(1,032m、群馬県)
自宅500−(R16)−あきる野IC−648下仁田IC−(R45-R93)−719竜王の里宮・駐車場731〜738竜王分岐〜804南西鞍部〜814第二鞍部〜850分岐〜857三ツ岩岳915〜928行き止まりの標識〜937竜王大権現〜957分岐〜1002駐車場 |
3日前に西上州の物語山で、満開のアカヤシオを見てすっかり気を良くし、今度は「西上州ではアカヤシオなら、ここ!」と言われる三ツ岩岳へ行って来た。しかし、2日前の降雪でアカヤシオは全滅。無残にも一夜で散ってしまった花びらを見るハメに・・・。
(アカヤシオの花が見たい方は→3日前に登った物語山をどうぞ!)
今日は天気も良く、関越道からは雪を抱いた浅間山や谷川岳が見えた。まだあんなに雪があるのかと驚いた。
下仁田ICを降りて南牧を目指して行く。すると、遠くの山がまるで石灰でも撒いたように白っぽく見えた。「え!あれは何だ!」と一瞬目を疑った。それは石灰などではなく雪だった。
「まいったなあ・・・、アイゼンなど持って来なかったし・・・!」とボヤキが出た。しかし白く見えるのは高山だけである。これから行く三ツ岩岳は低山だから雪は無いかも知れない。
ダムの上には紺碧の空が広っがり、絶好の花紀行になりそうだ。 ただ対岸の岩場の所々に白く見えるモノが気になる。 |
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12、3人の団体さんが出かけるところだったので、急いで先に出発した。 登山口にあった「竜王の里宮」に安全祈願をして、砂防ダムの脇を登って行く。いきなりの急登だ。 |
連続した砂防ダムを乗り越え、なだらかになった所に分岐があった。ここは直進して「尾根コース」を登って行く。
2、3分もすると登山道の脇にチラホラと雪が現れて来た。その時は、雪とピンクのアカヤシオというのもオツなモノかも知れない。桜の花に積もった雪のように風情があるのではないか、とさえ思っていた。
ここは尾根コースというが、右手に沢を見ながら登って行く。沢沿いコースという方がふさわしい。
分岐から急登を20分ほど登ると林道へ出た。これを左に進んで行く。5分ほどで林道終点になり、その奥に標識があった。そこが「南西鞍部」だった。この辺は日当たりが良いせいか雪はほとんど無い。
分岐から右手に進むと、正面に絶壁のような岩山が見えた。「どうやって登るのだろう?」と思ったが、右手の灌木帯を登って行く。そして登り切った所が「第二鞍部」だった。
(この岩山を右に巻いて・・・) |
(こんな斜面を登って行く) |
ここから小さなピークを登って行くと、アカヤシオの花びらが落ちていた。周りを見ても咲いている花はない。きっと遠くから風に飛ばされて来たのだろと思った。
樹木の間から三ツ岩岳らしい山が見えて来た。しかし、ここからは四ツ岩に見えた。 まだアカヤシオの花には会えないが、ミツバツツジが出迎えてくれた。それもまだ蕾が多い。かなり奥手のようだ。 幾つかの小さなアップダウンを繰り返す。雪が少しでも着いた下りは嫌ラシイ。ぬかるんだ下りではトラロープがあって助かった。 |
突然、正面に大きな岩が2つ立ちはだかった。ここは手前の岩を左側から巻いて後ろから登って行く。トラロープがあるが掴まるほどではない。その途中にヒカゲツツジの群落と数本のアカヤシオがあった。
(この岩を左から回り込み・・) |
(後ろから登る。トラロープもある) |
(ヒカゲツツジ) |
アカヤシオは大分落ちてしまい、咲いている花は少なかった。しかも花はグッタリしている。「来るのが遅かったかな?」と思いながら元気のよさそうな花を写真に撮った。
まだこの辺は冷害が少なかった方で、これからが本当の冷害を思い知らされることになる。
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この岩場を乗り越えると、まだたっぷりと雪が積もったピークがあった。これこそがアカヤシオの花を散らしてしまった元凶である。 | |
すぐに竜王大権現との分岐へ着いた。雪は全くなかった。 細い稜線の両脇にはアカヤシオが群生しており、本来ならアカヤシオのトンネルになるらしいが、今は見るも無残でその面影はない。 |
誰もいない山頂で早お昼を摂っていると、登山者が続々と登って来た。狭い山頂がアッという間に20人位の人で溢れる。お互いに花が散ってしまったことを嘆く。 私は、今日は烏帽子岳も登る予定だったが、これでは行っても仕方がない。アカヤシオが咲いていない烏帽子岳なんて・・! |
(左奥が浅間山、右の尖ったのが毛無岩) |
(右から四ツ又山、鹿岳、妙義山) |
下りは「竜王大権現コース」を下った。 「行き止まり」の標識から2、3分も下ると大きな岩が現れた。これを左手に見ながら下って行く。ここからは一気の下りになった。ここも「尾根コース」と変わらぬ急登だ。 |
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途中に、絶壁の下に竜王大権現の祠があった。 ここからは、ぬかるんだ急な下りで苦戦した。 10時2分、駐車場着。駐車場は満車で竜王里宮の前や路上にも車があった。 私は、もう烏帽子岳へ行く気はないが、このまま帰るのも惜しい。 そこで、先ほど山頂からマッターホルンのように見えた小沢岳へ行こうとしたが、登山口が分からず諦めた。 |
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