【アカヤシオ紀行】
物語山 (ものがたりやま)

(1,019m、群馬県)

物語山のアカヤシオ


2013年4月20日(土)
サンスポーツランド〜物語山・往復

自宅540−(R16)−入間IC−下仁田IC−(R254)−835サンスポーツランド駐車場850〜950林道分岐〜1028鞍部分岐1031〜西峰〜1057鞍部分岐〜1116物語山1205〜1222鞍部分岐〜1254林道分岐〜1330駐車場

まずは満開のアカヤシオからどうぞ!

 今年のアカヤシオ紀行は西上州の物語山と決め、25日か26日を予定していたが、小沢岳で開花したと聞いて、急遽、日程を早めて出掛けることにした。果たして物語山はアカヤシオが咲いているだろうか。

 Mさんと我が家近くのコンビニで待ち合わせ。買い出しをしてMさんの車に乗り込む。途中でNさんと合流し入間ICを目指して行く。
 家を出る時はどんよりした空だったが、群馬県へ近づくにつれ薄日が差して来た。今日は絶好の花紀行になりそうだ。

 下仁田ICを降りると、鹿岳と四ツ又山が目に飛び込んで来た。やはりこの山が気になる。近いうちに登らねばなるまい。


 サンスポーツランドの入口から、左手に個性的な山が見えた。「もしや物語山か?」と写真を撮ったが、それがズバリ物語山だった。
 それにしても物語山とは、いかにもロマンを抱かせる名前ではないか。

 スポーツランドの一番手前にあった駐車場には2台しか止まっていなかった(10台位止められそう)。ここは人気があるので満車になるのを心配していたのでホッとした。
(奥にも駐車場があり全部で30台ぐらい置けるそうです)    

 ここから標識に従って林道を歩いて行く。林道と言っても砂利道で、所々に大きな窪みや割れ目などがあって、登山道と余り変わらない。

 道端に咲くヤマブキやスミレ、ミヤマキケンマなどを写真に撮りながら登って行く。ここは緩やかではあるが上り坂なので、我家近くの公園を散歩しているよりはシンドイ。


 30分ほど歩いた時、左手にメンベ岩が見えて来た。あのメンベ岩こそ物語山のルーツだという。

 その物語とは、「豊臣秀吉の小田原攻めの時、この地にあった幽崖城が豊臣方・前田利家の軍に攻められ、落ち武者がこのメンベ岩に登って自害した」という。
 今はあの岩には登れないが、その物語では「ツルを伝って登り、登ってからツルを切った」という。

 そこから10分もすると「物語山55分」の標識があった。

 さらに5分も行くと、左手にガレた急峻な岩山にアカヤシオが見えた。「オー、アカヤシオだ!」と写真を撮りまくる。これが物語山の西峰か?
 さらに足元には珍しい花が咲いていた。ハシリドコロとネコノメソウのようだ。いずれも初めて見る花だが、ハシリドコロは有毒で食べると錯乱して走り回ることからこの名が付いたという。
 ここで、しばし撮影タイムとした。


(アカヤシオが咲く岩山、西峰か?)

(ハシリドコロ)

(ネコノメソウ)

 撮影タイムが終わって歩き出すと、2分ほどで林道分岐へ着いた。いよいよ物語山への登りである。
 ここからは、いきなり急登となる。杉林の中をジグを切って登って行く。落葉と岩とガレで足元が悪い。所々にはトラロープもある。雨後の下りなどでは重宝するだろう。

 その急登も10分ほどで終わり、ミツバツツジがお出迎え。そして、ここからは岩屑のトラバースになり、また急登となった。

 遠くに咲いているミツバツツジや背後の荒船山を見ながら、気合を入れて登って行く。

 途中で下山者のご夫婦に会った。この寒いのにTシャツ姿で元気がいい。アカヤシオについて訊いてみると、「群落で咲いてますよ!」とのこと。早くアカヤシオが見たいと心が逸る。

 やっと分岐へ着いた。右が本峰、左が西峰である。ここでもまだアカヤシオにはお目にかかれない。
 西峰の方が展望が良くアカヤシオも多いと聞いていたので、まずは西峰へ行くことにした。

 西峰の途中で下りの中年のご夫婦に会った。「ヤシオがいっぱい咲いていますよ!」とのこと。そのテッペンまでは分岐から5分もかからずに着いた。
 ヤッター!!アカヤシオが満開だ!と歓声を上げながら写真を撮りまくった。
 


 ここから見る本峰のアカヤシオがいい。月山(栃木県)や袈裟丸山のように群落で咲くのもいいが、崖に咲くアカヤシオも趣があっていい。
 ここからは妙義山が良く見えた。昨年の秋に登った裏妙義まで見えた。


(西峰から見た物語山本峰のアカヤシオ)

(西峰から見た妙義山と裏妙義)

次は物語山の本峰へ