先ほど登って来たオドケ山は、何となく落ち着けなかったが、ここには一等三角点があり広々としているので心が安らぐ。クサタチバナの白い花も咲いていた。

 ベンチで一服していると、オジさんが一人登って来た。

 この赤久縄山の山名は、『赤は「闘伽(あか)=仏前などに供養される水」とか赤土を指すといわれ、「久縄」は「くら」が訛って大きな岩場を指すといわれ、山頂の東側にある「白鳥岩」のことと伝えられている』と地元のコースガイドに書いてあった。

 私が下ろうと立ち上がった時、単独の方が登って来た。その方に、「稲含山が見えましたか」と訊くと、「稲含山なら林道の公園管理棟の200mほど手前の伐採地から見えますよ!」と教えてくれた。

 さらに、「北登山口から反対側へ少し登るとシロヤシオが満開ですよ!。ぜひ見て行くと良いですよ!」と教えてくれた。新しい期待に胸が膨らむ。

 下りは8分で駐車場へ着いた。超楽チンだ。
 ザックとストックを車へ仕舞い、林道の反対側の道を登って行く。といっても20mほどで、緩やかな下りになり、そこにシロヤシオが咲いていた。今年、初めて見るシロヤシオである。こんな簡単に見られるなんてラッキーだった。
 近くに3人のパーティーがいた。


 帰りの林道から稲含山の写真が撮れた。これでもう言うことはない。満足、満足。

 今日は超楽チンハイクの予定だったが、さすがに4座も登るとそれほど楽チンでもなかったなあ〜!